「カツマタの伏線と素顔」
完結から15年ほど経っていますが、未だに“ともだち”の正体がカツマタである事に納得いってない方や、伏線未回収と考えている方が多いみたいです。なので今回はカツマタに関する伏線を紹介しようと思います。
カツマタの本名と彼が“ともだち”である伏線
しかしカツマタは「死んだ」と言われているので“ともだち”の候補から外れてしまいます。
重要なのはただの噂に過ぎないという事です。
【『20世紀少年』1集第5話「理科室」】
そして同じく「死んだ」と噂されていたキャラクターがいます。サダキヨです。
【『20世紀少年』3集第7話「サダキヨ」】
マルオからは「死んだ」と聞かされますが、ケンヂはサダキヨこそが“ともだち”だと思っているのでこの噂に疑問を持ちます
そしてフクベエ(?)の言う通り実際にサダキヨは生きており、カンナ達の通う高校に英語教師として登場します。
所詮ただの噂に過ぎなかったということです。
【『20世紀少年』10集第5話「恐怖の解答」】
おそらく浦沢直樹さんがサダキヨを登場させたのは「カツマタも生きているよ」という事を伝えたかったのだと思います。

カツマタの素顔
結論から言うと18巻で万丈目と言い争いをしているこの少年こそがカツマタだと思います。
【『20世紀少年』18集第10話「聞いてはいけないもの】」
このやりとりは1972年(小学6年)の1~3月頃です。ですが前回のブログで「フクベエは1971年8月のあの日、理科室で首吊りをして死んでしまった」と結論しました。
となるとやはりケンヂ達の言う通りフクベエは春休みに死亡してしまった、もしくはこの少年はフクベエではないという事になります
【『21世紀少年』下巻最終話「20世紀少年」】
なのでこの少年がカツマタである根拠を述べていきます。
まずフクベエとカツマタとではイメージする“ともだち”像が違います。フクベエとヤマネが書いた“しん・よげんの書”にカツマタはページを2つ追加しますが、どちらもフクベエから却下されます。
カツマタが追加した2ページの内、1つ目は「火星移住計画」2つ目は「反陽子爆弾による世界滅亡」というものです。
【『20世紀少年』21集第7話「つづきのよげんしょ」】
このときのフクベエの反応に注目して頂きたいです。1つ目の「火星移住計画」のページを見た時は通常の反応ですが、2つ目の「反陽子爆弾による世界滅亡」のページを見た時の反応は明らかに違います。
【『20世紀少年』21集第7話「つづきのよげんしょ」】
フクベエとヤマネの書いた“しん・よげんの書”は世界大統領が誕生したところで終わっています。そして「火星移住計画」を却下した時フクベエは「世界大統領は無敵になる」と言いました。
つまりフクベエは世界征服を考えてはいたが、滅亡までは考えていなかった。本気で人類滅亡を考えていたのはカツマタだった、という解釈ができます。
無敵の世界大統領が君臨する様こそがフクベエのイメージしていた“ともだち”なのでしょう。
まとめ
ということで「カツマタ」というのは本名であり、“ともだち”の正体は2巻で既に示されていることが分かりました。
そして18巻で人類滅亡を計画していたあの少年こそがカツマタである可能性ができました。
とはいえカツマタの素顔に関しては「そう捉える事ができる」という段階で、あまり自身はないです
ケンヂの言うように春休みに人知れず死亡していた場合、万丈目と言い合いをしている少年はやはりフクベエになり、あのシーンは人類滅亡計画を決意した場面だと捉えられます。
でもその場合春休みに死去したと分かる描写や伏線を必ず描くはずです。
最後に


最近、YouTubeで『20世紀少年』の動画を作ってます。
動画編集は初めてなうえに完全に素人制作になりますので、あまりクオリティは高くないです
良かったら観ていって下さい