日曜日は、ビッグイシュー日本版の5周年記念のシンポジウムに参加しました。

ビッグイシューといえば、ホームレスが売る雑誌ってやつですね。
定価300円のうち160円がベンダーさんの利益になるそうで。
一度でいいから販売してみたいという淡い希望を持っていたわけで。

講演者は第一部が、もはやお馴染みの茂木健一郎先生でした。
内定者懇親会で「茂木」というあだ名を付けられ憤慨しているわけですけども。

「ビッグイシューと社会」という題だったのですが、偶有性と利他性の話が中心だったような。
やっぱり話上手ですね。

珍しく数理的なモデルがどうのとかいう話題も出てきたりなんかして。
そういえば研究者でしたね、彼。


第二部は精神科医の香山リカさんと読売新聞記者の大津和夫さんの対談。

香山さんが若者の現状と問題点を精神科医らしい視点から語り、
大津さんが取材に裏付けられた新聞記者らしい視点から若者について語っていた。

二人の対比が効いた、なかなか面白い対談でした。
会場で原稿を修正していた茂木先生は、後半無理矢理対談に参加させられていた。

最後にビッグイシューイギリス版の代表取締役とやらが英語でスピーチしておりました。

講演者全員に一貫していたビッグイシューの考え方は、
コミュニケーションツールであるということ。

通行人はビッグイシューを買うとき、ベンダーと話したりするわけで。
その話すきっかけとしてのビッグイシューみたいですね。

確かに、渋谷のおっちゃんから買ったときは、おっちゃんと立ち話したこともあったなぁと。
まぁ、純粋に面白い雑誌だし、
なんか自分と似た臭いを発してる人とも話せる機会が300円で手に入るってのはお得なのかもね。

僕は、あと10年後くらいにビッグイシューを販売しているかもしれませんわ。
ビッグイシューを片手にした僕を見かけたら買ってやって下さいな。

[参考文献]