あさひのブログ -121ページ目
今見てるドラマ「大宋提刑官 II」の適当なシーンの台詞を解読してます。
日本語字幕版と中国語字幕版を並行して観てるので、作品の紹介は最後まで見てからまた改めて記事にしようと思ってます。
物語の性質上、多少のネタバレが含まれているのでご注意下さい

#1 宋慈が牢の曹墨を訪れる
#2 曹墨が酔って少卿に説く
#3 玉貞が宋慈母を訪ねる
#4 宋慈が夢で済王に会う
#5 陛下の病
#6 曹知府を讃える歌
#7 宋慈の失敗
#8 伍徳が宋慈に探りを入れる
#9 英姑が曹墨に忠告する
#10 夫婦の絆
#11 王儒璋が提刑司を訪れる

このドラマはミステリだという事もあって、元の台詞に含まれてる情報量がめちゃくちゃ多い!長い!見比べると日本語字幕はよくここまで簡素な台詞にまとめたなーと感動すら覚えます。


単語や熟語はエキサイト中日辞書goo日中辞書、簡体字→日本の漢字の対応は「中国簡体字ハンドブック(岳陽舎)」を参考にしました。あくまで日本の漢字への対応であって繁体字への対応ではないのでご注意ください。
なるべく直訳に近い意訳にしてます。意図が解らない部分は日本語字幕版を参考にしました。


中国簡体字ハンドブック―ビジネスマン・旅行者必携/岳陽舎

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『大宋提刑官 II』 DVD 13枚組
¥5,089
Quick-China
☆中国語字幕☆
日本語版DVDは存在しないかも。日本語版は各配信サービスをご利用ください。
あらすじを見てなんとなく良さそうと思って観てみた作品。
中国が舞台の中国の映画だけど監督はモンゴル人らしい。

「胡同の理髪師」 (2006年 原題「剃頭匠」 監督/ハスチョロー 主演/チン・クイ)
105分
胡同の理髪師 [DVD]/ポニーキャニオン

¥3,990
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90歳を超える理髪師のチンお爺さんと彼をとりまくご近所さん達をドキュメンタリー風にただただ撮っているだけの、特に起承転結はない、物語のない映画。音楽やナレーションは一切組み込まれてないけどそれがあったらもうNHKのドキュメンタリーとして成立してしまうくらい、ただ日常を切り取っただけの映画。
北京の近代化の波に取り残された古い町並みの残る胡同(フートン)。下町のいつもと変わらない日々の繰り返し。だけどふとしたことからチンお爺さんにはある不安がよぎる。ゆっくりとしたペースで不安に歩み寄りその答えを探そうとする。でもそれは長く生きてる彼や彼の回りの人々にとっては事件とはとても言えないくらい、日常の一コマでしかなかったりする。

これは大当たりでものすごーく良い作品でした(^∇^)。地味で玄人好みなアジア映画って感じだけど、元々私の好きな路線というのもあって感動でした。どこか昭和を思わせる懐かしいような古くてごちゃごちゃした下町の風景、そこに住むのはみんな高齢になってきてる人々で、動くのも話すのもゆっくりゆっくり。都会の喧騒とはかけ離れたゆったりとした時が流れてる。癒されるような、でもこの時はいつまでも続くものではないという漠然とした不安のようなものも共有できる。

ドキュメンタリー風にしてるけどちゃんと台本のあるお芝居。監督が実在する理容師チンお爺さんと胡同の街並みを撮りたいと思って取材を重ねて作った話らしい。チンお爺さん役はその本人。つまり素人さん。実際(当時)92歳だって。DVD特典映像のインタビューではまさか90代とは思えない、映画よりも全然元気でしゃきしゃきしてる姿にまた感動してしまった。映画でも、最初チンお爺さんはだいぶお歳でよぼよぼしてて大丈夫かなって感じがするけど、やはり高齢のお馴染みさんの散髪へ行くと、仕事の時はシャキっと背筋が伸びて慣れた手つきで髪を切り髭をそっていく、そこはもう全く歳を感じさせないプロの仕事ぶり。理容師だけあって自分の身だしなみにも気を使ってるし、同じようなお爺ちゃんのご近所さんに囲まれているとチンお爺さんは年齢は行ってても全然若く見える不思議。人間の強さというものを感じることができる。でもこれはこの人だからじゃなくて、実際世間のご高齢の方々は若い人が思ってる以上にしっかりしてるもの。そして長く人生を経験している人の言葉には得てして真実が組み込まれている。それを知っているとこの映画はさらに心に響くものがあると思います。観る人の年齢によって感じ方も変わりそうだけど、高齢化社会を考えるならこの作品はぜひ一度見てほしいと思う。

