あさひのブログ -32ページ目
小林路子展へ行ってきました。

よく知らないのだけどきのこばっかり描いてるきのこ画家らしいです。
全ての作品に画家本人の解説がついていて、きのこの魅力を物語っています。生態をはじめ、どこかチャームポイントだとか味はどうだとか…。

生物学者なのかと思うようなリアルなタッチで、写真ではなくイラストが使用されていた頃の図鑑みたい。ほぼ実物大だというのですが、いや本当に実物大だったら気持ち悪い…。(´д`lll)
前半は様々なきのこを一種類ずつ紹介する博物館的な展示。堅苦しくないやさしい解説できのこが少し身近に感じられるようになります。後半はきのこを可愛らしく描くというテーマで、でもきのこ自体はデフォルメするわけではなく相変わらずリアルで、その周りにメルヘンな動物やお花やリボンで飾ってみたという感じで…ちょっとこの辺りからハテナが浮かんでくる。きっと小林氏の中ではきのこの素の姿こそが最も愛らしく、思わず周りにハートをいっぱい書き込んじゃいたいくらいキュートなんだろうなと、そういうきのこへの愛はすごく絵からにじみ出ているんですが、その愛情はわかるけど私は共感できないというか…引く!(´Д`;)
見た目にカラフルなのから椎茸のような地味なのまで様々なきのこをそのままに描いてるのですが、これは見る側がきのこに対してどういうイメージを持ってるかにすごく依存すると思われます。お花みたいキレイねー、と楽しめる方には大いにおすすめします。が、私はきのこが気持ち悪いと思ってしまったのできのこばっかり並んでいるこの風景はなかなかにシュール…。最後には世界のきのこグッズ(小林氏のコレクションらしい)の展示が。もちろんミュージアムショップはきのこ尽くしで異様な光景。毒々しい マニアック…。


小林路子 菌類画の世界-きのこに会いにいきましょう!-
3/8(火)-3/25(日) 美術館「えき」KYOTO

美術館「えき」KYOTO
JR京都伊勢丹7階。
京都文化博物館のターナー展へ行ってきました。


若い頃から晩年の作品まで大きく四つに分けて展示してあります。ポスターを見ててっきり油彩だと思っていたら作品の多くは水彩で、他に版画も多く集められてました。

序盤は街や農村を描いた"ザ・風景画"で、写真のように精密だけど正直これといってピンとくるものはなく。しかし次の海や港を描いたものを集めた区画では一転して動きのある画に。激しい波しぶき、強い風を受けて膨らむ帆、木造の船のぎしぎしときしむ音が聞こえて来るかのような迫力!この波の力強さを描けるのはやはり油彩だろうと思うのに多くが水彩で描かれていてそれがまた驚き。次のイタリアや山を描いたものを集めた区画ではまるでタッチの違うもやもやとした抽象的な画になっていて、随分と画風が変わっていった画家だなぁと思いました。
意外と色の少ない、単色の版画やテーマカラーで統一されたような絵の方が個人的に好きでした。特に版画では精密に重ねられた細かい線で荒々しい波の動き、強い風、雲の合間から差し込む太陽の光といったものが全て表現されていて、白黒なのにフルカラーで見ているかのようなリアリティ。

中盤からは10センチ四方くらいの小さい作品がけっこう多くて、人がそんなに多いわけではないけど見るのに並ぶ必要が…。


ターナー 風景の詩(うた)
2/17(土)-4/15(日) 京都文化博物館
4/24(火)-7/1(日) 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
7/7(土)-9/9(日) 郡山市立美術館

京都文化博物館
市営地下鉄烏丸御池駅徒歩3分。
フランスのアニメーション。

「The Big Bad Fox and Other Tales...」(2017年 原題「Le grand méchant renard et autres contes」 監督/バンジャマン・レネール)
83分

※日本語版はまだありません。

――1.コウノトリが赤ん坊を落とした。羽根を痛めてしまいもう運べないと言う。ブタとアヒルとウサギはなんとかして赤ん坊を親の元へ届けようとするが…。
2.なかなかニワトリを獲れないキツネにオオカミはそのタマゴを狙えばいいと教える。キツネは首尾よく三つのタマゴを奪ったが、タマゴを孵して大きくなってから食べればさらに腹が一杯になるだろうと考えた…。
3.クリスマスがやってきた。人間の世界ではサンタクロースという老人が子供たちにプレゼントを配ると知ったブタとアヒルとウサギは、自分たちがサンタクロースになって子供たちにプレゼントを配ろうと考える…。――

