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shiratsuyuのひとことがたり

宝塚観劇や読書の備忘録としてひとこと感想を

5月の連休も終わりましたが、まだ緊急事態宣言継続中なのでステイホーム続けています。

私は虚弱児でした。小学校も休みがちで運動神経0で外で元気よく遊ぶということのない子供でした。その子供がそのまま大人になり、老人になりました。ですのでステイホーム全然苦にならず、今までと何ら変わらない生活です真顔

もうブログも書くことなく、読んだ本のアップのみで今月も終わりそうです本

 

18)荻原浩著『楽園の真下』

フリーライター藤間達海(とうまたつみ)は出版社から依頼されて『びっくりな動物大図鑑』を執筆中。

テレビで17cmのカマキリを見つけたとのニュースが流れていた。その大カマキリ(ついには2m級のものも!)が見つかったのが本土から船で19時間の南の楽園“志手島”。

藤間は自殺・不審死の水死体が多い島として認識していた志手島に興味を持っていた。

大きなカマキリが見つかったことで、出版社から取材の依頼(ただし自腹で)がきて、藤間は志手島に乗り込むことに!

そこで野生生物研究所の秋村准教授と知り合う。

そこから手に汗握る二人の大活躍が始まる!とは言い過ぎかな?

生態系は寄生虫によって牛耳られている⁉

人間に害を与えると悪者となる?でも寄生虫にとっては種を守るために必要なこと!撲滅だけがその方法ではないと思い知らされ、生態系の不思議に思いをはせながら守るべきことは何だろうと考えさせられた物語だった。

 

19)中村文則著『何もかも憂鬱な夜に』

刑務官の「僕」が、育った施設の施設長と仲間の恵子や自殺した友人真下、職場の先輩や担当の未決囚山井などとの交流、そして自分の奥底にある不思議な記憶。

それらが物語を紡いでゆくのだが、読んでいて憂鬱な気分に陥った。

もう読むのやめようかなと思いながらズルズルと最後まで読んでしまった。

投げやりな殺人囚山井が「僕」からもらった本を読んで、最後に控訴を決意するに至る心理が拙い言葉で書かれた「僕」宛の手紙に辿り着き、ここでやっと最後まで読んで良かったと思えた。

 

20)藤子・F・不二雄原作:辻村深月著『のび太の月面探査記』

2019年3月に公開された「映画ドラえもん」の原作小説。

月にウサギがいると信じているのび太がドラえもんの道具“異説クラブメンバーズバッジ”で月にウサギ王国をつくり、カグヤ星のルカ・ルナ・アルと友達になり、カグヤ星を支配しているディアロボと戦うお話。

映画を見ていないのでカグヤ星人をイメージできなかったのが残念!

声優が変わってからトンと見なくなってしまった「ドラえもん」ですが、

子供向けと分かっていても映画を見ると(テレビでだけれど)必ず泣いてしまう。

この小説でも最後はやっぱり泣いてしまった。

ベタだけれど友情優しさ相手を思う心に弱い私です。

 

21)はらだみずき著『銀座の紙ひこうき』

今は小説家として立っている神井航樹(かみいこうき)は、息子が就職のことで悩んでいることを知り、自分の就職活動とその後の会社勤めのことを思い出す。

本好きの航樹は出版社で編集の仕事をしたいと思い就職活動に勤しんでいたが、叶わず銀座にある紙の専門商社に何とか就職した。

「本は紙でできている」を胸に刻んで紙製造業から出版社への中継ぎ業務に携わっていく。

商社での仕事の話を中心に、高校時代の初恋の人との出会いと別れ、高校時代の友人の情報雑誌へのショート小説の原稿書きの依頼などの話が挟まれ物語が進んでいく。

私は紙が大好きで、紙の種類や大きさなどとても興味を持って読み進めることができた。

が、たった約2年間の商社勤めでの出来事が綴られていただけで、その後出版社に転職し40歳で小説家になっていくのだがその過程の方が小説として面白いのではないかと思った。

是非この続きを書いていただきたいと思う。

 

22)中野京子著『運命の絵』

図書館が休館になり、急遽ネット書店(Honya Club)で購入しました。

相変わらずのハズレなしで中野京子さん。

「一寸先は闇であり、予想も外れてばかりであるからして、人は不安をなだめるためにも運命の不思議さについて考え続けねばならない・・・(中略)・・・絵画でも。」(はじめにより)

