◎ファンタスティック・ネグリート&マサ小浜・ライヴ・アット・ブルーノート~灼熱の共演
【Blazing Performance By Two Life Long Friends】
灼熱。
それにしても熱いライヴだ。2作連続グラミー賞獲得という「勲章」を従えて2度目の来日を果たしたコンテンポラリー・ブルーズ・アーティスト、ファンタスティック・ネグリートと日本のブラック志向の強いファースト・コール・ギタリスト、マサ小浜のライヴ。前回(2017年4月)よりかなりマサ小浜のソロ・スペースが増えた印象だ。
いま、コンテンポラリー・ブルーズ・アーティストと書いたが、実際はブルーズというカテゴリーにはとどまらず、ソウル、ロック、ファンク、フォーク、ルーツ・ミュージックとその音楽的多様性は実に広い。
基本的な音楽的方向性は前回ライヴと同じだが、今回の違いは、マサ小浜以外のメンバーが一新されたこと。前回ライヴを見に来ていたドラマー、ダリアンが今回入った。これは前回ライヴ最終日の翌日から同じブルーノートでメンフィスのブッカーTのライヴがあり、そのブッカーTのメンバーとして来日していたダリアンが同じオークランド在住で知り合いだったこととも関連している。
X(エックス=ファンタスティック・ネグリートのことをみな、こう呼ぶ)によれば、「(2年前のバンドとは)サウンドを一新したかったからなんだ。ドラマーはソリッドだろう?」という。
マサによれば、「最初はセットリストなんかなくて、練習したいからある程度のセットリストだしてくれ、って言い続けて、結局(セットリストが)でてきたの、2日前くらいですよ。(笑) それでも、ステージでどんどん変えちゃうんです」
もう一人のギタリスト、ポールはCD上でマサ小浜が弾いているフレーズを完全コピーするほど勉強しているという。
プリンス、レッド・ゼッペリン、昔のブルーズ、フォーク、ルーツ・ミュージック、そして幼少時からの教会音楽などがすべて彼の血となり肉となっている。彼の場合教会音楽が独特で、父親がムスリムで母親がいわゆる黒人教会で、その両方に行き、いわば「教会もバイ・カルチャラル」な経験をしている。
なにより彼の音楽性の独特なところは常識にとらわれない既成の音楽ジャンルなど何も気にしないところだ。
彼らは二日目(土曜)夜のセカンドセットが終了後すぐに羽田へ直行、翌日のロスでのライヴに向かった。
マサ小浜のライヴについては、下記過去記事一覧をぜひごらんください。
グラミー賞受賞を記念してブルーノートから送られたグラミー・ケーキ。ほとんどのところがチョコレートでできていて食べることができます
(この項、続く)
■セットリスト ファンタスティック・ネグリート&マサ小浜 ブルーノート東京 2019年5月25日(土)ファースト
Show started 17:01
01. Bad Guy Necessity
02. It’s A Long, Long Road
03. Scary Woman
04. A Cold November Street
05. Hump Through The Winter
06. An Honest Man
07. She Gets What She Want
08. A Boy Named Andrew
09. Lost In A Crowd
10. Plastic Hamburgers
11. Duffler
Show ended 18:08
MEMBERS
Fantastic Negrito(vo,key,g) ファンタスティック・ネグリート(ヴォーカル、キーボード、ギター)
Masa Kohama(g) マサ小浜(ギター)
Paul Martin(g) ポール・マーティン(ギター)
Bryan Simmons(key) ブライアン・シモンズ(キーボード)
Darian Gray(ds) ダリアン・グレイ(ドラムス)
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ブルーノート初日のライヴレポ(原田和典氏)(2019年5月25日付け)
http://www.bluenote.co.jp/jp/reports/2019/05/25/fantastic-negrito--2019-grammy-award-winner-.html
ファンタスティック・ネグリート&マサ小浜、今週5月24日~25日ブルーノート東京でライヴ開催
2019年05月23日(木)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12463051875.html
■過去関連記事
前回ライヴ評
ファンタスティック・ネグリート・フィーチャリング・マサ小浜・ライヴ~矜持ある表現者
2017年04月09日(日)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12263604560.html
■マサ小浜とイグザヴィア(X)=ファンタスティック・ネグリートの物語
ホームレスからグラミー賞を獲得するまでのイグザヴィア(通称X)の波乱万丈物語。
マサ小浜とイグザヴィア~太平洋をまたぐ2人のソウル・メイトのクロスロード~(パート1)
2016年06月26日(日)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12173783678.html
マサ小浜とイグザヴィア~太平洋をまたぐ2人のソウル・メイトのクロスロード~(パート2)
2016年06月27日(月)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12174040575.html
■
1作目ザ・ラスト・デイズ・オブ・オークランド
ファンタスティック・ネグリート
Pヴァイン・レコード (2016-09-07)
(マサ小浜全面参加、グラミー賞受賞作)
2作目プリーズ・ドント・ビー・デッド
ファンタスティック・ネグリート
Pヴァイン・レコード (2018-06-15)
ザビエル Xavier Xファクター(日本盤)
X ファクター
ザビエル
イーストウエスト・ジャパン (1995-07-25)
マサ小浜関連記事
■過去関連記事
マサ小浜スペシャル25~セットリスト~再びジミ・ヘンドリックスのギターで
2019年04月28日(日)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12456887065.html
マサ小浜スペシャル24セットリスト~誕生日当日ライヴ
2019年01月24日(木)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12434406927.html
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2018年10月08日(月)
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2018年05月23日(水)
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2018年01月24日(水)
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マサ小浜20~実は19回目~ファンク、ソウル、R&B、ロック、ブルーズまで
2017年02月10日(金)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12246176471.html
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ENT>MUSIC>LIVE>Fantastic Negrito featuring Masa Kohama
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