イソップ童話のような動物たちの物語三篇で構成されている。ポスターを見てもわかるようにまるで絵本。手書きの淡い水彩タッチで、子供たちにひと目でわかる表情豊かな動物たちが織りなすコミカルな短編連作。これといって大人向けな風刺もなく純粋に子供たちが楽しめるような優しい内容。未就学児が繰り返し繰り返しずーっと見ていそう。
大人の視点からはやっぱりこの淡い色使いや鉛筆で書いたような線が違和感なく動いているところがスゴイと思ってしまう。アニメというより動くコミック、動く漫画。

アニメ大国と言われる日本だけどこういうタッチ、こういうデフォルメの作品は一般受けしないからすっかり消えてしまったように思う。この作風に一番近い日本のアニメはジブリの「かぐや姫の物語」よりもむしろ「まんが日本むかし話」だと思う。

大日本帝国の実質統治下にあった満州国を舞台に繰り広げられる陰謀劇。

「和平飯店」(2018年 監督/李駿、白涛 主演/陳数、雷佳音、李光潔)
全42話

※日本語版はありません。

飯店とはレストランではなくホテルの事。高級ホテル「和平飯店(ピースホテル)」を舞台に共産党と日本軍(関東軍)、南京政府、ソ連、ドイツ、アメリカ、フランス各国人、それにゴロツキやヤクザが入り乱れ、互いに腹の内を探り合うサスペンス。

――満州国の某駅。共産党の男が潜伏しているという情報を得た日本軍は地元警察と合同で駅周辺を見張っていた。
共産党員の陳佳影は駅で仲間の馮先生と待ち合わせ、高級ホテル「和平飯店」へ向かっていた。だが突然銃声が響く。「共産党員を捕まえろ!」日本軍が一人の男を追っている。馮先生は咄嗟に男を救うため戦うが銃弾に倒れた。陳佳影は急ぎその場を離れ和平飯店へと向かうのだった。

和平飯店に共産党員が逃げ込んだかもしれない…日本軍隊長・石原と警察長・竇仕驍は和平飯店を封鎖させる。陳佳影は何食わぬ顔で宿泊手続きを取るが、二名の予約のはずなのに一人であることを竇仕驍に見咎められた。と、後ろから男が現れ、彼女の夫の王伯仁だと名乗り、陳佳影と一緒に部屋へと去っていった。
男は地元のゴロツキの王大頂。日本軍と戦っていた男の連れの女が気になった彼はこっそり彼女の後をつけて来ていたのだ。義侠を自称する彼は憎き日本軍と戦う者の力になりたいと言うのだが…――

おっもしろかったー!映画のような満足感。本格サスペンス劇!!
日本のサスペンスにはスパイものというジャンルがないので余計新鮮に見えるのだけど、この42話を飽きずに一気に見せる力のある物語、しかもその舞台が一軒のホテルから動かず終わってみればたった10日間の物語だったという…スゴいよ。
現地放送時は30話あたりから高視聴率をキープしてたみたいだけど、いや序盤からずっとハラハラしっぱなしで面白かった!

舞台は1935年、日中戦争前。中国は国民党主導の中華民国時代でこれがドラマ内で南京政府と呼ばれているもの。そして大日本帝国が中国北部を占領して満州国を建国。大日本帝国はナチスドイツと友好関係にあり、アメリカ、ソビエト連邦など各国は彼らの動きを牽制しつつ様子をうかがっているような状態。共産党は日本軍を追い出し国民党から政権を奪うために水面下で活動しており、満州国ではテロリスト集団として扱われている。
最初は中国のよくある共産党スパイ物語かと思いきや、話は意外な方向へと転換していく。嘘が真実に、真実が嘘に…善人だと思ってた人が一瞬で実は悪人、悪人かと思ってた人が実は正義の人…モブだと思ってた人が次々とキーマンになり、味方だと思ってた人が一瞬で敵となり、敵だと思ってた人と同盟を組んで…。あまりの変遷ぶりに、視聴者はもはや誰をも信じられなくなる(´Д`;)
本当に細かいところまで手を抜くことなく丁寧に作られていて、最終回ですらとんでもないどんでん返しが仕掛けられている…まったく脱帽ものの脚本。この真実は絶対に見抜けない!!