17章に23作品

一番面白かったのは、擬人化された「運命」章。

ジョヴァンニ・ベッリーニ作『好機』とアルブレヒト・デューラー作『ネメシス』で運命が擬人化された絵画が紹介されている。

復讐の女神メネシスが描かれ、それぞれに特徴はあるが、翼を付け、球体に乗り、手には褒美の壺を持つ。幸運をつかみチャンスをものにするという意味を表しているそう。

知らない画家に知らない絵が多かったが、著者の解説を読みながら絵を眺め、その作品の奥にある物語を楽しむことができた。

そして読み終えた後のため息“あぁ本物を見てみたい”

 

23)橋本治著『九十八歳になった私』

昨年の1月に70歳で亡くなられた橋本治さん。私が現代作家で一番尊敬している方です。上顎洞癌を患っていたそうです。早すぎる死をニュースで知った時には本当に驚きました。

橋本治、もうすぐ68歳の時、出版社の依頼で30年後の自分を小説にしてみるをテーマに書かれたもの。

首都圏直下型地震が起き、生き残り、日光の杉並木にある仮設住宅に住み、ボランティアのバーさんのお世話になりながら、ポットに見守られながら日々を過ごす老人の独白で物語が紡がれてゆく。

“老境の神髄を愉快にボヤく、人生賛歌の物語”とありました。

その通りで、とても楽しく読めました。

共感や感動とかではなく、ナンかイイんですよね!橋本治さんは!

好きというよりその仕事ぶりが尊敬できる方です。

 

 

 

マスクが店頭から消えてもうどのくらいうーん

 

買い置きマスクが寂しくなってしまった今日この頃です。

 

私はハンカチマスクでしのいでいますが、感染予防には不織布マスクがいいと言われています。

 

ネット購入も考えましたが、「マスク」を購入したつもりが「マスクの絵」が送り付けられたとのニュースもあり躊躇していましたプンプン

 

そこにシャープがマスクを作りネット販売するとのこと拍手

 

これは買うしかないでしょ!

 

今日の10:00から・・・宝塚先着チケットの意気込みでこのときを待っていました。

 

あぁぁぁ・・・全然つながらないもやもや

 

アクセス集中しすぎてサーバーダウンのもようガーン

 

今日はすぐ諦めましたが明日は大丈夫なのかなぁあせるあせるあせる

 

マスクは増々遠い存在にえーん

 

シャープのマスク、50枚2980円・・1枚約60円

私が去年買ったマスクは60枚625円・・1枚約10円

 

約6倍!転売屋が扱っていた時10倍に驚きましたが、今はその時とあんまり変わらないのに平気になっているぼけー

 

原料の高騰は分かりますが、3ヵ月ぐらいでも世の中の価値観変わりますねショック

私には公共交通機関で働いている家族がいます電車

 

現業部門で当然テレワークなしで休業もなしで勤務変更も無し。

 

2.3日前から体がだるいと言いながら出勤していました。

 

それが11日に突然熱が出たからと早引きしてきました。

 

わぁー!コロナ感染??

 

何はさておき、PCR検査を受けて陽性か陰性か判断しなくてはと思いました滝汗

 

先ず県のコールセンターに電話電話

ナビダイヤルだったので、とにかく音を聞こえるようにしてつながるまで待ちました。45分後つながりました。

 

PCR検査を受けるには医師が検査を必要と判断してからだそうで、もう少し様子を見てくださいとのことでした。

 

次の日が雨だったので、医院には行かず市の保健所に電話しました電話

こちらが話し中で全然つながりません。

 

電話機が潰れるほどリダイヤルしまくり夜にやっとつながりました。

 

ここに電話したことを医院に電話してから受診して下さいとのことでした。

 

その次の日、電話で了解を取り医院に出かけて行きました病院

 

CT検査をして肺に異常が無いので、PCR検査は無しということでした。

出社もOKとのことでした。

 

結局コロナ感染陽性?陰性?分からずじまいでしたガーン

 

医院はそんなに混んでいなかったようで、県と市への電話が一番大変だったということでしたプンプン

 

4月15日付市の広報に、市医師会と連携して市独自にPCR検査を実施していると出ていて、26日間で178人検査を実施したと書かれていました。えっ目1日6~7人ってこと!!

 

これで感染者千葉県600人パンチ!

