HEAVY METAL CAFE  -6ページ目

HEAVY METAL CAFE 

HR/HMを中心に、メロディの美しい音楽について語らせていただきます♪
映画にもハマっております。

…実は、その他なんでもありだったりして…

ヴィスタ/136分

監督;山田洋次

出演;松たか子/黒木華/片岡孝太郎/吉岡秀隆/妻夫木聡/倍賞千恵子

東京のちょっとした家庭では女中を雇うのは当たり前、葉書で連絡を取り用件は直接伝えるといった人間同士の付き合い、御用聞きにくる酒屋、などなど昭和初期の東京の世情が新鮮だ。

おもちゃ会社重役・平井の家に女中として雇われたタキは、妻の時子に頼られ、ひとり息子の恭一には慕われ、充実した日々を過ごしていた。
ある日、平井が新入社員の板倉を家に連れてくる。

物語は老人となったタキが書いた自叙伝の体裁をとる。当時の日本は暗く停滞していたと疑わない孫に、それほど悪くはなかったと反論するタキ。
丙種合格の板倉は召集令状が来ても前線には送られなかっただろうし、タキも東京空襲が本格化する前に田舎に帰る。戦争の影響が少なかった幸運な例かもしれないが、あまり悲惨な体験をしなかった日本人も確実にいた事実をうかがわせる。


板倉にほのかな思いを寄せていたタキは板倉の見合い話が気が気でない。いつの間にか板倉とできてしまった時子に対しても複雑な感情が芽生える。そして密かな、決然とした復讐。
板倉もまたタキに気があったように描かれているのは、彼女の主観だけではあるまい。

しかし…長すぎるよ、山田監督。いらない場面、あるでしょ。巨匠に口だしできる人間はいないんだろうから、自分で切りなよ。

何事にも煮え切らない反応の板倉(吉岡秀隆)にイライラ。

78点。
新・午前十時の映画祭

■原題
ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST

■制作国
アメリカ
■日本公開年度
1975年

134分/ヴィスタ

■監督
ミロス・フォアマン
■出演
ジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー、ブラッド・ドゥーリフ

J・ニコルソンが、ついにアカデミー主演男優賞に輝き、同時に作品賞ほか主要5部門を獲得したヒューマン・ドラマ。
1960年代オレゴンの精神病院を舞台に、刑務所の強制労働から逃れるため精神異常を装って入院してきた男の、病院内の非人間的な管理体制に反逆し続ける姿を通し、人間の尊厳と社会の不条理を問う問題作。

■物語
マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は、刑務所の強制労働から逃れるため精神異常を装ってオレゴン州立精神病院に入院した。そこで行われていた管理体制に反発を感じたマクマーフィーは、絶対権力を誇る婦長ラチェッド(ルイーズ・フレッチャー)の定めた病棟のルールに片っ端から反抗していく。最初は婦長の言いなりだった患者たちも、次第にマクマーフィーに賛同していくようになり、生きる気力が湧いてくるのを感じていくのだが……。
■こぼれ話
 本作のタイトルはマザーグースに由来している。「葡萄に ミントに お菓子に コーン/りんごの種に りんごのギザギザ/ワイヤー ブライヤー ふさふさの毛/ガチョウが三羽いましたとさ/一羽は東に飛んでった/一羽は西に飛んでった/もう一羽はカッコウの巣の上に」(壺齋散人訳)が全文だ。公開当時のキャッチコピーには、その後半部分が使われた。ちなみに「cuckoos」には鳥のカッコーの他に「気が狂った」という意味もある。つまり「カッコーの巣(Cuckoo's Nest)」とは精神病院を指しているのだ。

ラスト、チーフのとる行動が衝撃的だが、後年の『ミリオンダラーベイビー』などと比べれば、その行為自体はまだ合点が行く。

ただ、『感動のヒューマンドラマ』というにはあまりにも悲惨。

最後にマクマーフィに対して行われた『治療』も…時代を感じる。何せ39年前(原作はもっと前)の作品だしね。

マクマーフィとチーフの友情と、それぞれの演技、キャラクターに感動した。

89点。
今朝、なぜかふと頭に浮かんだ曲がある。
『フランシーヌの場合』だ。
うろ覚えだが口ずさんでみた。
「~3月30日の日曜日♪」
ここで、ふと気になって調べてみたら、今年の3月30日はなんと日曜日なのだ。