そしてこの主人公の陳佳影を演じるチェン・シュー(陳数)が素晴らしすぎる!(彼女は「オデッセイ」で中国人秘書を演ってた人みたい。)美人でクールでどんな事にも動じない、女も惚れるカンペキな女性!さらに個性的でブッ飛んだミステリアスな美女が幾人も出て来て(ネタバレしそうなので詳述できないけど)とかく女性が皆カッコイイ。
男性陣もイケメン警察長・竇仕驍と一見コメディキャラかと思う王大頂も、最後まで見るとその奥深い演技力に驚かされる。出て来るキャラがみんな謎に満ちていて、最初はよくあるキャラだなぁと思ってたら実は…と全てひっくり返される。
ダマされるのが爽快、そんなドラマ。ミステリ好きにもおすすめ。

あと時々耳に飛び込んでくるカタコト日本語とか、画面の片隅でどことなく違和感を感じさせる日本語の看板とか、日本人にしかわからない可笑しさも楽しめますw

YOUKU
広告さえ見れば無料。

* * * * *

主な登場人物(序盤)

陳佳影(チェン・ジァイン)
南鉄株式会社の社員。物の痕跡から人の行動心理を見抜く技に長ける。実は共産党員。


王大頂(ワン・ダーティン)
義賊を自称するゴロツキ集団"黒瞎子嶺"の頭領の兄。陳佳影の夫"王伯仁(ワン・ポーレン)"になりすます。


竇仕驍(ドウ・シーシァオ)
地元の警察長。冷酷非情で知られる。黒瞎子嶺に妻子を誘拐されその身代金のために多額の借金を背負う事となった。

-日本人-

石原(いしはら)
日本軍隊長。
日下歩(くさか・あゆむ)
日本軍大佐。石原の上司。
香雉(こうきじ?)
日本軍将軍。和平飯店でパーティを開催する。
野間平二(のま・へいじ)
南鉄のマーケティング課課長。陳佳影の上司。
伊藤(いとう)
外務省職員。

-共産党-

馮(フォン)先生
警察に追われる文編集員を救おうとして銃弾を受け意識不明に。
文(ウェン)編輯(編集員)
仲間から日本軍の凶行を収めたフィルムを託される。
唐凌(タン・リン)
陳佳影の本当の夫。仲間として夫として、妻を陰ながら支援している。

-あやしげな宿泊客たち-

ニーノ(内尔納)
フランス人。警察の捜査に非協力的だとして殴る蹴るの暴行を受けた。
姚苰(ヤオ・ホン)
満州人。人気の恋愛小説家。

ライアン・ギグス(瑞恩・吉格斯)
アメリカ人。
ジョージ・バイ(白喬治)
中華系アメリカ人。

ヴァレンティーナ(瓦蓮蒂娜)
ソビエト人。ピアニスト。
パブロフ(巴布洛夫)
ソビエト人。ヴァレンティーナの夫。

陳敏正(チェン・ミンジョン)
中華民国人。
陳敏章(チェン・ミンジャン)
敏正の弟。

カイン(該隠)
ドイツ人。
ユダ(猶太)
ドイツ人。
京都府立植物園へ行ってきました。

敷地は広大で通路も広くて綺麗で、貴族と言うか王様の庭園さながら。さすが京都というかなんというか、金かけとるわ。でも入場料は200円。

ぼちぼち梅の花が見ごろなのではと。ところが、

この有様…orz
まだ全然咲き始め。

品種によってはそこそこ咲いてるものもありますが、まだです、まだまだでした。

この季節なので園内に花はなく緑オンリー!
でも温室は通常運転です(※入場有料)。
サボテンかわいい。



マニア垂涎の蘭コーナー。花屋さんにいるような気分。


一番おもしろかったフルーツの樹コーナー。カカオの実のなりかたに驚愕。幹に直接実がついとる!根っこ近くにもごくフツーな顔して実がなってるし。

こちらで主に温室の写真26枚を公開してます。
あ、温室は昨年の台風で屋根が壊れてしまったようで一部工事中でした。


京都府立植物園
京都市営地下鉄北山駅下車すぐ。