厚みとは何か? 1 形で強さが変わる
Twitterで「壁は厚みではないの?」という話があったので、この機会に厚みとは何か?というのを書いていこうかと思います。ハッキリ言って今のところノープランなので、収束するかどうかもわかっていない全くバカバカしいほど簡単なところから考えてみます。1.活きている石が最も強い例として小目の定石からできる形を示しました。△で示した黒石はしっかり眼がありますのでめちゃくちゃに強いです。厚みで言えば最上級といえます。星の三々入り定石。この黒も a,b,cに眼形があり、まず死なない。これもめちゃくちゃ強い壁です。だから三々に入るにはタイミングが難しい。地は簡単に荒らせるが、その後の壁が強すぎるのです。2.壁は高さがあるほど強い左の図で黒の壁は高さがあるほど強い(遠くまで影響を与えられる)です。高さが5あれば、当然4以下よりも強い壁です。3.影響を及ぼす空間が多いほど強い左の図は黒と白の形だけ見てください。1~4は互いに関係がなく、碁盤のどの位置にあるのかも無視してください。黒の壁は1が最も強く、2,3、4と価値が下がっていきます。「高さがあるほど強い」とほぼ同じことなんですが…4.傷がない壁ほど強い右側の図の黒の壁はabの二か所に傷があるので、左側の図の壁より価値が下がります。白の立場としては、少しでも価値が下がるように工夫をします。ここまで書いてきて、うーん、早くも息切れだな。