で、この曲の背景についても調べてみた。なにせ、この曲が流行っていた当時は私はまだ7~8歳だったからね。なにも知らずに曲だけを覚えていたわけだ。



1969年3月30日朝のパリで、フランシーヌ・ルコントという30歳の女性が焼身自殺をした、という事件に触発されて書かれた曲だ。
この女性は、ベトナム戦争やナイジェリア内戦に心を傷めていて、自殺した時にはビアフラの飢餓についての切り抜きを持っていたという。
このフランシーヌ・ルコントという遠い国の、見知らぬ女性の死に、心を動かされた日本人がいた。作曲家の郷伍郎氏と、作詞家のいまいずみあきら氏だ。
二人はこの事件から受けた感動を、一つの曲に書き上げた。
新谷のり子が歌って大ヒットした『フランシーヌの場合』である。
一番の歌いだしの「フランシーヌの場合はあまりにもおばかさん」というところはよく知られているが、二番は次のようになっている。
「ホントのことを云ったらオリコウになれない
ホントのことを云ったらあまりにも悲しい
3月30日の日曜日
パリの朝に燃えたいのちひとつ
フランシーヌ」
そして三番はこんなふうになっている。
「ひとりぼっちの世界に残された言葉が
ひとりぼっちの世界にいつまでもささやく」
(以下繰り返し)


焼身自殺で何が変わるわけでもないことは、フランシーヌ・ルコント自身が一番よく知っていたに違いない。
にもかかわらず、彼女の死は、いつまでもこの曲を知る日本人の心に残り続けている。

本国フランスでも覚えているひとは少ないだろう、ひとりの女性の自死。
シネスコ:130分

監督:三池崇史
出演:生田斗真、仲里依紗、山田孝之、上地雄輔、岡村隆史、堤真一

元・交番勤務の巡査、菊川玲二(生田斗真)。警察学校を史上最低の成績で卒業。月間の始末書枚数、ワースト記録樹立。
正義感は人一倍強く、誰にも遠慮することなくハッキリ物を言う、気高い心意気を持つ男。そして童貞。ある日、署長より突然クビを言い渡され、犯罪組織に潜入してターゲットを挙げる潜入捜査官、通称<モグラ>となり、合成麻薬MDMAの密売ルートを暴くべく、関東一円を地盤とする武闘派暴力団組織・数寄矢会会長、轟周宝を挙げることを命じられる。覚悟を決め、闇カジノ「虎ジャガー」に潜り込み、数寄矢会傘下・阿湖義組の若頭"クレイジーパピヨン"こと、日浦匡也(堤真一)に気に入られる玲二。

…とにかく、徹底的に面白い。130分は長すぎるとも思うが、ダレることなく最後まで笑いとアクションで観せる。

文字通り身体を張った生田斗真の演技、アクションともに素晴らしい。
疾走する車のボンネットに全裸で縛りつけられる場面など、良く事務所がこの仕事をOKしたものだ、英断だと思う。
豪華共演陣もコメディはお手のもの。余裕で主演をもり立てる。

やや、ヤクザを美化する雰囲気もあるし、セックス場面もあるのでPG指定されてないのは不思議。R指定でもいいと思う。

終盤、犬の泳ぎを水中から見上げるアングルの映像は新鮮、かつ微笑ましかった。ラブラドールはやっぱりかわいい。

91点。
監督ケネス・ブラナー
脚本 アダム・コーザッド
デヴィッド・コープ
原作キャラクター創造
トム・クランシー
製作ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
メイス・ニューフェルド
デヴィッド・バロン
マーク・ヴァーラディアン
製作総指揮 ダナ・ゴールドバーグ
トミー・ハーパー

出演クリス・パイン
ケネス・ブラナー
ケビン・コスナー
キーラ・ナイトレイ
デヴィッド・ペイマー
音楽パトリック・ドイル
撮影ハリス・ザンバーラウコス
編集マーティン・ウォルシュ
製作会社パラマウント映画
スカイダンス・プロダクションズ
配給 パラマウント映画
公開 アメリカ:2014年1月17日
日本:2014年2月15日
上映時間 105分
製作アメリカ合衆国

先行上映ということで、ちょうど14日の千円の日に観た。

短めの上映時間にうまく詰め込んだのはいいが、特に新味なし。
監督兼悪役のケネス・ブラナーは魅力的。
『交渉現場になぜか現れた婚約者、不穏な動きをする上司』などなど、宣伝文句が誇大…というか詐欺。

71点。

WOWOW録画(2/9放送)

原題:The Thieves
2012年/韓国
138分

監督・脚本:チェ・ドンフン
撮影:チェ・ヨンファン
編集:シン・ミンギョン
音楽:チャン・ヨンギュ
出演:キム・ユンソク、キム・ヘス、イ・ジョンジェ、チョン・ジヒョン、サイモン・ヤム、キム・スヒョン、キム・ヘスク、オ・ダルス、アンジェリカ・リー、デレク・ツァン

劇場公開時はたしか特別料金で上映期間も短かったため、すごく観たかったが見逃してしまった映画で、こんなに早くWOWOWで放送してくれて感謝!