スピード重視の情報化社会に疲れたら、こういうゆっくりした映画で自身を振り返ってみてはいかがでしょう。



TSUTAYA DISCAS
2枚ずつしか借りられない。そしてひと月に4枚借りねば損…。
5勝2敗2引分け。



長いものに巻かれろ
「(新版)水滸伝」第五十九集「智多星計賺玉麒麟」30分あたりから。
梁山泊の将来のために必要な人材、盧俊義を仲間に引き入れるべく、呉用は道士(占術師)に扮して盧俊義に近づく。ちょうど立て続けに悪いことが重なっていた盧俊義は呉用に占ってもらうことにした。

* * * * *

「先生、この占いは凶と出ましたか、あるいは吉と出ましたか?」
「貧道(わたくし)は率直に申し上げます。」
「先生にはさ迷える(人生の)渡し場を指し示していただきたい、なので(率直に言ってもらって)差し支えありません。」
「員外どのは最近身体に良くないことがおありなのでは。」
「わたくしは武術を修める者。この体はまだ丈夫で朗らかだ。ただこの右眼の眉が最近ちょっとおかしい、時々ぴくぴくして止まらなくなる。」
「この占いにはこう出ています、員外どのには百日以内に必ず血光の災いが降りかかると。財産は保てず(失い)刀剣の下に死すと。」
 呉用に付き従っている大柄で不気味な男が肩を震わせて笑うようなしぐさを見せる。


「この童子は、生まれた時からおかしな姿(見た目)で耳が聞こえず口もきけないのですが、私が占いをする時になるとまるで心を持つ賢いサイのようなのです。彼がもし笑えばきっと泣くようなことになる前兆、必ず大きな災いがやってくるでしょう。」
「先生のこの予言は間違いでしょう。私盧俊義は北京出身で長く裕福な家に暮らしており、祖先に法を犯した男はなく、親族に再婚した女もおりません。ましてやこの盧俊義はこれまでずっと人に対して慎み深く、財とならざるもの(→賄賂)を受け取らず、すべきでない道理を行わず、盗みを働くようなちっぽけな男でもなく、非を犯すくだらない女でもない。(そんな私に)どうして血光の災いが?」
「やはり天下(の人々)は、媚を売って取り入ろうとする人が好きなのだ(自分にとって良い事を言ってくれる占術師が好きなのだ)。貧道が天機に示されている生命の危機を見破ってみせて平穏な道を教示しているというのに、かえって虚言悪言をついているという。
やめよう。貧道は帰ります。」


「先生お怒りにならないで。(たった今)わたくしは大変失礼を致しました。まだ先生にはお許しいただきお会いしたい(お話したい)。先生はお気兼ねなく本当のお話をして下さい。」
「でも貧道が本当の事を言うと怒るであろう。」
「わたくしは先生に人生の指針を示していただきたいのです、どうぞおっしゃって下さい。」
「員外どのは八文字の富貴を持つ、(すなわち)"向来行的都是好運(なすこと全て幸運に恵まれている)"。しかし今年は(貴方の運命を表す星は)歳君の領域を犯し、極めて悪い位置に来る。占いの結果から見ると、百日以内に屍(の体)と首が別々の所にあるでしょう(→殺されるだろう)。これは生まれた時から定められたことで、逃れることはできません。」
「先生、この難を逃れる何か良い方法はありませんか。」
「南東へ百里より向こうへ行くことだけが、この難から逃れられる方法です(※)。」
「先生、わたくしがもしこの難を逃れることができたら、必ず(ご恩に)厚く報いましょう。」

※南東へ百里行く途中には梁山泊がある。


「員外どの(の運命)が当たる四句の占い歌を、貧道が壁の上に書きましょう。後日もし(占いの)効果が現れたら、員外どのはすぐ霊験あらかたであったことがわかるでしょう。」
「誰か、筆と墨を持ってまいれ。先生どうぞ(お書きください)。」

『葦の花の中を行く一艘の舟。優れた英雄はこの地に遊ぶ。義士がもしこの道理を知るならば、身をひるがえし難を逃れ憂いは無くせる。(※)

