あなたに不足してる栄養素は? ブログネタ:あなたに不足してる栄養素は? 参加中

人々の交流を促進するデザインもあれば、阻害するデザインもある。

前者をソシオペタルといい、後者をソシオフーガルという。

例えば、内向きで円状に配置された椅子はソシオペタルである。
これによって座っている人々の顔が見渡せ、自然と会話がはずむ。

一方、互いに同じ向きを向かなければ座れないベンチはソシオフーガルである。
これによって、視線は交わることなく会話が阻害される。


家族で食卓を囲むと、なぜか幸せな気分になる。
自然と笑みがこぼれ、会話も弾む。

食卓は、ソシオペタルである。
特に円卓は、四角い食卓よりもデザイン的に優しい感じがする。
角が立たないということだろうか。


アーサー王伝説に登場する円卓の騎士は、王に最大限の忠誠を誓ったという。
彼らは、ソシオペタルである円卓を囲むことによって、互いの絆を確かめ、
王への忠義を深めていったのだろう。


家族で顔を突き合わせて食卓で食事をするたびに、そんなことを考える。
やはり、食卓は円卓に限る。

食卓にはもう1つ役割がある。
それは、お互いの顔や態度から異変を察知するということだ。
顔色や会話の雰囲気などから体調や精神を慮るのである。

つまり食卓は人間の肉体と精神の安定上にとっても必要ということだ。


ということで、現在の私に足りない栄養素は家族で顔を突き合わせる『食卓』だろう。
自分の肉体と精神の安定のためには、食卓を囲んでくれる家族が必要のようだ。


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日曜日は、ビッグイシュー日本版の5周年記念のシンポジウムに参加しました。

ビッグイシューといえば、ホームレスが売る雑誌ってやつですね。
定価300円のうち160円がベンダーさんの利益になるそうで。
一度でいいから販売してみたいという淡い希望を持っていたわけで。

講演者は第一部が、もはやお馴染みの茂木健一郎先生でした。
内定者懇親会で「茂木」というあだ名を付けられ憤慨しているわけですけども。

「ビッグイシューと社会」という題だったのですが、偶有性と利他性の話が中心だったような。
やっぱり話上手ですね。

珍しく数理的なモデルがどうのとかいう話題も出てきたりなんかして。
そういえば研究者でしたね、彼。


第二部は精神科医の香山リカさんと読売新聞記者の大津和夫さんの対談。

香山さんが若者の現状と問題点を精神科医らしい視点から語り、
大津さんが取材に裏付けられた新聞記者らしい視点から若者について語っていた。

二人の対比が効いた、なかなか面白い対談でした。
会場で原稿を修正していた茂木先生は、後半無理矢理対談に参加させられていた。

最後にビッグイシューイギリス版の代表取締役とやらが英語でスピーチしておりました。

講演者全員に一貫していたビッグイシューの考え方は、
コミュニケーションツールであるということ。

通行人はビッグイシューを買うとき、ベンダーと話したりするわけで。
その話すきっかけとしてのビッグイシューみたいですね。

確かに、渋谷のおっちゃんから買ったときは、おっちゃんと立ち話したこともあったなぁと。
まぁ、純粋に面白い雑誌だし、
なんか自分と似た臭いを発してる人とも話せる機会が300円で手に入るってのはお得なのかもね。

僕は、あと10年後くらいにビッグイシューを販売しているかもしれませんわ。
ビッグイシューを片手にした僕を見かけたら買ってやって下さいな。

[参考文献]
土曜日はお茶の水女子大学でシンポジウムがあった。
題して、「心理学と社会科学-新しい関係に向けて-」

大阪大学の西條辰義教授、早稲田大学の清水和巳教授、
北海道大学の山岸俊男教授が、
それぞれの視点から心理学と社会科学の新しい関係を構築しようと試みる挑戦的な内容だった。

西條先生は、社会科学の各分野(心理学・経済学・政治科学・社会学)
の共通の方法論として神経科学を基盤にするという可能性について述べた。

1つの例として経済学における最後通牒ゲームを引き合いに出し、
ナッシュ均衡を生み出す脳活動、相手の足を引っ張る脳活動、
あいまいさが強力行動を生み出す脳活動などを研究するという提案をしていた。

続く清水先生は、世論調査と実験を組み合わせたCASIプロジェクトについて述べた。
CASIを用意するのに最低1200万円かかるとかいう話に驚いた。

最後の山岸先生は、あまりに過激な発言でぶっ飛んでいた。
社会科学が用いている実験研究は行動という側面に焦点が当てられているが、
結果の解釈の曖昧さを取り去るためには脳科学と連携するべきだというのが結論だったようだ。