 

希望者全員PCR検査受けれたならば後0がいくつ付くでしょうかガーン

 

陽性者全員が医療を求めたなら医療崩壊必須です。

 

でも、今一番心配なのは自分が感染しているかどうかということ。

 

知らない間に他の人に感染させているかもしれないということ。

 

無症状の感染者がいるのが現実ですものもやもや

 

政府には医療崩壊を起こさないような手立てをまず行っていただきたい真顔

 

そして、不安に思っている人が全員PCR検査を受けられるようにしてほしいと思いますゲホゲホ

 

 

 

 

 

 

3月、まだまだコロナ禍に対して恐怖感が薄かった気がする月。

私は仕事が無いのでほぼ引き込もりでした。だからといってすごく本が読めたということはありませんでしたうーん

いつものペースでした。

ただ3月に読んだ本み~んな面白かったのが良かったです本

 

13)吉川トリコ著『ベルサイユのゆり;マリー・アントワネットの花籠』

2018年12月28日幽霊になった自分の姿が見える旅行者に出会い、自分が幽霊になって会ってきた人物を語りだす。

その幽霊はランバル公妃。マリー・アントワネットの女官長だった女性。

訪ねた人物は、首飾り事件の首謀者ラ・モット夫人、ルイ15世の公妾デュ・バリー夫人、ランバル公妃を押しのけ女官長になったポリニャック公爵夫人、マリー・アントワネットのドレス担当のベルタン嬢、髪結いレオナール、筆頭侍女カンパン夫人、肖像画を描いたヴィジェ=ルブラン、娘マリー・テレーズ。そしてランバル公妃が語るフェルセン伯爵。

それぞれがもう幽霊になっていて自分のことをマリー・アントワネットのことを今のぶっ飛び言葉で話すさまに笑いながら楽しく読み進めた。

それぞれの人物に花と花言葉が添えられ一見優雅な気分になりながらも、それぞれが語るマリー・アントワネットへの愛は本物?と疑ってしまうことに今を感じた。

宝塚でまたマリー・アントワネットに会いたくなってしまった。

 

14)大島真寿美著『渦;妹背山婦女庭訓 魂結び』

第161回直木賞受賞作

大阪弁の語りで書かれた江戸中期の浄瑠璃作者・近松半二の物語。

大阪弁が心地よく大変面白く読めた作品だった。

舞台は大阪道頓堀。芝居小屋が立ち並び、庶民の楽しみの場だった。

父穂積以貫は儒学者で私塾を開いている。その父の楽しみが人形浄瑠璃。幼い成章(半二の本名)の手を引いて道頓堀竹本座に出かけていた。

父は成章に近松門左衛門の愛用の硯を手渡す。そこから成章は近松半二と名乗り、苦悶の浄瑠璃作者の道を歩むことになる。

幼馴染の並木正三は歌舞伎作者となり人気を博すも、半二はあくまでも人形遣いと浄瑠璃語りが織りなす世界の浄瑠璃作家を目指す。

浄瑠璃が下り坂に陥ったとき、半二の兄の許嫁が破談された後の嫁ぎ先で早世したと知り書き上げた作品「妹背山婦女庭訓」が大ヒット!

浮き沈みの大きな世界で浄瑠璃作者で居続けた半二の生涯を描き切った本作品。

面白く心に残る作品だった。

 

15)澤村御影著『准教授・高槻彰良の推察2;怪異は狭間に宿る』

不思議な体験で嘘を聞き分ける耳を持つことになった深町尚哉と、尚哉の通う大学で民俗学を教える准教授・高槻彰良が活躍する民俗学ミステリシリーズ第2弾!

今回は小学校のコックリさん「学校には何かがいる」と、女優の幽霊相談「スタジオの幽霊」と、遠足でのバス事故で唯一無傷で助かった少女と母親の「奇跡の子供」の3編。

やぁー!どれも面白かった。

謎を解き明かすと出てくる人の苦しみや悲しみ。

でも高槻は決して追い詰めないで優しく諭す。

今シリーズでは中耳炎になり嘘を聞き分けることができなくなった尚哉が、もう高槻の役に立たないのかと悩やんだ時の高槻の言葉に温かさを感じたし、また子供の接し方に過去の自分を見てしまった高槻が母親に対しきっぱりと非難する姿に高槻の正しさをみた。

この凸凹コンビいいなぁとすっかりファンになってしまった。

次回の早い登場を待ちわびている。

 

16)中島京子著『夢見る帝国図書館』

作家本人がモデルと思われる小説家「わたし」と上野公園で偶然知り合って付き合うようになった喜和子さんの物語。

2人の物語の間に挟まれる図書館自身が語る『夢見る帝国図書館』ストーリー。

喜和子さんの数奇な人生物語と国立国会図書館の成り立ちの物語が交互に綴られとても面白かった。

関係ないように思われながらも最後に結び付けられる構成の巧みさに引き付けられた。

喜和子さんの死後見つかる葉書の謎を解くカギが図書分類番号には笑えた!

