「暗い部屋が怖かった
孤独を拡げるようで
点けたままの照明(ライト)が 僕の
からっぽな心臓を見せつけた」
「聴こえない筈の『おかえり』を
拒むように ラジオをかけた
空白を裂いて溢れるノイズ
悲鳴みたいだ」
「抱きしめてくれたあなたの
腕の 声の 全ての
温度を忘れてしまう前に
息を止めなきゃ」
『I'm dead』
(あなたが、視えない)
『暗い部屋が怖かった
君を飲み込むようで
その瞳(め)から消えそうな光
探しても見つからないのに』
『哀しい声の「ただいま」が
響くたびに 苦しくなるよ
君を呼ぶ 届かない音(ボイス)
何度も叫んだ』
『抱きしめられないよ
どんなに どんなに想っても
この手は君に触れられない
息を止めないで』
「I'm dead」
(もう、君に逢えない)
「あなたがいないなら」
『お願い 聴いて』
「僕の在る意味は?」
『生きて、憶えていて』
「怖いよ」
『怖いよ』
《失う》という事
「空白を裂いて溢れる」
『君を呼ぶ 届かない』
悲鳴(ノイズ/ボイス)
互いに縋るように
血が巡る鼓動(おと)を聴いた
あたたかい、あなたの、君の、
此処に居ることの証
支えを失い バランスを崩し
それでも確かなもの ひとつだけ
心臓は動いている
20100706
男女ツインボーカルを意識して書いた詞。
「」…男性、『』…女性 です。
さいごは二人で。
大切なひとを失って壊れそうになる『僕』、それを見ていても何も伝えられない『あなた』。
deadには、死の他にも『感覚を失うこと』という意味もあるらしいので。
僕…あなたが視えない
あなた…いなくなった
そんな感じ。