※蘆花は梁山泊の水辺に生い茂る葦のこと、俊傑は梁山泊の頭領たち、義士は盧俊義のこと、此理は才能ある英傑達が梁山泊に集っている理由。「盧俊義よ、あなたが我々梁山泊の志を知り仲間になってくれたら我々の憂いはなくなる」の意味をこめた。ただしこの詩の本意は、四つの句の最初の文字を読むと「蘆俊義反(盧俊義が謀反を起こす)」となること。この詩を自宅の壁に書きつけられた盧俊義は謀反の意図ありとみなされ逮捕されることとなる。

* * * * *

ほぼ原作通りで呉用先生がお得意の卑劣な罠 妙策を仕掛けるシーン。
ここの詩は台詞にも出てこないので日本語字幕は表示されず、原作を知らなければ日本人にはこの策がどう巧妙なのかちょっと理解できないよなぁ。

インデックス



水滸伝 DVD-SET1/チャン・ハンユー,フー・ドン,リー・ゾンハン

¥19,440
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「(新版)水滸伝」第三十八集「潯陽楼題反詩」25分あたりから。
殺人を犯し江州へ流刑となった宋江は思いがけずも道中多くの好漢と親交を結び、また江州の人々も親切で何不自由ない平穏な日々を送ることができた。
深酒して二日酔いのある朝、鬱々とした気分の宋江は罪人となった我が身を振り返り自問自答する。

* * * * *

「昨夜もまた飲んで酔ってしまった…。」
「酔い覚ましの六和湯か。お前の顔には趙官家(皇帝)の官印が入れ墨されているな(※1)。宋押司、まだ起きてこないのか?」
「私はどこの、あるいは何の押司だというのだ、この地に拘束されている(というのに)。」
「まさか以前(過去)を後悔してるのではあるまいな。」
「以前はどうで、今はどうだというのだ…。」
「かつてお前は一日中応対(仕事)し四方を駆け回り、黄泥岡事件が起こると、生辰綱を強奪した好漢に情報を知らせて逃がし、梁山に落草させた。押司(という身分)はちっぽけとはいえ、れっきとした朝廷の公務員だ。一旦(賊を助けた)情報が漏れれば、さらに罪は重くなるだろう。是要満門抄斬的(※2)。この友への義侠心は、大丈夫(義理)を必要とされたから引き受けたのか。」
「私はあの女を殺したのにまだ生きている。私は今やそんな立派な男ではない。百里千里を歩き自ら軍へ入ったが(※3)、ただ(善人のような行いをして)自他ともに欺いているに過ぎない…。」

※1 罪人は両頬に入れ墨を施される(ドラマでは片頬だけど。)
※2 「門を満たして盗みや殺人をするようなものだろう」?逃げ場がないのに犯罪を犯すということか?
※3 流刑になった罪人は辺境に送られ兵士として働かされる。



「金があれば鬼が苦しめに来るのを遅らせることができるのは世の道理だ(※)。(おかげで)お前の今の日々はゆったりして楽しくはないか?鄆城(ウンジョウ)と比べてこの江州であっても。」
「見知らぬ地へ流刑となり九死に一生を得、殺威棒の百叩きを免れ、この牢城の管理の記録係を整然と行っている。ここでは戴宗君が世話をしてくれ、張順と李逵(リ・キ)の二人の義兄弟もいる…。毎日集まって(宴会を開き)、酒を飲んで楽しませてくれ、酔いつぶれても心は和やかで楽しい。ただ一日中するべきことがなく、何に従うべきかわからない(何のために生きるのかわからない)…。」
「宋押司、こちらへ来なさい、碁を打とうではないか。」
「このところは、心が麻のように乱れて、碁などできぬ、できぬできぬ…。」

※囚人が牢に入るとまず百叩きにされるが、刑吏に金を渡せば免除してもらえるというのが暗黙の了解だった。

* * * * *

体調も幾分落ち着いてきた宋江は外へ出掛け、潯陽楼というこのあたりでは有名な河辺の酒店へ。楼閣からの素晴らしい眺めに満足するが共に楽しむ仲間はいない。飲むうちにまた鬱々としてくるのだった。


