大きな悪いきつねといくつかの物語 | あさひのブログ
フランスのアニメーション。

「The Big Bad Fox and Other Tales...」(2017年 原題「Le grand méchant renard et autres contes」 監督/バンジャマン・レネール)
83分

※日本語版はまだありません。

――1.コウノトリが赤ん坊を落とした。羽根を痛めてしまいもう運べないと言う。ブタとアヒルとウサギはなんとかして赤ん坊を親の元へ届けようとするが…。
2.なかなかニワトリを獲れないキツネにオオカミはそのタマゴを狙えばいいと教える。キツネは首尾よく三つのタマゴを奪ったが、タマゴを孵して大きくなってから食べればさらに腹が一杯になるだろうと考えた…。
3.クリスマスがやってきた。人間の世界ではサンタクロースという老人が子供たちにプレゼントを配ると知ったブタとアヒルとウサギは、自分たちがサンタクロースになって子供たちにプレゼントを配ろうと考える…。――

イソップ童話のような動物たちの物語三篇で構成されている。ポスターを見てもわかるようにまるで絵本。手書きの淡い水彩タッチで、子供たちにひと目でわかる表情豊かな動物たちが織りなすコミカルな短編連作。これといって大人向けな風刺もなく純粋に子供たちが楽しめるような優しい内容。未就学児が繰り返し繰り返しずーっと見ていそう。
大人の視点からはやっぱりこの淡い色使いや鉛筆で書いたような線が違和感なく動いているところがスゴイと思ってしまう。アニメというより動くコミック、動く漫画。

アニメ大国と言われる日本だけどこういうタッチ、こういうデフォルメの作品は一般受けしないからすっかり消えてしまったように思う。この作風に一番近い日本のアニメはジブリの「かぐや姫の物語」よりもむしろ「まんが日本むかし話」だと思う。