英仏珍道中 その1~アエロフロート航空編 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

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不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

前スレッドで、これまでの海外旅行について、そしてパリの地下鉄で強盗に襲われた(?!)エピソードを記した。

そう言えば、この時にイギリス~フランス旅行は珍道中だった事を思い出したので、今回もそんなエピソードを。

 

当初は1人でイギリスへ行くつもりだった。

行先は「チッペナム」と言う中途半端に田舎?という場所。

(帰国して、英国人に話したら、「日本に来た外国人が“東京ではなく宇都宮が目的”と言ってるようなもん。」と笑われました。)

もちろん、根城はロンドンで考えてましたけどね。

なので、ロンドンでも観光したいのだが、そもそもの目的がロック・ミュージシャンであるエディ・コクランの命日に事故現場で花を手向けることもあり、音楽に関する場所を中心に周ってみたいと考えた。

たまたま、前の会社の同僚がその前の年にロンドンへ音楽旅行していたので、その同僚に色々と訊いていたら、同僚の方が盛り上がってしまい、急遽彼も「行く!」と言い出した。

ところが当時彼は失業中で所持金が無く、自分に「渡航費と宿泊費だけ立て替えて!」と懇願してきたのだった。(苦笑)

ま、すでにその街を経験してる人物がいる方がこちらも気分的に楽なので、結局貸して一緒に行くことにした。

 

そんなこんなで航空券も最低価格で販売していたアエロフロートで行く事に。

アエロフロートはロシアの航空会社だが、機体は世界各国がお払い箱にしたセコハンを買い集めて運航しているので、評判は今イチ。

だが、その反面、パイロットはみな空軍パイロット経験者が民主化で民間に移動する際に移ってきたので、実は世界でも凄腕の実力者揃いとも言われていた。

で、この航空券だが、成田⇒モスクワ⇒ロンドンと一度モスクワ経由でイギリス入りするものだったのだが、いざ当日に空港へ行くと「この便は、イギリスよりもフランス行きを希望している乗客が多いので急遽パリ行きにします。」との事…え?おい!そんな事ってあるんか??

だもんで、我々にはモスクワで別の飛行機に乗り換えてロンドンへ行け、と。

他に手段も無いので仕方なくとりあえずモスクワへ…めざせモスクワ!(苦笑)

モスクワの空港に着いて乗り換え便を確認すると、思ってた以上に待ち時間があり、もうこの時点でわたくしは疲労困憊…。

そしてやっとこさ、ロンドン行きの飛行機搭乗手続きが始まり、機内に乗り込むとなんと機体の真ん中にだけ通路がありその左右に3席ずつ並んでいる小型の機体。

それでも貰ったチケットの通りに座席へ行くと、もう誰かが座っているではないか!

ちょうどそこにCAさんが通ったので、チケットを見せ身振り手振りで伝えると、飛行機内を指さして何か喚き散らす。

??…よく判らないが、英語の「CONFUSE」を言い出した。

それって日本語で「混乱」だよね…?

そして引き続き、機内のあちこちを指さす…つまり「この便は、今とても混乱状態にあるから、とにかく何処でもいいから空席を見つけたら座れ!」と言ってるのだと推測。

それで慌てて元同僚と空席を探し、お互い離れ離れに座ることができた。

しかし、その後もどんどん乗客が入ってくる。

それで、機内の一番後ろを見たら、最後部につり革みたいなものあり、そこに掴まってる人たちがいるではないか!!

え?飛行機って電車みたいに立って乗れるの??

しかも、国際線だよ…!

いやぁ、あの時は本当に驚かされました。

 

そして帰国の際もモスクワに立ち寄ったのだが、そこで驚いたのは成田便へのトランジット待ちの時の事。

自分たちの搭乗口前の待合席スペースは満員だったので、隣の搭乗口の待合席にいたら、そこへ飛行機が到着。

すると、空港スタッフ、航空会社スタッフの他にライフルを肩にかけた軍隊員が数名入ってきたのだった。

兵隊が民間の移動の空港に付いてくるって、それだけで驚き。

機内から降りる乗客を全て移動させ、関係スタッフも移動すると、そのライフルを持った兵隊が最後に搭乗口を施錠して一番最後に移動する…のだが、そのうちの1人のまだ若い兵隊最後まで残るや我々に気付き手招きをする。

なんだろう?と思うも変な目に合うとヤバいと思い、自分は気づかぬフリをしたのだが、元同僚はひょこひょこその兵隊のもとへ行くではないか!?

すると、どうやらタバコを持ってたらくれと言ってるのか、同僚は自分の吸っていたタバコの箱から1本先っぽを出し向けると兵隊はそれを拒否して何か言っている。

同僚がしばらくして戻って来たので話を訊くと、空港内はデューティーフリーでタバコが売られているので、カートン購入する者が多いと読んで、箱で多く貰えないかとの事。

つまり、タバコをただでしこたま貰って吸う、或いは外で高く売る、のが目的ではないか、と。

ちなみに同僚は大阪弁で「タバコ買うてへんよー。」と言って戻って来たらしい。(笑)

 

イギリス~フランスは、また次回に。