炎星(ほのおぼし)
【星になった想い】
夜空にオレンジ色に輝く星、火星のことです。
夏日星ともいわれます。ただ、その赤さが不気味だとして、災い星という異称も持っています。
1877年に地球に大接近した時、ちょうど、日本は西南戦争のころでした。
結局、西郷隆盛が力尽き、最期を遂げたわけですが、それからしばらくして空を見上げた人々は、ひときわ燃えるように輝く星を見つけたのだそうです。
「西郷さんが、死んで星になったんだ」
人々はそう言って、この星を西郷星と名づけました。
情熱と愛情溢れる西郷隆盛のイメージにぴったりの星です。
たびたび、地球に大接近している火星ですが、今の日本を見て、どう思っているのでしょう。
夜空にオレンジ色に輝く星、火星のことです。
夏日星ともいわれます。ただ、その赤さが不気味だとして、災い星という異称も持っています。
1877年に地球に大接近した時、ちょうど、日本は西南戦争のころでした。
結局、西郷隆盛が力尽き、最期を遂げたわけですが、それからしばらくして空を見上げた人々は、ひときわ燃えるように輝く星を見つけたのだそうです。
「西郷さんが、死んで星になったんだ」
人々はそう言って、この星を西郷星と名づけました。
情熱と愛情溢れる西郷隆盛のイメージにぴったりの星です。
たびたび、地球に大接近している火星ですが、今の日本を見て、どう思っているのでしょう。
こぼれ萩(こぼれはぎ)
【萩の花見】
萩は、万葉集に最も多く詠まれた植物です。
「秋風は 涼しくなりぬ 馬並めて いざ野に行かな 芽子が花見に」
(「万葉集」よみ人しらず)
萩の花見。今ではあまりしませんが、万葉人は萩が咲くのを楽しみにしていたようです。
こぼれ萩は、散り落ちる萩の花を表した言葉ですが、こぼれんばかりに咲き誇る萩も、見事なものです。
そして、桜が舞い散る様子を愛でるのと同じように、こぼれ散る萩の美しさも愛したのでしょう。
よく髪にも飾ったそうです。
どこか素朴な萩の花は、万葉人によく似合ったことでしょう。
萩は、万葉集に最も多く詠まれた植物です。
「秋風は 涼しくなりぬ 馬並めて いざ野に行かな 芽子が花見に」
(「万葉集」よみ人しらず)
萩の花見。今ではあまりしませんが、万葉人は萩が咲くのを楽しみにしていたようです。
こぼれ萩は、散り落ちる萩の花を表した言葉ですが、こぼれんばかりに咲き誇る萩も、見事なものです。
そして、桜が舞い散る様子を愛でるのと同じように、こぼれ散る萩の美しさも愛したのでしょう。
よく髪にも飾ったそうです。
どこか素朴な萩の花は、万葉人によく似合ったことでしょう。
鹿鳴草(しかなぐさ)
【恋する秋】
秋の七草の筆頭にあげられている萩の異称です。
「萩」という漢字は、日本人が考え出した国字です。草冠に秋。萩が秋の代表的な植物と考えられていたことがわかります。
万葉集では、「芽」「芽子」と書いて「はぎ」と読ませているようです。
毎年古い株から新しい芽を出すので「生芽」が変化したもの、葉が黄色くなるので「葉黄」、葉がたくさんついた木なので「葉木」、「秋」がなまったものという語源説まであります。
異称も多く、秋知草、月見草、野守草、古枝草、庭見草、玉水草など。
鹿は、秋になると雄が雌を恋い慕って独特の声で鳴きます。鹿といえば紅葉ですが、恋する鳴き声には萩の方が似合うと思ったのでしょうか。
蝶々のような小さな花たちが恋風に揺れているようです。
秋の七草の筆頭にあげられている萩の異称です。
「萩」という漢字は、日本人が考え出した国字です。草冠に秋。萩が秋の代表的な植物と考えられていたことがわかります。
万葉集では、「芽」「芽子」と書いて「はぎ」と読ませているようです。
毎年古い株から新しい芽を出すので「生芽」が変化したもの、葉が黄色くなるので「葉黄」、葉がたくさんついた木なので「葉木」、「秋」がなまったものという語源説まであります。
異称も多く、秋知草、月見草、野守草、古枝草、庭見草、玉水草など。
鹿は、秋になると雄が雌を恋い慕って独特の声で鳴きます。鹿といえば紅葉ですが、恋する鳴き声には萩の方が似合うと思ったのでしょうか。
蝶々のような小さな花たちが恋風に揺れているようです。