前スレッドで、かつてイギリス~フランスを旅行した際に搭乗したアエロフロート航空のドタバタを記しましたが、今回は現地に着いてから。
大混雑で、立ち乗り客まで出た(?)小型飛行機で何とかロンドンはヒースロー空港に到着。
とにかく、トランジット時のモスクワ空港でもう疲労困憊になっており、ホテルに着くや元同僚は「さあ!夜のロンドンへ繰り出そうぜーーーっ!」と超元気なのだが、いかんせんこちらはトイレへ行くのさえ面倒なくらいに疲弊しており、両者のテンションの大差に我ながら愕然としたと言うのがロンドン初日だったのを強く覚えいる。(苦笑)
そんな状態だったので、時差の時間合わせを時計だけして、持参したカメラの時差合わせはすっかり忘れ、以前も書いたように私自身のこの旅の最大の目的であるエディ・コクランの命日(4月17日)に亡くなった事故現場へ花を手向ける際に記念で撮った写真の日付が1日分先に進んでいたという大失態を犯したのでした…。
この時差は、この後にフランスに行く際にもやっちまいました。
イギリスからフランスへ渡る際は、同行者が「飛行機じゃなくて、船で行かない?」と提案してきて、こちらも「お、それいいね!」と快諾。
なので、街の名は忘れたが、ロンドンから電車に乗り、船の出る港町へ行き、そこで船のチケットとその先のパリへ行く電車の指定券をセットで購入。
二人して、飛行機以外で異国へ入る経験は無かったので浮かれておりました。
甲板に出てみると実はすごいスピードなのか、強風なのか二人とも息をするのも大変で早々に屋内に引き返したり…。
そして、フランスの港町に到着。
時計を見ると、予約した電車に乗るまでにまだ余裕で時間がある。
(だが、その時にほかの乗船客たちは一目散に駅へ向かうのを横目にのんきに時計を見て、くっちゃべっていたのだった。)
それで、せっかくだからこの港町をちょっと散歩しようということでブラブラした。
面白かったのは、建物や街並みがやはりイギリスとフランスでは明らかに違うと感じたこと。
「そろそろ時間かな。」と駅へ行って乗り場を確認すると自分たちが乗るべき電車が見当たらない…。
しばらくは本当にお互いどうなっているのか判らずにいたが、イギリスとフランスにも時差が確か1時間だけ有ったのでした。
結局、次のパリ行きの電車をそこから更に待ち、何とかもう夜の帳が下りたパリ駅に到着。
ホテルに着き荷物を置き、とりあえず何か食べようと出かけるも近隣は意外や何も無いではないか。
ようやく、簡素な店舗を見つけてサンドウィッチを買って戻り、いざ喰らうや、上顎の皮がひん剥けて出血…。
あちらのパンは…バゲットってやつですか、外側(俗に言う“耳”の部分)が固く(また、作ってからかなり時間が経っていたのかも知れないが、、、)思い切り口の中を怪我するという不運ぶりを発揮。
サンドウィッチ食って、口の中怪我した奴って世界中で多分俺だけだと思うわ。(笑)
パリ(フランス)には同行した元同僚が行きたいとの懇願で行くことにしたのだが、彼がパリでやりたかったことと言うのが、映画「ポンヌフの恋人」の中で主人公がペットボトル(1リットルくらいの)に入った赤ワインを持って飲みながら街を歩くシーンがあり、それをやってみたいとの事だった。
ペットボトル入りのワインは普通に庶民的な酒屋で安く売られていた。
それで、それを1本買って二人で回し飲みしながらパリ観光と洒落込もう、といざ実施。
だが、このワインが不味いし、変な酔い方をする…。
結局半分くらい空けたところで二人ともギブアップ。
モンマルトルに到着したところで捨てて、せっかくなので本場のカフェオレを飲もう!と言うことになった。
ここで、わたくし唯一フランス語を喋りました。
「ドゥ・カフェオレ・シルブプレ!」…はい、「カフェオレ、2つお願い!」でした。(苦笑)
その後、前に記したように地下鉄の乗り換え階段で強盗に襲われ(笑)たり、なんか幾つかドタバタもあったものの無事に帰国する日を迎え、シャルルドゴール空港で帰国便に乗るべく搭乗口へ向かって歩いていると、我々の横を後ろから何かものものしい雰囲気で大群が足早に近づいて来る気配がしたのでふと見ると、後ろ手に手錠をされた男を6~7人の警官が囲んでやって来たのだった。
いやぁ、最後までスリリングな街だったなパリは…。
その後、トランジットのモスクワで前スレッドで記したように今度はライフルを肩にかけた兵隊に呼ばれたり…まさに珍道中な旅でした。