だが…洗練された映像、凝ったカメラワーク、ワイヤーアクションなど見所はあるのだが、登場人物の人間関係がいまいち分かりにくく、そちらに気がいってしまうためかストーリーに大して意外性を感じられない。
チョン・ジヒョンがいなければ見続けるのが苦痛だった。

10人は多すぎだったのでは?

アクションかトリック、人間関係のもつれ…もう少しどれかに重点を置いて時間を短くすればもっと良くなると思う。

72点。
今日は年に一度の健診だった。

バリウムを飲んだ後に179分の映画を観た訳だ。下剤で腹がぐるぐる鳴っていたのでヒヤヒヤしたが、我ながらよくトイレに行かずに持ちこたえたものだ。

さて、表題の『していただいて…よろしいでしょうか』だ。健診を受けた工場保険会の女性職員(二人。かなりの年輩である)が口にしていたのだが…。

やっぱり、どうにも我慢ならない。

その指示に従うしかない者に向かって『~していただいてよろしいですか』はアカン!
婉曲のテロリストやん!

本当にへり下る気持ちがあるならば、こういう言い方はできないはずだ。『~していただけますか』だろう。

『していただいてよろしいでしょうか』は『してもらっていいですか』よりは丁寧に聞こえるが、ただ“丁寧”というだけだ。
ともに、へり下る気はさらさら無いが婉曲に言っておけばそれらしく聞こえるだろう、ぐらいの意図ではないか。


すっかり定着してしまった感のある婉曲表現に、私は今後も立ち向かう所存です。
理解していただいてよろしいでしょうか。
『理解していただけますか』
原題:The Wolf of Wall Street

監督:マーティン・スコセッシ
製作:マーティン・スコセッシ、レオナルド・ディカプリオ、リザ・アジズ、ジョーイ・マクファーランド、エマ・コスコフ

出演:レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビー、マシュー・マコノヒー、ジョン・ファブロー

179分の大長編。
R18指定。
ドラッグ、SEX、の連続だ。

実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの半生を描く。
原作は彼の自伝なので相応の脚色はあるはずだが、やたらセンセーショナルな部分の、それも表層のみを取り上げる内容は映画になんらかの深みを求める者には辛かろう。

私は、深みのない単なる娯楽作品でも面白ければ良し、とする人間なので、まぁ及第点。

ただ、179分を何とか耐えられたのは主人公の二人めの妻を演じたマーゴット・ロビーの美しさに頼る部分も大きい。
映画の主要キャストを務めるのは初めてのようだが、彼女の今後に期待。

79点。

監督アルフォンソ・キュアロン
出演 サンドラ・ブロック/ジョージ・クルーニー

たかが91分の上映時間と舐めていたら、とんでもない。死と直面しながらの宇宙空間の場面、約80分はとてつもなく濃密だった。

たったひとりで宇宙から地表への生還を試みるヒロインの行動をずっと間近で見続けるような臨場感は、これまでにありそうでなかったと思う。

3D版はそれなりの迫力を楽しめたが、やはり個人的には余計なケレン無しに画面に没頭できる2Dの方が良いと思う。もう一度観直したいぐらいだ。

90点。
監督 キム・ソンス
出演 西島秀俊/キム・ヒョジン/真木よう子/浜田学/中村ゆり/パク・トンハ/イ・ギョンヨン/伊武雅刀

西島秀俊の熱演が素晴らしい。

気になったのは、彼が演じる主人公の居場所に何故か上手いこと現れる女記者。たしか3回か、偶然にしては無理がある。彼女は韓国人で東京には不案内なはずだし、どうやってつきとめたのか。
ぐいぐいとラストまで引っ張っていくスリリングな展開はいいが、荒唐無稽な設定だけに些細な点でもひっかかると、素直に楽しめなくなる。

浜田学は主人公に問い詰められた時の返答があまりにも不自然な吃り方で、まぁ、伏線といえば伏線なのだろうが、だとすれば役者としては嫌な演技だろうね。

ソウルでのカーチェイスは見応え十分。ただ、見応えがありすぎてその後のネタばらしの件がさらっと通過してしまった感もあり、編集でもう少し何とかならなかったものか。


主要キャストが喫煙する場面に少し違和感。特に、喫煙する科学者は少数だと思うが。韓国人の感覚では違うのか。



西島秀俊の熱演と中村ゆりの可愛さを加味して…
87点。