私は司書の資格を取り図書館で働いていたが、資格取得の講習でも仕事をしていた時でも、国立国会図書館の成り立ちを気にしたことが無かったことが凄く悔やまれた。

国立国会図書館!福沢諭吉が声を上げ、歴代館長の苦労と熱意で乗り越え、今があることの素晴らしさを改めて感じることができた。

 

17)葉室麟著『孤篷の人』

昨年、放送大学スクーリングで取った科目が「日本庭園の特徴」で、その授業で小堀遠州について学んだ。

それで興味を持ちこの小説を読んでみた。

豊臣秀長や秀吉に仕えるも、関ヶ原以降は徳川に付いた。

作事奉行として駿府城・禁裏・二条城普請に関わり造園の才能を発揮した。茶の湯でも千利休・古田織部に師事しその道を極めた。

晩年の遠州を親しくしていた知人が訪れ、過去の苦労話を思い出と共に語り合うという形式で紡がれる遠州の人生物語。

「白炭」「肩衝」「投頭巾」「此世」「雨雲」「夢」「泪」「埋火」「桜ちるの文」「忘筌」と各章につけられた名が茶道具や茶碗、掛け軸、茶室名となっているのが何とも奥ゆかしい。

相手の想いを汲んで作庭し、天下泰平を旨に生きた遠州の人生に静かな感動を覚えた。

 

図書館が閉館し、借りられなくなったので、長編に挑戦するかと購入を試みたが在庫なしで購入できず、やっぱり図書館のお世話になるしかないのですねショック

 

 

4月になり1週間が経ちました。

3月から引きこもりに近い生活でブログ更新もなしガーン

 

私がよく利用する大手スーパーの従業員のコロナ感染が分かり急遽しばらく閉店となってしまいましたガーン

 

ひょっとして濃密ではないけれど接触はしていたかもと思うと、コロナも対岸の火事ではなく明日は我が身だと身近に感じ慄いてしまいましたショック

 

タカラヅカスカイステージの番組表「TCA PRESS」も入手できず、仕方ないので購入することにしてしまいました。でも送られてくるのが5月からで、4月は朝7:00のタカラヅカニュースとその続きの番組だけを見ていますテレビ

 

ちょっと前から「THE BACK STAGE」という番組をしていて、今日は“舞台機構”で桂ちゃんが出演されましたドキドキ

 

トップになったころだったのでしょうか。大きなトップの羽を背負って大階段を下りてくるときの様子や銀橋や回り舞台、せり上がりのことを話されていましたラブラブ

 

懐かしかったです。美しく苦労を見せない明るい笑顔が素敵ですキラキラ

 

今もジェンヌさんの中で一番好きですラブ

 

私の中で桂ちゃんを超える人はいまのところいないですね。

 

宝塚以外の舞台を観ることをあまりしない私なので最近のご活躍は見ていないのです。

 

が、今は日本美術の修復保存を中心に行っているH.P.『紡ぐプロジェクト』の中で「音月桂の和文化ことはじめ」というコーナーがあり、そこで桂ちゃんを見るのを楽しみにしています⇒https://tsumugu.yomiuri.co.jp/writer/%e9%9f%b3%e6%9c%88%e6%a1%82/


Vol.1は美しい着物姿で歌舞伎を

Vol.2は江戸切子を

Vol.3は染手ぬぐいと和綴じ本を

Vol.4は能を

体験を含めて紹介しておられます。

 

その桂ちゃんが可愛くて美しくて上品ですごくイイです!

