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ソリューションのおぼえがき

中小企業を応援するために、経営者と共に元気に戦っています!


正解なき、組織や事業の課題を発見し、
向き合って、ソリューションを提案しつづけるための「覚書」。

認知心理学の領域における二重過程理論とは、人間が頭の中で情報処理を行う時に、異なる2つのプロセスがあると考えた理論です。

 

この2つの過程は暗黙の(自動的な)無意識の過程と、明示的な(コントロールされた)意識的な過程からなることが多いとされています。

・暗黙の(自動的な)無意識の過程をシステム1

・明示的な(コントロールされた)意識的な過程をシステム2

と呼び、これらはお互い独立しながら同時に稼働していると考えられています。

 

直観的判断と論理的判断をお互い独立しながら同時に、頭の中で稼働していると考えるとイメージしやすいのでしょうか。

直観的判断で解決できない時には、それまでの情報をもとに論理的判断の場面となり物事を決めていきます。

しかし、脳が疲れていると、つい直観的判断が強く出てしまい、論理的思考ができなくなってしまう・・・。

そんな感じでしょうか。

心理学は人の心に関する学問で、人の心が行動に与える影響についても研究対象としています。

 

しかし、とにかく範囲が広いし人間のことなので真理が見えない・・・。

深く広い・・・見えない領域だなと感じます。

 

心理学は、大きく「基礎心理学」と「応用心理学」に分かれます。

 

・基礎心理学・・・すべての人間が持っている心の仕組みを、一般法則として理論的に研究し解明していく学問です。

どちらかといえば応用研究の基礎となる根本的真理の探究に重点をおきます。

生理心理学・認知心理学・発達心理学・学習心理学・社会心理学・性格心理学などが基礎心理学にあたります。

 

・応用心理学・・・基礎心理学を踏まえ、様々な場面での具体的活用を目的にした心理学です。

臨床心理学・犯罪心理学・産業心理学・組織心理学・教育心理学・災害心理学・スポーツ心理学などが含まれます。

 

私の守備範囲としては、社会心理学や性格心理学、産業心理学、組織心理学、スポーツ心理学あたりになりそうなので、基本理論をしっかりと学び続けていきたいなと考えています。

エフェクチュエーション思考とは優れた起業家が実践する思考法なのだそうです。

未来は予測不可能という前提のもと、市場を自ら創造して今の手持ち手段を元に未来を構築していこうと考える起業家が成功しているという研究のもと提唱された考え方です。

今や「戦略」や「計画」よりも重要な思考法だと言われています。

 

一方で、コーゼーション思考は、未来は予測可能という前提のもと、市場を発見して、目的達成のために選択を行っていく思考法のことです。

 

インドの経営学者であるサラス・サラスバシー教授が提唱している「エフェクチュエーション思考」とは、あくまで自分がコントロールできる範囲で対応することを重視して考えていきます。

オノマトペ効果とは「音や状態を擬音語・擬態語で表すことで、具体的なイメージを思い浮かべて記憶に残りやすい」という考え方です。

 

オノマトペとは、「エンジンがブンブン鳴る」「雨がシトシト降っている」といった、状況を音で表現した「擬音語」

「ドキッとする」「ゾッとする」など、状態を音で表現した「擬態語」

を表します。

 

広告宣伝や販売促進などで、言葉や文章を書くときにオノマトペを意図的に使うことで、より文章がイメージしやすいものになります。

 

クレームブリュレを紹介する文章を例に、オノマトペの効果について考えてみましょう。

 

なめらかなカスタードクリームの上に、ザラメを散らしてこんがり焦がしたクレームブリュレ。

表面をスプーンで叩くとパリッと割れて、カラメルとクリームをスプーンですくって一口。

ふわふわのクリームとザクザクのカラメルが舌の上でとろーりととろけます。

 

食べたくなりませんか?

D.カーネマン博士とA.トヴェルスキー博士が提唱した行動経済学の理論「プロスペクト理論」では、フレーミング効果の発生について次のように説明しています。

 

認知バイアスの一種であるフレーミング効果とは「同じ情報でも言い方を変えることで異なる印象を与える」という考え方です。

 

すなわち、人間の価値の感じ方には偏りがあります。

A:利益が出ているとき:確実性を好み、損失を避ける傾向がある

B:損失が出ているとき:リスクを負ってでも利益を求める傾向がある

利益と損失のどちらを強調するかで、人間が損得を感じる参照点が移動すると考えました。

 

また、参照点が移動すると、価値の感じ方が変わります。

 

【100点満点のテストで90点とった場合】

A:利益を強調:参照点を50点にして考える

→40点分の利得を感じる

「90点もとれた!」と感じる

損失を強調:参照点を100点にして考える

→10点分の損失を感じる

「90点しかとれなかった…」と感じる

 

自信を失っている人のモチベーションを上げるためには、利益を強調するというアプローチは有効かもしれません。