バカリズム ライブ番外編「バカリズム案10」(2025.4.13@草月ホール) | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

やっと、やっと、やっとこさ当たったんです!

バカリズムのライブです!!

バカリズムを生で観たのは「ゴッドタン マジ歌選手権LIVE」を横浜さいたまの2ヶ所で観ただけ。

実はもう何年も、バナナマン、サンドウィッチマン、バカリズムの3組のライブが発表されると先行抽選~一般販売含めチケット入手すべく頑張ったのでしたが一度も取れた事がない。

ところが、今年「バカリズム案」の最新ライブを行うと知り、先行抽選応募したら初めて当たったのだった。

場所は青山の草月ホールで東京は3日間で4公演。

もちろん全てソールドアウト。

自分は、4月13日の東京千秋楽公演へ。

会場前に着くと、いきなり停まったタクシーから出て来たカズ・レーザーに遭遇というサプライズ!(私服も全身赤色でした!) 

一年前の「かが屋」ライブ同様に横手の通用口ぽい所から入場。

場内は老若男女様々な層の観客で一杯。

改めて、バカリズム氏の人気の大きさ、深さを感じれた。

 

さて、ライブの内容はと言うとコントでも芝居でもなく、バカリズムが気になった事を挙げそれを検証~今後こうしたらどうだ?という案を発表する場。(苦笑)

今回が第10弾。

まず本人出てくるや、「案を発表するって、ザクっとし過ぎて、今いちピンと来ないでしょうね」と宣う。(笑)

「しかも5000円もチケット代払わせて、詳細やあらすじ的な案内も無いなんて、どういう事だ!と思いますよね?」と続ける。(笑x2)

いや5000円はリーズナブルでしょ。

「ただ、こういう事しますってのが上手く伝えられるモノではないので、まずこのステージでこんな事はやりませんよ!と言うのを伝えると消去法で皆さんの頭の中でぼんやりしたイメージが出来るのでは?」と。(苦笑x2)

で、パワーポイント・スクリーンを多用し、特効は無いとか、煽りビデオはないとか、ランウェイは歩かない、等々、ライブ、スポーツ、ファッションショー、演劇、映画、などのあるあるをこれでもかと挙げて、これらはやらない!と言うだけ。(大笑い)

 

そして本編はと言うと…。

まだ一公演残ってるのと映像販売も有るのでネタバレ出来ないのですが、フジテレビで放送中の「バカせまい史」みたいなライブと言えば雰囲気が伝わるかも?

バカリズムが気になった事柄を提示し、それを検証していく。

でも、やはりこの方のスゴイのは、「そこですか?!」という視点、そして「それをこう膨らませるんだ?!」という構築力、さらに「こういう手法で伝えて笑わす」という表現力、この3つが優れている!

最初のネタだけ軽く触れると「おやじの一言」というちょっとした教訓めいた短文が幾つも書かれて、よく居酒屋なんかに貼ってあるのを見た方も多いと思うが、あれに噛みつく。

あれ自体が悪いのではなく、「おやじの一言」として製作者自らの意見と言わないのが腹が立つと。(笑)

それについて思う所バシバシ切り倒し、でも格言自体は良いものだから一文一文を別なシチュエーションの画像に乗せて「こうしたらいいんじゃないか?」と提案するのだが、その発想・手法が抱腹絶倒なのである。

ま、基本、世の中に噛み付いて笑わすという事になるのだが、昔の毒舌ネタ漫才や今だとウエストランドとは違って、もう1つ2つ踏み込んでくるところは快感さえある。

さらには、噛み付いたものの側になって検証し答えを導いてくるので説得力もある。

実はこのライブの仕込みは実質3週間でやりのけたとの事。(苦笑)

本当ならもう少し時間をかけると言っていたが、多忙なので仕方がない。

だが、時間をかけるとどうなるかと言うと、もっと丁寧に仕上げるので、今回は毒を消せないままやってました!とこちらとしてはむしろ嬉しい!!

またアンコールでは、当日朝思いついたオチを足したというネタは、映像商品用ビデオシュートが昨日だったので、千秋楽公演観たものの役得でした!

 

やっぱり、バカリズムは面白い!

この場合の面白さは「笑える」と「構成力」に舌を巻くという感じ。

次回はコントの舞台も観たい!!