土曜日はお茶の水女子大学でシンポジウムがあった。
題して、「心理学と社会科学-新しい関係に向けて-」
大阪大学の西條辰義教授、早稲田大学の清水和巳教授、
北海道大学の山岸俊男教授が、
それぞれの視点から心理学と社会科学の新しい関係を構築しようと試みる挑戦的な内容だった。
西條先生は、社会科学の各分野(心理学・経済学・政治科学・社会学)
の共通の方法論として神経科学を基盤にするという可能性について述べた。
1つの例として経済学における最後通牒ゲームを引き合いに出し、
ナッシュ均衡を生み出す脳活動、相手の足を引っ張る脳活動、
あいまいさが強力行動を生み出す脳活動などを研究するという提案をしていた。
続く清水先生は、世論調査と実験を組み合わせたCASIプロジェクトについて述べた。
CASIを用意するのに最低1200万円かかるとかいう話に驚いた。
最後の山岸先生は、あまりに過激な発言でぶっ飛んでいた。
社会科学が用いている実験研究は行動という側面に焦点が当てられているが、
題して、「心理学と社会科学-新しい関係に向けて-」
大阪大学の西條辰義教授、早稲田大学の清水和巳教授、
北海道大学の山岸俊男教授が、
それぞれの視点から心理学と社会科学の新しい関係を構築しようと試みる挑戦的な内容だった。
西條先生は、社会科学の各分野(心理学・経済学・政治科学・社会学)
の共通の方法論として神経科学を基盤にするという可能性について述べた。
1つの例として経済学における最後通牒ゲームを引き合いに出し、
ナッシュ均衡を生み出す脳活動、相手の足を引っ張る脳活動、
あいまいさが強力行動を生み出す脳活動などを研究するという提案をしていた。
続く清水先生は、世論調査と実験を組み合わせたCASIプロジェクトについて述べた。
CASIを用意するのに最低1200万円かかるとかいう話に驚いた。
最後の山岸先生は、あまりに過激な発言でぶっ飛んでいた。
社会科学が用いている実験研究は行動という側面に焦点が当てられているが、
結果の解釈の曖昧さを取り去るためには脳科学と連携するべきだというのが結論だったようだ。
しかし、経済学がなぜ心理学と結びつかず脳科学と共同するかという問いに対し、
しかし、経済学がなぜ心理学と結びつかず脳科学と共同するかという問いに対し、
心理学は行動を軽視しているという発言をしていた。
心理学者にしては軽率な発言のようにも聞こえ、喧嘩を売っているかのようだった。
そんな刺激的なシンポジウムが終了し、お茶の水女子大学を後にした。
次に、筑波大学の東京キャンパスで行われたS研に参加した。
名古屋大学の菅さやかさんが『言語表現に表れる「期待」の共有的維持過程』という題で発表した。
内容は省略するが、
仮説検証型の3つの実験結果を足がかりに総合的な考察を行っていた。
彼女の目指すべきところは、
心理学者にしては軽率な発言のようにも聞こえ、喧嘩を売っているかのようだった。
そんな刺激的なシンポジウムが終了し、お茶の水女子大学を後にした。
次に、筑波大学の東京キャンパスで行われたS研に参加した。
名古屋大学の菅さやかさんが『言語表現に表れる「期待」の共有的維持過程』という題で発表した。
内容は省略するが、
仮説検証型の3つの実験結果を足がかりに総合的な考察を行っていた。
彼女の目指すべきところは、
コミュニケーションを通して差別や偏見を文化的・社会的に低減する方略を提案することだそうだ。
穴のない研究に見えたが、研究者の方々の鋭い指摘が相次ぎ、
お茶を濁す場面も見られた。
非常にレベルの高い研究会で、とても面白かった。
なんにせよ、純粋な心理学に触れ合ったのが久しぶりだったため、
妙に新鮮な気持ちになった。
穴のない研究に見えたが、研究者の方々の鋭い指摘が相次ぎ、
お茶を濁す場面も見られた。
非常にレベルの高い研究会で、とても面白かった。
なんにせよ、純粋な心理学に触れ合ったのが久しぶりだったため、
妙に新鮮な気持ちになった。
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