Something by the Beatles (Abbey Road)
ビートルズのアルバム、アビーロードがイギリスでアルバムチャートの1位になったということで、アルバムからシングルカットされた Something/サムシングをご紹介します。 ビートルズ/the Beatles のジョージ・ハリスン/George Harrison の曲で初めてシングルのA面としてカットされました。ちなみに、このときはジョン・レノン/John Lennonのカム・トゥゲザー/Come Together との両A面扱いでした。 イギリスではヒットチャート4位止まりでしたが、アメリカ、オーストラリア、西ドイツなどで1位になりました。 ちなみに、ビートルズ/the Beatlesのシングルは普通アルバムに収録されてなかったり、アルバム発売前に先行発売というのが普通で、これはアルバム収録曲がシングルとして発売された初のケースとなりました。
Something は アルバムでは A面2曲目、Come Together の次の曲です。曲調が一貫して空気が張り詰めている感じがするCome Together が終わって、一息つける落ち着いた曲。 ジョン・レノン/John LennonはSomething がこのアルバムの中で一番良いと評しました。 その言葉とおり、この曲は世界中の多くの歌手にカバーされました。 ビートルズ/the Beatlesの曲の中では、世界一のカバー局数を誇る イエスタデイ/Yesterday に次いで二番目に多くのカバーが存在するそうです。
では、オリジナル、ビートルズ/the Beatles 版を聞いてください。この動画は、当時の4人のメンバーそれぞれの恋人と一緒の姿が映し出される貴重な動画になってます。
歌詞
Something in the way she moves
彼女の動き方の中にある何かが
Attracts me like no other lover
他の恋人たちより遥かに僕を魅了する
Something in the way she woos me
彼女が僕に求愛する方法の中の何かが
I don't want to leave her now
僕は彼女から離れたくない
You know I believe and how
僕がどんなに信じてるか分かってるよね
Somewhere in her smile she knows
彼女の微笑みのどこかで彼女は分かってる
That I don't need no other lover
僕には他の恋人はいらないって
Something in her style that shows me
彼女が見せる動作の中の何かが
Repeat
You're asking me will my love grow
君は僕に、この愛が育つかって訊いてるけど、
I don't know, I don't know
分からないよ、知らないよ
You stick around, now it may show
周りにいて見ていてごらん、そしたら分かるかもしれないけど
I don't know, I don't know
分からないよ、分からないんだよ
Something in the way she knows
彼女が知っていることの何か、
And all I have to do is think of her
そして僕は彼女のことを考えるだけでいい
Something in the things she shows me
彼女が僕に見せてくれることの中
Repeat
3つめの節の盛り上がりが曲全体を引き締めてくれる、美しい曲ですね。
少しだけ英語の語法的な解説を試みたいと思います。
その盛り上がりの部分の歌詞、
You're asking me will my love grow
というのは正確に書くと
You're asking me "Will my love grow?"
になると思います。 このように、言った言葉をそのまま表記するのは「直接話法」といいます。
となると、ここで MY LOVE というのは、ここで登場する SHE の愛ということ?彼女の、男に対する愛ということで 「この愛」と訳してみました。
これがもし、普通の複文になるとしたら、こうなるでしょう。 接続詞 IF でつなぐ間接話法となります。
You're asking me if your love will grow
そして、その後、
You stick around, now it may show
この文も直接話法だと推測します。ただ、これは、このSHEの質問に対する答えが I don't know(分からない)と男が言っているわけで、その間に男が言っていることだと思います。
ジョージ・ハリスン、バングラデッシュコンサートでの歌唱
では、カバーバージョンをいくつかご紹介。
ジョージ・ハリスン/George Harrison が作ってすぐに提供したと言われる、ジョー・コッカー/Joe Cocker 版
エルビス・プレスリー/Elvis Presley
フランク・シナトラ/Frank Sinatra
ジェームス・ブラウン/James Brown のぶっ飛んだカバー
雄大な レイ・チャールズ/Ray Charles のカバー
ポール・マッカートニー/Paul McCartney もライブで歌った!
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