ある休日に-2.特別な昼-
鱈と糸撚鯛 製のカニサラダを頬張る
薄いインスタントコーヒーを飲み
ソテーではない人参がつけあわせだった
延滞している本を三時間かけて読む
誰かの挨拶と内緒話が横切ると
ドアのカウベルが木霊 しやがては止んだ
端が解 けた栞紐を指で伸ばし僅かに擦る
ページではなく割れた爪を捲 り
誤魔化すように頬杖をつき時計を見つめた
最後は小さな紙袋を片手に抱えながら
携帯を溝川 に落とす振りをして拍手を
電柱に残された果物の皮に含み笑いを
――誰とも擦れ違わない、完結した昼
薄いインスタントコーヒーを飲み
ソテーではない人参がつけあわせだった
延滞している本を三時間かけて読む
誰かの挨拶と内緒話が横切ると
ドアのカウベルが
端が
ページではなく割れた爪を
誤魔化すように頬杖をつき時計を見つめた
最後は小さな紙袋を片手に抱えながら
携帯を
電柱に残された果物の皮に含み笑いを
――誰とも擦れ違わない、完結した昼
ある休日に-1.特別な朝-
散乱させた地図を片づけ て朝の光を浴びる
曇った窓硝子を指で辿って少し濡らして
滴が垂直に流れそうになるのを見た
電気コードと絡まりながら掃除機の音を聞く
埃を焼き払うヒーターのファンが煩 くて
トースターは焦げ臭いパンを吐き出した
スプーンを使いフォークで切り分ける
ミルクではなくスープを飲み干し
テレビで見知らぬ顔写真を眺めたりした
最後は腐臭が漂う集積所を横切りながら
途切れ途切れる犬の散歩の行列に拍手を
整列するランドセルの行進に含み笑いを
――誰とも見つめ合わない、完結した朝
曇った窓硝子を指で辿って少し濡らして
滴が垂直に流れそうになるのを見た
電気コードと絡まりながら掃除機の音を聞く
埃を焼き払うヒーターのファンが
トースターは焦げ臭いパンを吐き出した
スプーンを使いフォークで切り分ける
ミルクではなくスープを飲み干し
テレビで見知らぬ顔写真を眺めたりした
最後は腐臭が漂う集積所を横切りながら
途切れ途切れる犬の散歩の行列に拍手を
整列するランドセルの行進に含み笑いを
――誰とも見つめ合わない、完結した朝
人肌で虫を暖める
藪の中で見る足首は、まるで冬眠している虫の寝床のようなのだよ
そうそう、ミケランジェロが削ったダヴィデの滑
もしくはミロのヴィーナスの乳房の柔らかさに似ているのかもしれない
虫達が求める暖かさは人の温度とは全く異なるものではあるのだろうが
天国願望
天国ってぇものがあるのなら、俺は昼寝もしないんだ
天国ってぇものがあるのなら、俺もデクノバウになるってさぁ
ァアアアァァア…… この両手を持ち上げるのもどれだけ軽いんさぁなぁ……
天国ってぇものがあるのなら、俺は昼寝もしないんだ
天国ってぇものがあるのなら、俺もデクノバウになるってさぁ
ァアアアァァア……