蘭のブログ -129ページ目

マイ★ボス マイ★ヒーロー #5

今回は真鍋君がなぜ関東鋭牙会に入ったのか、というところから始まりました。

一重に若に憧れてだったのですね。
ツッパリ姿の眞鍋クン、スッゴク悪そうでした。

回数を重ねるごとに出番が多くなり存在感の増していく真鍋(田中君)に一番注目してしまいます。
真喜男との掛け合いが最高に可笑しいです。

三者面談を控え、真喜男は父親が学校へ乗り込んできたときの事を想像します。
父親の市村さん、肩をぐいっといからせた歩き方がスゴク可笑しかった!
さすがです。

学校なんかに通って小娘にうつつをぬかしていたから、熊田一家にシマを奪われてしまった
とくさり、無断欠席をしてしまう真喜男。心配する桜小路君が「もう昔のマッキーじゃない。
マッキーもかわったんだよ」といいます。
単細胞でオバカ丸出しの真喜男ですが、その存在は3年A組を、更に百合子先生を、
少しづつですが、変えつつあるようです。

所々で真喜男にアドバイスをしてくれる、水島先生が面白いです。

百億の昼と千億の夜 (萩尾望都/光瀬竜)

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『百億の昼と千億の夜』   萩尾望都


原作は光瀬竜さんのSFです。

西方の辺境の村で「アトランティス王国の滅亡の原因はこの世界の外にある」と
知らされたプラトン。プラトン、シッタータ、ナザレのイエス、阿修羅王は世界の
創生、人類の誕生、歴史、興亡の影に潜む真実を突き止めようとする。



光瀬竜さんの原作を先に読んでいたので、これをどのようにマンガ化したのか
とても興味深く読みました。
結果この長編をよくぞここまで、というくらい巧にコンパクトにまとめられていて吃驚でした。
原作と変わらないのにこの短さ・・・。萩尾さんの構成力に脱帽の一作です。

私はこの本の中で阿修羅王が一番好きだったのですが、萩尾さんの描く阿修羅王は
私のイメージにあまりにもピッタリで、本当に感激しました。
少女なのですが、私にはどうしても少年に思えてなりません。



光瀬さんも阿修羅王が大好きだったそうで、阿修羅王にスペース・マンを移しこんだそうです。

「始めは名誉や報酬や、冒険心を満たすことだけで宇宙へ乗り出していった男たちが
度重なる挫折や敗北の果てに到達するものこそ、醒めた己の心の中の、もはや帰ることも叶わぬ
時の流れと、昔の自分との恐ろしいまでの隔たりではないでしょうか。

どこへ?何のために?かれらは茫漠たる星の光に身を託してさらに旅立ってゆきます。

魅せられるとはそういうことなのでしょう。」


「百億の昼と千億の夜」の光瀬さんの後書きです。
私の大好きな一文です。宇宙への、SFへの心をまさに言い当てていると思いました。


萩尾望都さんのマンガはSFとしても素晴らしいですが、
更にこころの奥底をも見つめ直させてくれる、哲学書でもあると思いました。

半パン・デイズ(重松 清)

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『半パン・デイズ』   重松清   2002年


東京から、父のふるさと、瀬戸内海の小さな町に引っ越してきたヒロシ。
アポロと万博にわく時代、ヒロシは少しづつ成長していく。
慣れない方言、小学校のヤなヤツ、気になる女の子、大切な人との別れ。
「青春」の扉を開ける前の「半パン小学生」の日々を生き生きと描く
みんなの自叙伝。


少年が東京から引っ越した先で、東京弁が元でいじめられたり、嫌な思いもしながら、
楽しい出会い、悲しい別れを経験し成長していく様子が、とても臨場感あふれる
描写で描かれていきます。

作者自身の自叙伝のように思えましたが、そうではなく、ありえたかもしれない自叙伝
なのだそうで、子供時代を通り過ぎたあらゆる大人の自叙伝だといえると思います。


中学入試問題にダントツで出題されるお話です。