しかし、経済学がなぜ心理学と結びつかず脳科学と共同するかという問いに対し、
心理学は行動を軽視しているという発言をしていた。
心理学者にしては軽率な発言のようにも聞こえ、喧嘩を売っているかのようだった。


そんな刺激的なシンポジウムが終了し、お茶の水女子大学を後にした。
次に、筑波大学の東京キャンパスで行われたS研に参加した。

名古屋大学の菅さやかさんが『言語表現に表れる「期待」の共有的維持過程』という題で発表した。

内容は省略するが、
仮説検証型の3つの実験結果を足がかりに総合的な考察を行っていた。
彼女の目指すべきところは、
コミュニケーションを通して差別や偏見を文化的・社会的に低減する方略を提案することだそうだ。

穴のない研究に見えたが、研究者の方々の鋭い指摘が相次ぎ、
お茶を濁す場面も見られた。

非常にレベルの高い研究会で、とても面白かった。
なんにせよ、純粋な心理学に触れ合ったのが久しぶりだったため、
妙に新鮮な気持ちになった。


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道に迷ったらまず何する? ブログネタ:道に迷ったらまず何する? 参加中

道を歩いていて、手持ちの水筒が空になったらどうするだろうか?
当然、オアシスを探すだろう。

では、見渡す限り砂地の広大な砂漠の中で、どうやってオアシスを探せばいいのだろうか?

むやみに歩き回っては、脱水症状を起こしてしまう危険性がある。
しかし、ただじっと待っていても死ぬだけである。

砂漠でオアシスを見つける方法として、ハチを手がかりにすると有効な場合がある。
砂漠に生息するハチは、巣から5km以上離れることがなく常に水を必要とするので、
ハチを追いかければオアシスに辿り着ける可能性が高くなる。

しかし、広大な砂漠の中で小さいハチをどうやって見つければいいのか?
Don't think, feeeeeeeeeel !!
としかいいようがない。



アメリカのカラハリ砂漠のブッシュマンは、天体(太陽・月・星)の運行、風や川の流れ、

地形、植生や地面の状態、水場などを手がかりにしながら移動しているそうだ。

古来より人間は何らかの手がかりや目印を利用しながら移動してきた。
本来「迷う」ということは、死につながる危険性があった。

砂漠で迷えば、死ぬだけである。
暗い森の中で狩猟から帰れなくなれば、自分だけでなく妻や子どもの命も危険になる。

一方、現代人は現代的な生活の中で迷っても死に直結することはない。
しかも、地図・案内標識・GPS・カーナビ・携帯電話などのツールを巧みに使うため、
迷うこと自体も減ってきているのではないだろうか。

何らかの手がかりを利用しながら、未知の環境を目的地に向かって移動することを、
認知心理学や認知科学ではナヴィゲーションという。

ナヴィゲーションは、人間が日常的に行っている基本的な行動の1つである。
例えば、
テレビで魅力的なお店を紹介していたので、そこに地図などを手がかりに行ってみるという行動だ。

さて、私が道に迷ったら何をするかと考えてみる。
途方に暮れた後、とりあえず人に聞いてみる。

ただし、ここで注意が必要なのは、言語で道を案内するというのはとんでもなく難しいということだ。
例えば、「道に沿って」という言葉は、様々な解釈が可能である。

距離や方角で伝えられても、そもそも土地勘のない者には伝わりづらいものだ。

またも途方に暮れて、携帯電話に頼る。
車だったらカーナビまかせ。

人間って、やっぱり何かに頼って生きているんだと改めて考えさせられる。

[参考文献]

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めまぐるしい発展を遂げる仙台。

首都圏を中心とした不動産投資が仙台に流入し、
中心部のまちづくりや大型開発が加速している。

仙台市青葉区中央1丁目813番(ヒューモスファイブ)が地価上昇率日本1位を記録。
青葉区一番丁・本町でもベスト10入りを果たした。

2010年までに23棟のビルが竣工予定であり、
東京ドーム8.9個分の延べ床面積が建築予定だそうである。


【仙台駅周辺】



エスパルⅡが完成し、にわかに活気づく仙台駅周辺。
今秋オープンの19階建て仙台マークワンは、1階~9階にパルコが入る。

また、広瀬通に分散した高速バス(路線)の停留所を集約化する案が浮上している。

さらに、ペデストリアンデッキが30年ぶりに模様替え&エスカレーター設置されるそうだ。
仙台D.C.前の9月末の完成を目指しているそうで、約4400平方mを改修。
2011年までに約18億円を投入する見込みとなっている。

