スーパーの店頭にやっとトイレットペーパーが並びました![]()
私は12ロール入りパックを開けたときに次のパックを買っていました。東日本大震災後も買い溜めしなくても並ばなくても上手く回っていました。
今回在庫はたくさんあるから大丈夫との報道で、またまた安心していました。しかしなかなか店頭には出てこなかったですね。
最後のパックを開けた時、これが無くなったら引出しに溜まっている昔々駅とかで配っていたサラ金やデートクラブのポケットティッシュを使うしかないか⁉水に流せないから使ったものを捨てる袋もいるなぁ⁉と考えていました![]()
ロールが無くなる前に売り出されてホッとしました。
新型コロナだけで結構生活にダメージを受けているのに、トイレットペーパー不足は応えますね![]()
だから買い溜めかぁ
置く場所無いし![]()
忘れないうちに読んだ本の続きをアップを![]()
12)原田マハ著『美しき愚かものたちのタブロー』
絵画(タブロー)を愛した稀代のコレクター松方幸次郎と、敗戦後フランスの所有になった松方コレクションを日本に返還するために奔走した美術史家田代雄一と、戦時中フランスに残った松方コレクションをナチスから守った日置釭三郎の3人の男の物語。
「絵などわからん」が口癖の松方が、青少年のため本物の西洋絵画を展示する美術館を創りたい一心でヨーロッパで絵画を買いあさり、その松方に西洋美術史を学ぶ田代が付き購入絵画について指南し、パイロットだった日置が松方の意向を受け戦争中フランスに残ったコレクションを守るという壮大な物語だった。
買った絵画をすぐに日本に送れなかったのは100%の関税がかかったからで、フランスに置いていた松方コレクションは日本が敗戦国だったためフランスの所有になってしまった。
その松方コレクションの1953年に行われた田代のパリでの「返還ではなく寄贈と主張する」フランスとの返還交渉のことを中心に、松方の生い立ちや仕事のこと、学生だった田代と画廊巡りでの名画との出合い、ジヴェルニーでのモネとの語らい、パイロットだった日置に購入絵画を託すいきさつなどがスケール感満載で描かれる。
松方コレクションの成り立ちをそして国立西洋美術館設立までを史実に忠実でありながらもフィクションである面白さを存分に発揮させ、感動に満ちた物語に仕立て上げられていた。
作中にモネやゴッホの作品、印象派の作品が出てきてワクワクしながら読み進め豊かな気持ちになった。
田代の想いと共にこの物語の底に流れていた「戦争じゃなく平和を」の精神もまた忘れることができない。
去年、国立西洋美術館は設立60周年を迎えていた。
改めてこの美術館設立に尽力された方々に本物の絵画を見る事の幸せを感謝したい気持ちがいっぱいになった。
本当に読み応えのある面白い小説だった。
新型コロナ禍が終息したら、上野の西洋美術館にぜひ足を運びたいと思う![]()