「私は山東(省)に生まれウンジョウ(県)で育ち、学問を修め役所の下役人となり、世間の多くの好漢と親交を結び、はからずも一つの虚名をも留めるに至った。今や30歳近くになろうというのに、名も成さず財を築くこともなく、罪人の刺青を彫られ、この地に送られた。私はどうして故郷の父上や郷の皆様にお会いできようか(とても顔向けできない)。
この楼閣は素晴らしい、だがずっとここにいるわけでもない、この(楼閣)の門を出れば、気忙しく通り過ぎていく客(の一人)であり、しかも顔に刺青を彫られた罪人だ。
人々はこの宋江の事を、義を重んじ財を軽んずる及時雨(旱天の慈雨)であると言う。だがその実は魂の抜けた一人の人間でしかない。たとえ大きな悩みを抱えていても、一人空に向かって酒杯を交わし、孤独に(涙の)水溜りに倒れ伏すばかりだ。」
 己の心情を写すかのように外は突然暗くなり大雨が降りだす。宋江は酔いにまかせて壁に詩を書き綴る。


『かつては幼い頃から経史を学び、また(政治的)策略にも長じるところとなったが、あたかも猛々しい虎が荒地に臥せるかのように潜伏し、その鋭い爪や刃を(使うことを)我慢している。不幸にも両頬に刺青を彫られ、江州に送られたことをどうして耐えられようか。もしいつかこの恨みを晴らせるならば、潯陽の河口を血で染めよう。(※)
「天が私のほんとうの胸の内や高い志を知っているわけではなかろうが、私に神の力でも与えてもらえない限りは(私の志は)とても成せまい…。」

※宋江は、国に貢献するために学問を修めてきたのにこんな辺境の囚人となって国に貢献するすべがないという己の運命を恨んでいて、もしお上が罪を許してくれたら私は国のためにこの体中の血全てを捧げ(その捧げた血で潯陽の河口が赤く染まるくらい)熱心に働きますよ、という意味で作った。だが普通に読めばこれは、自分は勉強もできて策略に秀でていつか大きな事をしでかしてやろうと企んでたが(何らかの理由で)とっ捕まってしまった、この恨みをいつか晴らしてやる、この潯陽の河口を血で染めるような大事件を起こしてやる、という意味にしか見えない。そのため反逆の意図ありとして後日捕えられてしまうことになる。


* * * * *

前半はオリジナルで後半はほぼ原作通り。この前半部分はなんだか映画っぽい演出で特に好きなシーンの一つです。
反詩の内容は知らない人には日本語字幕があってもちょっと早すぎて解らないと思ったので訳してみました。

インデックス



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打って変わってイギリスのドラマ。以前見てみたいと思ってた海外ドラマがあったのを思い出したので。

「シャクルトン」 (2002年 監督/チャールズ・スタリッジ 主演/ケネス・ブラナー)
前後編・全206分
シャクルトン 南極海からの脱出 [DVD]/ケネス・ブラナー,ローカン・クラニッチ,ケヴィン・マクナリー

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第一次世界大戦頃、イギリスの冒険家アーネスト・シャクルトンが南極大陸横断挑戦に失敗し漂流したという、本当にあった話。
「エンデュアランス号漂流」という本でこの話を知って、しばらく周辺書物を読み漁ったことがあります。イギリスではただの奇跡の話ではなく、シャクルトンのリーダーとしての素質について語られることの多い話らしいです。

――英国の冒険家シャクルトンは目指していた南極点到達を冒険家アムンゼンに先を越されたため、さらに上を行く冒険、すなわち南極大陸横断の旅を企画する。政府やマスコミ、公的機関に働きかけ資金集めに奔走するが、折悪く第一次世界大戦が勃発。冒険は中止になるかと思われたが、海軍大佐や国王から行って来いと激励され、英国国民のロマンを乗せていざ南極へと向かう――

[ここからネタバレ--------
南極圏に最も近い有人島サウスジョージア島に着いたシャクルトン達は地元の漁師達から今年の氷は例年にないくらい硬く北上していると聞く。だが今更計画を変更することはできない。なるべく氷の緩い場所を選んで南下していくが、予定よりも随分早い段階で流氷に閉ざされ船は身動きがとれなくなってしまった。シャクルトンは仕方なくここから大陸横断の準備をはじめる。

そんなある日、突然氷が迫ってきて船を押しつぶし始めた。浸水は防ぐことができずシャクルトンは船を放棄することを決める。28人の隊員たちは三艘のボートを下ろしソリに載せて氷上を引いていく。目指すのは地図上最も近い島。流氷の上を海へ向かって進む。
やがて氷がゆるみ流氷は次第に小さくなってくる。彼らは三艘のボートに分乗し目指すべき島へ向かって漕ぎ出す。そしてついに無人のエレファント島へ到達した。

