振り返れば、懐かしく振り返ることが出来る想い出のオーダーアイテムが沢山ありました。
いくつか、振り返ってみたいと思います。
小料理屋を経営されている御夫婦から制作の御依頼を頂いた夫婦念珠、嫁いでから暫くして、法事で呼んだお坊さんから偉く良い念珠持ってるね、と驚かれたとの話を聞かされた時は嬉しかったですね。
何年か前、友人にも同じ仕様のをプレゼントした星月&アベンの曹洞宗念珠も、そわか特別顧問のA先生がアメリカの占星術家にプレゼントするというのでお作りしたのが最初でした。
工房でも初めて手掛けたという尺七の行者数珠の本水晶仕立は、確か三代に渡って修験者という方からの制作依頼で、お住まいが私の卒業した高校のお近くだったということもあり、とても懐かしく思い返されます。
元気にされてるかなぁ。
初めて制作した天台宗念珠は、僧侶でもある顧問のA先生にプレゼントしたものでしたが、イマイチ気に入らなかったのか、その後使ってるところを一度も見ていない笑
ちょっと成金趣味的嫌らしさが無いでもない星月菩提樹の20玉念珠の赤メノウ仕立ては、個人的には迫力満点で好きだったのですが、不思議とその後一度も御依頼を頂いていないですね。
さる高名なヨガとインド占星術のマスターに差し上げた歓喜天マーラーは、自分が曹洞宗の檀家だったらこれに銀環を付けて使うかなというイカした仕上がりでしたが、不思議とオーダーを頂いたことのない仕様。
何度か御作りした本紫檀&アベンの浄土宗念珠。
浄土宗念珠はパーツが多くて一番高くつく宗派モノにつき、普段オススメすることの多い星月菩提樹では高くつくので紫檀でお仕立てしたものですが、男性の場合こちらの方が渋く仕上がるので、浄土宗念珠としては定番の仕様になりました。
定番アイテムとして今は常備するようになった天竺菩提樹の赤メノウですが、何度か真言宗仕様のオーダーを頂いています。
高価ですが、このクラスを持ってる人の加持祈祷はグイグイ効きそうな気がしますね。
コロナによる工房の経営危機を知って埼玉の御客様が注文してくださった略式念珠のセットは御家族の皆様へのプレゼントだったかと記憶しています。
お元気にされてるかなぁ。
今や高野山阿闍梨マスターとしてブイブイ言わせている獣医師の御客様よりオーダーを頂いた梅&独山玉の御請来マーラーは、その後、半定番アイテムのような感じになりました。
マカナマスターも霊場巡礼の御供に少し仕様を変えた御請来マーラーをお持ちになるようです。
はじめ千葉の御客様の御依頼で制作した天竺&藤雲石の御念珠は、写真の余りの美しさに「わたしも!」という御客様が何人も現れたアイテムで、一番印象に残っている特注アイテムは、これかもしれません。
いつも不肖そわかを気にかけて下さっている東京の天台大阿闍梨マスター様がオーダーしてくださった天台大平。
検品で最初箱を開けた時、迫力に圧倒されたのを覚えています。
こちらも先の獣医さんのオーダーで、ソロバン玉で半装束をという超絶特殊な御依頼でした。
特殊過ぎて工房もビックリしていましたね。
ウチヤマーラーの第二弾で使用した緑檀は余り女性的な素材にも思えないですが、何度か略式念珠の御注文を頂いています。
その中では藤雲石の夫婦念珠が一番印象に残っていますね。
ビルマ翡翠を使った宗派モノで、一番よく覚えているのがコチラ。
ハイグレードの翡翠だったので、それはそれは気品のあるビルマーラーとなりました。
高知県の御客様が御遍路を始めるということでオーダー頂いた高野槇の御念珠は、素材決定まで紆余曲折を経た難産のアイテムでしたが、その分、完成した時は嬉しかったですね。
以上、数あるオーダーアイテムの中でも、特に記憶に鮮やかなものを御紹介致しましたm(_ _)m