 

桂ちゃんにピッタリの企画で最高です上差し

 

コロナ禍でしばらくは更新は無いと思われますが次回を楽しみにしています。

 

桂ちゃんのことを書いたらちょっと気がまぎれた私ですニコ

 

スーパーの店頭にやっとトイレットペーパーが並びました真顔

私は12ロール入りパックを開けたときに次のパックを買っていました。東日本大震災後も買い溜めしなくても並ばなくても上手く回っていました。

今回在庫はたくさんあるから大丈夫との報道で、またまた安心していました。しかしなかなか店頭には出てこなかったですね。

最後のパックを開けた時、これが無くなったら引出しに溜まっている昔々駅とかで配っていたサラ金やデートクラブのポケットティッシュを使うしかないか⁉水に流せないから使ったものを捨てる袋もいるなぁ⁉と考えていましたガーン

ロールが無くなる前に売り出されてホッとしました。

新型コロナだけで結構生活にダメージを受けているのに、トイレットペーパー不足は応えますねショック

だから買い溜めかぁガーン 置く場所無いしうーん

 

忘れないうちに読んだ本の続きをアップを本

 

12)原田マハ著『美しき愚かものたちのタブロー』

絵画(タブロー)を愛した稀代のコレクター松方幸次郎と、敗戦後フランスの所有になった松方コレクションを日本に返還するために奔走した美術史家田代雄一と、戦時中フランスに残った松方コレクションをナチスから守った日置釭三郎の3人の男の物語。

「絵などわからん」が口癖の松方が、青少年のため本物の西洋絵画を展示する美術館を創りたい一心でヨーロッパで絵画を買いあさり、その松方に西洋美術史を学ぶ田代が付き購入絵画について指南し、パイロットだった日置が松方の意向を受け戦争中フランスに残ったコレクションを守るという壮大な物語だった。

買った絵画をすぐに日本に送れなかったのは100%の関税がかかったからで、フランスに置いていた松方コレクションは日本が敗戦国だったためフランスの所有になってしまった。

その松方コレクションの1953年に行われた田代のパリでの「返還ではなく寄贈と主張する」フランスとの返還交渉のことを中心に、松方の生い立ちや仕事のこと、学生だった田代と画廊巡りでの名画との出合い、ジヴェルニーでのモネとの語らい、パイロットだった日置に購入絵画を託すいきさつなどがスケール感満載で描かれる。

松方コレクションの成り立ちをそして国立西洋美術館設立までを史実に忠実でありながらもフィクションである面白さを存分に発揮させ、感動に満ちた物語に仕立て上げられていた。

作中にモネやゴッホの作品、印象派の作品が出てきてワクワクしながら読み進め豊かな気持ちになった。

田代の想いと共にこの物語の底に流れていた「戦争じゃなく平和を」の精神もまた忘れることができない。

去年、国立西洋美術館は設立60周年を迎えていた。

改めてこの美術館設立に尽力された方々に本物の絵画を見る事の幸せを感謝したい気持ちがいっぱいになった。

本当に読み応えのある面白い小説だった。

新型コロナ禍が終息したら、上野の西洋美術館にぜひ足を運びたいと思うおねがい

 

 

 

 

マスクもトイレットペーパーも在庫はあるとのことですが、全く店頭には出てきませんショボーン

特にマスクは入荷さえ不明との店頭チラシゲホゲホ

マスク不足が言われだしたとき、我が家にはストックがあり、これが無くなるまでには店頭に出てくるだろうと呑気に構えていました。

それからどれぐらい経ったでしょうかうーん

使うと当然無くなってきます。

くしゃみや咳の時、マスクが無い場合はハンカチか袖で口を押えることとのことガーン

いきなり出てくるのがくしゃみや咳あせるあせるあせる

ハンカチ間に合わずえーん では袖ガーン

いやぁ汚すぎる! だって冬物上着はしょっちゅう洗わないもの!!

で、YouTubeでハンカチマスクの作り方を調べ、折りたたんで耳紐を掛けるだけのマスクを作り使っています。

外したらすぐ洗いアイロンかけて乾かしすぐ作るの繰返し。

ウイルスの侵入は防げないけれど、自分の飛沫を防ぐことは出来ます真顔

前置きが長くなりましたが2月に読んだ本のまとめです本

 

8)浅田次郎著『帰郷』

自身は戦争体験を持たないが父母は戦争世代という“戦後第一世代”の作家浅田次郎が書いた戦争小説6編。私も同じ世代です。

歸鄕:無事帰還したにもかかわらず、既に実家には戦死公報が届けられ、帰るところが無くなった帰還兵が街の娼婦に語る「黙っていれば心が腐る」物語。

鉄の沈黙:ニューギニアに辿り着いた野戦高射砲の修理技師の体験。現地では戦況が全然知らされないし日本に帰る手立ても無くなるなか黙々と任務を果たす技師。

夜の遊園地:遊園地でアルバイトをしている大学生の武内勝男。父は戦死していた。遊園地に来る客に戦争体験者がいてその心の傷を知り、再婚した母に戦死した父の心の在り方を説き母の心の負担を鎮める勝男。