エレファント島に着いた時には隊員の幾人かは凍傷や腫瘍で動けなくなっていた。シャクルトンは病人を含む仲間を副隊長に託し、自分を含めた6名を選抜し一つのボートでサウスジョージア島へ向かう。
嵐を乗り越えなんとかサウスジョージア島にたどり着いたが、人が住む捕鯨基地は山の向こうだった。厳しい海流のため船で行くことは困難なため、シャクルトンはまだなんとか動ける二人を連れてそびえ立つ雪山を登る。
翌朝ついに彼らは捕鯨基地にたどり着き、残して来た隊員たちを救出する船が出された。
かくして南極大陸横断の隊員28名全員が無事救出されたのだった。(終)

----------ここまで]

前編はシャクルトンが資金集めに奔走するところを大きく時間を割いて描いてて、正直そこまで詳しくやんなくてもいいんでない?って。私は話を知っているので違和感なく見れたけど、もしかしたら何の予備知識もなければ前編はやたら沢山人が出てくるばかりで意味が解らないかも?
後編からはいよいよ本当の意味での冒険、サバイバルが始まる。が、やっぱりこれはダイジェストすぎて深刻さがよくわかんないかなーという所。一番苦しい食糧難については殆ど触れられてないし、航海も登山もあっという間だったし、ラストは駆け足。物語としてはノンフィクションとして忠実に、と言えば聞こえはいいけど、描きたい焦点はあんまり絞られてなかった感じ。奥さんの話は正直いらないよなー。弟の裁判はもっといらないよなー。
もちろんシャクルトンが主人公なので彼中心に話は回ってるけど、結構ハーレーにもスポット当てて描いてる感じだったのでどうせならそこもうちょっと掘り下げてほしかったかも。マクニーシュもワーズリーもワイルドもブラックボロも…ってちょっと欲張り過ぎてみんな印象薄まってる。実際話を知らない人がこれ見て意味わかるだろうかというと、わかんないだろうなっていうのが正直な感想。

でもこれ、ロケはすごい。金かかってるはず。まだ山のシーンは比較的簡単に撮りに行けそうだし撮影スタッフも慣れてる人多いだろうけど、船のシーンは本当に南極(か北極)近くまで行って撮影した??流氷はさすがにホンモノでは??これ演じてる俳優さんたち危なくない?って心配になるくらい流氷怖い。CG合成には見えないしセット組んでやったにしては船の揺れとか遠景が超リアルなんですけど。
実際に残っているハーレーの写真とそっくりに船が流氷に立ち往生してるシーンとかは感慨深いものが…((>д<))。そうそうエンデュアランス号はこれは撮影のために本当に復元したんだろうなぁ。残ってる写真を見てるとかなり大きそうに見えたけど、実際はこんな規模だったのか。こんなちっぽけな船で南極に挑んだんだと思うと改めてすごい。

まぁ、映画だったらちょっとどうかなーって出来だけど、TVドラマとしてはかなりの大作だと思います。いや俳優さんたちの熱演は本当に素晴らしかったし胸を打つ芝居だったけど、いかんせん脚本がね…。まぁTVドラマだからこんなものか。1クールぐらい使って連ドラにできるんだったらもっとちゃんとしたのできるだろうけど200分では到底無理か。昔あったアポロ13号の2時間映画みたいな感じかな、詳しく話知ってると「いやいやいやダイジェストすぎんだろ!」とツッコミ入れずにはおられないっていう。


TSUTAYA DISCAS
2枚ずつしか借りられない。そしてひと月に4枚借りねば損…。
4勝2敗2引分けってとこか。


エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)/新潮社

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小説風になっていて一番読みやすい。この表紙は絵ではなく、ハーレーが撮った本当の写真ですよ。

エンデュアランス号―シャクルトン南極探検の全記録/ソニーマガジンズ

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よりドキュメンタリー風なのと写真が比較的多いので、新潮社のと合わせてお勧めしたい。

南へ―エンデュアランス号漂流/ソニーマガジンズ

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これはシャクルトン本人が書いたものなので話としては雑多な(というか読者にはあまり興味ない客観的な)情報が多くて読みにくい!航海日誌的というか…。




長いものに巻かれろ