天体観測 | 半脊椎-Spineless fish Side-

天体観測

新聞紙を拡げて、その上に寝転んで星を見た
背中越しに伝わる砂利が肉を挟み、体温を奪っていく


誰かに笑顔を手向たむけよう
   (誰に手向けるというのだろう?)


誰かに両腕を捧げよう
   (誰に届けるというのだろう?)


一等星の輝きはどれなのか、指で辿り探った
やがて一番星、二番星と呼びかけるだけとなっていた


誰かの後ろ姿を見つけよう
   (誰の背を見つけたいというのだろう?)


誰かの声に耳を澄ませよう
   (誰の声を聞きたいというのだろう?)


息を吐けば白濁した熱が、視界を遮り冷気を消す
巡る空は変様を気づかせず、俺はしばし北極星を指す