不寝番:陸上自衛隊の射撃競技会の前夜の不寝番に当たった片山と仙波。何かのはずみで1973年と1942年を共有することになる。

金鵄のもとに:南方戦線ブーゲンビル島からのたった一人の生き残りの染井。久松と名乗る男に仕事の世話になる。2人はお互いの体験談を語る。染井は語る!戦友は「僕を、あなたの腹におさめて、国に連れて帰ってください」と。生き抜いて国に帰ってみたが・・・。

無言歌:香田正也と沢渡恭一郎が夢(眠りながら見る夢の方)や恋や思い人について語り合う。

それは西太平洋で事故を起こした特殊潜航艇の中だった。命尽きるまでの残り時間での対話だった。

戦争の理不尽さを思わないではいられない短編集だった。

戦争体験は決して美化されることなく語り継がれるべきだと改めて感じた。

 

9)柚月裕子著『蟻の菜園;アントガーデン』

南米に蟻と植物の共依存で成り立っている「蟻の菜園」と呼ばれる事象がある。これがこの小説とどう関わって来るのか⁉

離婚後、以前勤めていた出版社でフリーライターとして仕事をしている今林由美。主に世間が注目している人物を取り上げ記事を書いている。編集長の長谷川康子は同期入社。

結婚詐欺容疑・複数の男性殺人容疑で逮捕された女性の写真を観た裕美は、その女性が美しいことと完璧なアリバイがあることから彼女の過去に興味と違和感を感じ、取材を始める。

父親からの暴力・ネグレクト・無戸籍。現代社会で起きている様々な問題を練り込みながら物語が紡がれていく。

思わず目をそむけたくなる描写もあり、最後までドキドキしながら読み終えた。読み応えがあった。

すべての子供たちの睡眠・食事・学習・遊び・清潔・自我・希望が守られますようにと祈らずにはいられなかった。

 

10)澤村御影著『准教授・高槻彰良の推察;民俗学かく語りき』

10歳の夏の夜、長野の祖母の家に行ったときに体験した不思議なことによって、嘘を聞き分ける耳を持つことになった大学生深町尚哉。

そのことによって両親や友達から距離を取らざるを得なくなった尚哉。

尚哉の異常に気付き、また尚哉のレポートが目についた大学の民俗学の人気准教授高槻彰良。高槻も子供の頃怪奇体験をしていた!

高槻は尚哉に助手を依頼。

こうして高槻・尚哉の凸凹コンビが誕生し、学生や高槻のH.P.に持ち込まれる怪奇現象を解決することに・・・。

今回は幽霊物件・呪いの藁人形・神隠しのからくりを解決。

解決の仕方が相手を傷つけない優しさに溢れていてとても良かった。

高槻は自分に起こった真実を知るため研究し続け、共に真実を知ろうと尚哉に手伝ってほしいと要請。

かくして凸凹コンビ継続!

高槻に尚哉、それに高槻の幼なじみ刑事佐々倉と高槻の研究室の瑠衣子。みんな優しくて頼もしくてこの物語を面白くしてくれる。

嘘を聞き分けられ苦しむ尚哉に嘘は全てが悪ではないと諭す高槻が素敵だった。

 

11)篠綾子著『月蝕;在原業平歌解き譚』

歴史上もっともモテ男だと私が思っている在原業平が文徳天皇と紀静子との子惟喬親王のお世話係として活躍するお話。

聡明な惟喬を愛する文徳天皇は東宮に立てたいと思うも、藤原良房娘皇后明子に男子が生まれ皇位継承問題が浮上する。

小野小町、まだ小さな高子、業平の親友 陰陽師の行定などが登場し、和歌の謎解きをしながら惟喬を守るべく活躍する業平。

さらっと読めて、和歌のエスプリも味わえ、平安朝の人物に親しみを覚えることができた。

惟喬の人物キャラが可愛くて、これは業平じゃなくても守るために頑張るわと思えた。

 

12)原田マハ著『美しき愚かものたちのタブロー』

とても読み応えのある小説だった。

原田マハさんお得意の美術小説!これは特に良かった。

別立てで書きたいと思う。

 

今日の我が家の購読新聞社会面に「宝塚、公演再開へ」の記事が載りました。

 

私、えっ!と驚きましたびっくり

 

8日まで休演と発表されていましたので、そうなのでしょうが!

