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sphere

自作歌詞・詩置き場。
’13ブログリより移転しました。

きっと僕は

今までに
幾つものセカイを忘れたの

あるいは生まれた時
既に失くしてたのかもしれないけど


規則的に照らす光で
星のあかるさを忘れたの

僕の前にいた
『僕』は
悲しむんだろうな


これからずっと僕らは
変わってゆく中で
生きてくんだ

「本当」を知らないまま死ぬのなら
いつまでも子供のままがいい


ひとつ前もひとつ次も
今の僕が『僕』に誇れるように

頭の悪い僕だけど

忘れないように
「本当」を刻もう


『きっと僕は今までに
幾つものセカイを忘れたの』

変わってゆく景色の中
“世界”に“セカイ”を見るのなら


『僕』はいつまでも待ってるよ



生まれるその時を待ってるよ







都会の端っこに住んでるので、普段あまり星って見えないんですよね。かろうじてオリオン座が認識できるくらいか。
何かの機会で旅行に行ったりすると、夜空が違い過ぎて驚きます。

この詩はバスの車内で思いついたネタが元で、

規則的に照らす光で
星のあかるさを忘れたの

だけメモに残ってました。これ書いた瞬間はトンネルの中です。

ちなみに解説ですが
『僕』=前世or来世の自分
 僕 =現在の自分

“セカイ”=「本当」の世界
“世界” =本当も嘘もひっくるめた全て

という感じです。
「暗い部屋が怖かった
 孤独を拡げるようで
 点けたままの照明(ライト)が  僕の
 からっぽな心臓を見せつけた」

「聴こえない筈の『おかえり』を
 拒むように ラジオをかけた
 空白を裂いて溢れるノイズ
 悲鳴みたいだ」

「抱きしめてくれたあなたの
 腕の 声の 全ての
 温度を忘れてしまう前に
 息を止めなきゃ」

『I'm dead』
(あなたが、視えない)

『暗い部屋が怖かった
 君を飲み込むようで
 その瞳(め)から消えそうな光
 探しても見つからないのに』

『哀しい声の「ただいま」が
 響くたびに 苦しくなるよ
 君を呼ぶ 届かない音(ボイス)
 何度も叫んだ』

『抱きしめられないよ
 どんなに どんなに想っても
 この手は君に触れられない
 息を止めないで』

「I'm dead」
(もう、君に逢えない)


「あなたがいないなら」
『お願い 聴いて』
「僕の在る意味は?」
『生きて、憶えていて』
「怖いよ」
『怖いよ』

《失う》という事

「空白を裂いて溢れる」
『君を呼ぶ 届かない』
悲鳴(ノイズ/ボイス)

互いに縋るように
血が巡る鼓動(おと)を聴いた
あたたかい、あなたの、君の、
此処に居ることの証

支えを失い バランスを崩し
それでも確かなもの ひとつだけ
心臓は動いている















20100706

男女ツインボーカルを意識して書いた詞。

「」…男性、『』…女性 です。
さいごは二人で。

大切なひとを失って壊れそうになる『僕』、それを見ていても何も伝えられない『あなた』。
deadには、死の他にも『感覚を失うこと』という意味もあるらしいので。 

僕…あなたが視えない
あなた…いなくなった

そんな感じ。
下らない日々 繰り返す
『いい加減にしなよ』
どうだっていい話ばかり
耳に入る


小刻みなリズム 叩く
右手の指

いつのまにか付いてた傷が
ちくりと痛んだ


「あたしは誰からも
必要とされてないんじゃない?」
イラナイでしょう
こんな身勝手な女は

上辺だけ笑って
楽しいなんてカケラも思わない
見え透いた嘘を
暴けるほど強くもないけど


もう黙れば?
煩いんだよ


「あたしは誰からも
必要とされてないんじゃない?」
こんなにあっさり
切り捨てられるなら

表向きのあたしに
まんまとダマされちゃってさ
所詮 同族嫌悪よ
もう耳を塞ぎたい


見え透いた嘘を
暴けるほど強くはないから














20100624

「女子高生」をテーマに。
こう・・・アニメキャラみたいなのじゃなく、もっとドロドロしたものを抱えた女の子が、制服(ミニスカ)でテレキャスかき鳴らしてる感じですね。
独特のヒステリー感(笑)が出てて我ながら結構好きです。
陽のあたる窓辺
君はいつだって
目を細めて笑う

「まるで猫みたい」
そう言うと照れたように
あくびをひとつ
「暖かいなあ」


小さな部屋でも
君とふたりなら
それだけでいいの
だから
ずっと
ここにいてよ


手をつないで
歩いたあの場所が
今はもう
少し違って見えるの

「好きだよ」とか
そんな言葉
必要ないから
そばにいて
そばにいて


夕暮れの人波
君を見失いそうで
思わず手を伸ばした


振り向いてくれるって
ちゃんと知ってるのに
時々 怖くなる
だから
ずっと
離れないで


君が触れた
指先 その温度が
いつまでも
灼きついて 消えない

お気に入りの
曲をひとり
口ずさむ君の
優しい声が

まだここにあるのに



空白を埋めるように
飾った花が
ひだまりの中 揺れてる

すぐ近くのサイレン
耳鳴り 痛い 怖い
割れたガラス 綺麗

どうして目を覚まさないの?


この花束を
贈るよ もう笑えない君に
刻まれた 名前を呼ぶ

触れてみても
冷たくて
何度も叫ぶよ
そばにいて
そばにいて


陽のあたる窓辺
照れたような君を
想いながら

あくびをひとつ


「暖かいね」














20100508

ひなたぼっこしていて、眠くなってあくびをして、という、優しい空気を目指しました。
後半は完全に自分の趣味と言うか、このまま幸せなわけがないというか。
どんでん返し好きなんです。
でもあくまでも全体的に優しく、優しくを心がけました。

タイトル「your,」
続く言葉はwarms,voice,nameなど。
色々考えたんですが、結局決まらなくて…
続きは自分で考えてください、みたいな(爆)
まるで責めるような
冷たい雨
鉛色の空の下
濡れ鼠が一匹


ふらりふらり
足元が揺らいで

きらりきらり
雫が落ちた


どうせならこの
汚(けが)れた僕を
洗い流しておくれよ
いつかきっと
綺麗なままのあなたに
また出逢える様に


ヒカリに満ちていた
かつての世界
見上げた空はもう
色彩(いろ)を無くして


ひらりひらり
あの桜吹雪も

ゆらりゆらり
滲んで溶けて


薄暗い街
彷徨いながら
明るい景色 甦る
雨に打たれ
頬を伝う 一筋
『 僕じゃない
  空のせいだろう? 』


まるで責めるような
冷たい雨
鉛色の空の下
濡れ鼠が一匹


くらりくらり
頭が痛んで

ぐらりぐらり
身体の自由が効かなくなって



きらりきらり
雫が落ちた


どうせならこの
汚(けが)れた僕を
このまま消し去ってよ
いつかきっと
綺麗なままのあなたに
また出逢える様に

次に逢う時は
もっと綺麗で 純粋な
僕である様に















20100417

何故か、ぱっと雨に打たれる男性が浮かんできて勢いで書いたもの。
一番最初に出来たフレーズが

いつかきっと
綺麗なままのあなたに
また出逢える様に

でした。

このひとは何故汚れてしまったんだろうとか、色々想像が膨らむんじゃないでしょうか。