蘭のブログ -130ページ目

夏の庭 (湯本 香樹実)

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『夏の庭』   湯本香樹実   平成4年初版



「死んだ人って見たことある?怖いけど、見たい。知りたい事は知りたいんだ!」

町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。
生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。
夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ。
いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え初めていたのだが・・・。

喪われ逝くものと、決して失われぬものとに触れた少年たちの一夏を描いた物語。




木山、山下、河辺の三人の少年はそれぞれ子供なりに家庭に問題を抱えています。
ただ彼らはそれをまわりから見守るだけであり、大人の愚痴とも付かないような話
を聞くだけなのです。

そんな夏の日、一人の今にも死んでしまいそうに見える老人と出会います。
このおじいさんとの付き合いは見張るもの見張られるものの関係から不思議な友情に
変わって行きます。

このおじいさんとの付き合いが、三人にとっては大人との始めての対等な付き合いだったの
ではないでしょうか。

「死ぬ」ことへの好奇心で始まった付き合いはおじいさんが「死ぬ」ことで終わります。
でもおじいさんがいなくなっても、庭にはたくさんのコスモスが咲き、家や庭が取り壊されても
彼らの心の中にそれらは何かを残していきます。中学生になっても、大人になっても。


中学受験でよく出題されるということからこの本を知りました。(だいぶ昔の話ですが)
中学の入試で取り上げられる作品には面白いものが多く、テストに載っている抜粋文を
つい読みふけってしまいます。

たんぽぽのお酒 (レイ・ブラッドベリ)

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『たんぽぽのお酒』    レイ・ブラッドベリ   (1971年初版)



イリノイ州グリーン・タウンに、また今年も夏が来た。
ダグラス・スポールディングは12才。朝早く目覚めたは彼は夏の気配を感じ取り「いいぞ!」
と小声で言った。
まるまるひと夏が、カレンダーから消されるのをまっているのだ。

輝く夏の陽射しの中をそよ風にのって走る12才の少年ダグラス。
野イチゴをつみながら突然生きている喜びが突き上げてくる。
多感な心に刻まれる数々の夏の儀式と不思議な事件と夢を夏の初めに仕込んだ
たんぽぽのお酒の一瓶一瓶にたくして、きらめくような言葉でえがいた、
少年の日の愛と孤独と死と成長の物語。


少年の日の多感な心を描かせたら、右に出るもののいないブラッドベリの作品の中でも
「たんぽぽのお酒」はそのきらきらした描写がいちばん素晴らしい作品だと思います。

生きている事への無条件の喜び、そして闇への恐怖、過ぎていってしまう時間への悲しみ、
など、少年の心の動きや感じ方の表現がとてもいいです。

これはブラッドベリの作品の中で、私が一番好きなお話です。
というか、今まで読んできた本の中でも一番かもしれません。

夏のこの時期に読むのにピッタリの1冊だと思います。

王監督退院おめでとうございます!

王監督が退院されました。

それにしても早い退院でびっくりです。
しかもあんな大手術をしたとは思えないような元気でにこやかな姿に
またまた驚いてしまいました。
この分でいくと、プレーオフの前に復帰されるでしょうか。
でも本当によかった!

一昨日、昨日と楽天に気持ち良く勝たせていただき、とてもよい退院祝いになりました。
昨日はムネリンもダメ押しタイムリーと盗塁を決め、頑張ってくれました。

この調子でドームに花火を打ち上げ続けてください。