 

政府が緊急事態宣言を発表してから落ち着いたのならまだしも、事態は増々悪くなる一方で、国内感染者もクルーズ船の人数に迫ってきています。

 

劇団は、感染予防と称して劇場に赤外線サーモグラフィーを設置するとのことですが、

これではウイルス保有者は分からないです。

 

今一番心配なのは、症状が出てなくてウイルスを保有している人なんです。知らない間に感染していること・感染させている可能性があるのです!!

 

マスクは感染させないことを目的に使用するもので、マスクをしているから感染しないのではありませんゲホゲホ

 

そのマスクが手に入らないのですからどうしようもないですパンチ!

 

また、劇場に行くのに公共交通機関を利用する大勢の人!劇場の対応だけでは済まなくなってくると思います電車

 

私の住む市ではすべての学校を含む公共施設の使用禁止が31日までに伸びました。

 

今は全ての人々が1日でも早い新型コロナウイルス終息のため協力し合わなければならない時に来ていると思いますお願い

 

 

今週の火曜日に御園座 月組公演『赤と黒』観てきました目

 

まず月曜日に私が千葉県に来る前に住んでいた愛知県豊橋市で友達と会ってきました新幹線

 

豊橋はとても住みやすいところで、ずっと住んでいたいと思っていました家

 

約4年ぶりに駅に降り立った時も、この空気ホントいいなぁと思いましたおいで

友達のお宅で、3人集まり食事をしながら寿司お茶を飲みながらお茶延々と話していました唇

 

凄く楽しい時間でした爆  笑

 

友達も宝塚観劇したことあるとのことでしたが、ハマらなかったそうですショボーン

もっともっとしゃべっていたかったのですが、名残り惜しかったのですが、明日の観劇のため名古屋に向かいました電車

 

翌日御園座に参りました。

リニューアルされたようで新しい感じがしました。

 

12時公演だったので、皆さん席でお弁当を食べ、まったりと観劇を楽しむ様子でしたお弁当

 

私はマスクを取るのがイヤでじっと座って開演を待っていました。

 

『赤と黒』始まりました拍手

 

野心家の青年の恋と野望に彩られた人生と破滅を描く作品と言っていいのでしょうか。

 

珠ちゃん(珠城りょう)の地である誠実が見えすぎて、ジュリアンの野心家で野望を抱いているというのがちょっと薄かったように感じましたアセアセ

ラテン語の出来る秀才、家庭教師、勉学に励む神学生、侯爵家の秘書の役はすごく合っていたと思いました。

 

でも愛欲に耽るところはあっさりに思え、レナール夫人(役:美園さくらさん)にしろマチルダ(役:天紫珠李さん)にしろ、その愛にドキドキすることは無かったですうーん

 

ストーリー自体が私の好きなタイプで無かったので、それほど心に残るシーンも無く、まぁまぁだったなというのが正直な感想です。

 

エリザ役のきよら羽龍さんぐらいしか目に付かなかったです。

 

フィナーレがあったのは良かったと思いましたルンルン

 

れい子さん(月城かなと)から始まったのが、それまでのモヤモヤを吹き飛ばしてくれましたラブ

 

千海華蘭・輝月ゆうま・夢奈瑠音・蓮つかさ・礼華はるの月組男役さんのカッコいいことやっと笑顔になりましたチョキ

 

それから桃歌雪さんのカゲソロと周旺真広さんの裁判長の声も良かったです合格

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日は日本青年館ホール 宙組公演『壮麗帝  一般チケットの発売日チケット

今日は東京宝塚劇場 星組公演『眩耀の谷』友会先着チケットの発売日チケット

 

どちらにもアタックしました筋肉

 

昨日分は簡単にゲットOK

 

今日は無事アクセスできたのですが、たった1枚が10:00:45で枚数オーバーとなってしまいましたガーン

 

日にちを変え何度もアタックすれどすべて枚数オーバーえーん

 

10:05ですべて売り切れましたびっくり

まぁその前に売り切れていたと思いますが・・・!!

△の50枚以下って何枚何だろう??

 

大劇場公演は厳しいですが、別箱公演は友会抽選でダメでも公演演目によっては一般でもなんとかなることもあるということが分かりました真顔