構想としては、マークワンビルとエスパルⅡの間に70mのペデストリアンデッキを延長させ、
アエル前から宮城交通バスプール跡に建設される20階建て仙台中央広瀬ビル
(09年11月完成予定)まで65m延長されるようである。


【花京院】
花京院地区では、一丁目の大塚家具が着工。
さらに、14階建て花京院プラザ、14階建てあいおい損保仙台ビル、
9階建てCRD仙台花京院が完成と開発が進んでいる。


【東二番丁通り】
[ホテル]
ホテル通りと称されるようになってきた東二番丁通りであるが、
続々とホテル建設が進展している。

まず、37階建て森トラストの手がける仙台一番町プロジェクトは着工に入った。


完成すれば東北随一の高さを誇るビルになる。
ここには、ウェスティンホテルが入居予定である。

東宝跡地に完成したリッチモンドホテルプレミア。
野村證券仙台支店が入居しており、なかなか立派なビルである。

三井ガーデンホテル仙台は現在建設中。

警察署跡地に完成した14階建て東二番丁スクエア。
これまた立派な造りのビルであった。

五橋のアパ・ヴィラホテルも完成し、仙台D.C.に向けた準備は順調といえるだろう。

[百貨店]
仙台ファーストタワー商業棟には新たに藤崎が出展予定で、
年商20億円を目指す意向である。

また、141を賃借して三越は更なる店舗拡大を見込んでいる。

【郊外】
[郊外アウトレットモール]
仙台港後背地に三井アウトレットパーク仙台港が、
泉パークタウンに仙台泉プレミアム・アウトレットが、9月にオープンすると決定した。

双方とも、コーチ、ワコール、ミキハウスなどが出展予定だそうだ。

[東西線]
都市再構築の最大の起爆剤とされる仙台市地下鉄東西線(2015年度開業)は、
落札率が一時下落したものの、現在は70%台にまで回復し、発注が急がれる。

総事業費2735億円のうち国からの補助金603億円と交付金753億円が出るため、
半分の財源は確保できている。

八木山動物公園~荒井までを結ぶ東西線だが、各駅周辺では再開発が活発だ。

八木山動物公園駅前には、地下自由通路ができる。
動物公園自体も約21億円をかけ再整備するという。

六丁の目・卸町駅付近には、東西線沿線最大規模の民間開発として
「杜の市場」が09年11月にオープンする予定だそうで、
東北の食が一堂に会するという。

[あすと長町]



2010年度に事業完了予定のあすと長町は、総事業費が1189億円と目される。
各デベロッパーや大手ゼネコンから注目を集めているそうだ。

[天文台]
新仙台市天文台が7月1日にオープンした。
国内最大級の大型望遠鏡を完備する新天文台は、
敷地面積が旧天文台の25倍になっている。

余談だが、仙台市では3番目のPFI事業(BOT方式)だそうで、
伊藤忠商事らを株主とする(株)仙台天文サービスが市と事業契約を締結している。
この会社は開館後仙台市の要求水準に従い、
契約期間の2038年3月まで運営・維持・管理を担当するということだ。

【仙台D.C.】
今年10月~12月に実施される「仙台・宮城デスティネーション・キャンペーン」。
着々とホテルの建設が進む中、他にもいくつか取り上げるべき項目がある。

まず、日本三景の一つ松島ではついに温泉が湧出。
温泉宿泊地松島としてPRを打ち出している。
ベロタクシーを松島で運行することも決定、世界遺産登録においても活気づいている。

また、仙台D.C.とコラボレーションする予定である
伊坂幸太郎の「重力ピエロ」の映画撮影(オール宮城・仙台ロケ)が順調に進んでいるようだ。

このような中で、「仙台クリエイティブ・クラスター・コンソーシアム」が立ち上がる。
仙台をカンヌや釜山のような世界的な映像都市にしたいというのが市長の夢だそうだ。

【教育機関】
東北大学青葉山新キャンパスは、2008年度から造成工事を開始する。
これを機に10年後には世界のランキングトップ30以内に入ることを目指している。
全体面積81haを開発するということで、あすと長町に匹敵する広大な用地である。

青葉山新キャンパスは2011年4月に開校予定であり、
想定人口は5500人だそうだ。

法人化したため資金繰りに苦労している東北大学は、
片平キャンパスの南側売却を予定しており、
東北学院大学が購入希望所を提出したという。


仙台の様相は刻々と変化し、帰省するたびに新しい建物が建っている。
嬉しいような悲しいような複雑な気持ちになることもある。
しかし、どんなに様相が変わっても自分の故郷であることには変わりない。


[今回の参考文献]

仙台経済界 2008 『臨時増刊号 仙台のプロジェクト100』 仙台経済界.