出るのは汗ばかり | 牧童の溜息

出るのは汗ばかり

♪潮を吹かそと
 気張ってみたが
 出たのは俺の
 汗の潮

潮を吹かすための基本動作は女の中に指を挿入して、ひたすら激しく摩擦するという極めて単純なものだ。指が痺れても潮を吹くまで中断せずに激しく動かし続けることとマニュアルには記載されている。
つまりは男をいかすための動作と同じで、その三要素は摩擦力、摩擦回数、摩擦速度だ。
特に摩擦速度が大切なのだが、素人女のお口は摩擦速度が遅い場合が多く、もっと早く動かさんかい!と苛立つことがある。ただし、ただ強かったり、早ければいいわけではなく、緩急自在に、とにかくは継続させることだ。
お口はテクニックよりも体力勝負であり、《単調な動きを丹念に》、これが極意なのだ。
また口の動きには女の性格が如実に現れてくる。いい加減にされると元気になれないし、気持ちを込めてしてくれると、愛しくなる。

潮を吹かす場合も、心を込めて、激しく、早く、リズミカルに男は指を動かし続けなければならないのだ。疲れた~などと甘えてはいけない。ひたすら指を動かすのだ。
ただし試みても結局は失敗し、自分が汗をかくだけで終わることが多く、なかなか難しいものではある。

僕もこのテクニックを基本にして、腕を、いや指を磨いている。
このテクニックを知った時、半信半疑だった。
若い頃から、女のあそこは敏感で、か弱い部分だから、優しく扱えと叩込まれてきたし、長年、そう思い込み実践してきた。
ある女に初めて試してみた時、潮は吹かなかったが、「あれ~、なに~、それ~、これ~、気持ちいい~、もっと~」と悦んでいた。
今までの僕の思いは一体何だったのかと、強いカルチャーショックを受けた。
爾来、いろいろな女にそのテクニックを使うようになり、なかなか潮を吹かすまでには至らないのだが、それでも今まで以上に女を悦ばすことができるようになってきた。