♪潮を吹いたら
私を捨てた
貴方も今じゃ
潮探し
昔から潮を吹く女はいたようだが、あまりよく思われていなかった。男は女が小便を漏らしたと動揺し、怒り、女も何か粗相をしてしまったと深く傷ついていた。
「こやつ、よがり過ぎて、惚けて漏らしやがった」とまるで淫乱な痴呆女と思われた。
女がイクと失神して失禁するとも言われていた。
今でも潮は尿だという誤解が残ってはいるものの、潮を吹く女の地位は著しく向上し、一度は潮吹き女と出会ってみたいと思っている男も多くなった。
開高健も《予想していた以上に世の中には潮吹きの女性がいるらしいというのに、どうしてわたしは、天からの授かりものの持ち主にめぐりあえないのだろう?わたしの人生は、どうやら泉運に恵まれていないようである》と嘆いているように、潮吹き女と出会うことは難しい。
最近は潮を吹いてみたいという女も増えてきたし、潮を吹かすためのテクニックも公開されているから、テクニックをマスターすれば、潮吹き女と出会う可能性は高くなった。
でもすべての女が、いつでも潮を吹くかというとそう簡単にはいかない。 どのくらいの女が潮を吹くかというデータはないが、僕の今までの数少ない経験から推測すると、約3割の女が潮吹き候補だと思っている。
潮吹き候補の女たちは、無意識に潮を吹いている可能性が高いのだ。
ピストン運動をしていると、愛の液より粘着力が少ないサラサラした液体が流れ出し、女のお尻がビショビショになっていることがある。若い頃、これが俗にいう潮だという認識はなかったが、今ではこれも潮だと確信している。
潮吹き候補の女たちに潮吹きテクニックを実施したからといって全員が潮を吹くわけではない。
《安心して全てをゆだねられ、何もかも忘れて入りこめないとダメね》とある女が言っているように、メンタル面がかなり影響してくるからだ。潮吹きを抑制する何らかの働きがあり、メンタル面を無視できないのは確かだけど、まだまだ未知の世界だ。
『潮吹きのメカニズムと女の心理』
『潮吹きを抑制する神経の謎』
など、潮吹きを研究すれば膨大な論文になるだろう。