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ソリューションのおぼえがき

中小企業を応援するために、経営者と共に元気に戦っています!


正解なき、組織や事業の課題を発見し、
向き合って、ソリューションを提案しつづけるための「覚書」。

フレーミング効果(framing effect)「同じ情報でも言い方を変えることで異なる印象を与える」とい認知バイアスの一種だそうです。

 

認知バイアスについても、もっと理解を深めておきたいなと思っています。

 

「問題の提示の仕方が考えや選好に不合理な影響を及ぼす現象」(Kahneman 2014)

 

【例】

・2個目無料・2個で半額

 

・糖質20%・糖質80%オフ

 

・90%の確率で儲かります・10%失敗する可能性があります

 

双方の印象って変わりますよね。どちらを選びますか?

 

これはそれぞれの人の意識する参照点に準拠すると考えられているようです。

文脈効果(context effect)「前後の文脈や周辺の環境の違いで、対象とするモノの意味合いや印象が変わる」という考え方です。

 

アメリカの認知心理学者J.S.ブルーナーによって提唱された考え方です。

 

ある実験によって検証を行いました。

どのような実験かというと「崩れたB」の文字がどのように読まれるのかを検証しました。

あるグループは「L・M・Y・A」を見せたうえで「崩れたB」を見せると【B】と読む人が多かったそうです。

あるグループは「16・17・10・12」を見せたうえで「崩れたB」を見せると【13】と読む人が多かったそうです。

 

人が対象物を認識するとき、その対象そのものだけでなく「周囲の情報に影響を受けて」判別してしまうことがわかりました。

 

この考え方をマーケティングなどに活用することができそうです。

ブーバ/キキ効果(Bouba/kiki effect)という考え方があります。

心理学の考え方で、発音と図形の視覚的印象によって感情に働きかける効果のことをいうそうです。

 

心理学者のV.ケーラーが1929年に初めて報告し、V.S.ラマチャンドラン博士によって命名された考え方です。

 

実験では、「丸い曲線」と「ギザギザの直線」で描いた異なる2つの図形を見せて、「ブーバ」「キキ」という名前だとするとどちらがどの名前になるかを聞いてみたところ、大半の人は「丸い曲線の図形がブーバで、ギザギザ直線の図形がキキだ」と答えるのだそうです。

 

確かに、私もこの2つの図形を見てみると発声と図のイメージが同じ感覚を持ってしまい、同じように答えてしまいました。

シャウト効果(shout effect)

運動時に発声する(叫ぶ)ことによって、最大努力時の筋力が増強するという考え方です。

 

ある論文では「科学的に5%〜7%ほどの筋出力アップをもたらせてくれる」とも言われているのだそう。

強く叫ぶことによって集中力に変えるという表現でしょうか。

 

また精神的にも効果があるそうです。

心拍数や血圧が上がって、脳が興奮状態になり集中力や判断力が一時的に高まるとのことです。

 

言われてみると確かに・・・、様々なスポーツの競技場面で、大きな声を出して力を発揮するということは意味のあることだったのですね。

重いものを持つときに「せーの!」や「ふん!」とか言うことには意味があったのか・・・。

実際にティール組織を目指したものの、

チームの一体感がなくなる・・・

いったい誰に相談をしたらいいのか・・・

 

メンバーの成熟度、横のつながりが重要?そのためには?

 

・パーパス・・・何のために我々の組織は存在するのかについてメンバー全員が理解し追求している状況が必要です。

・ホールネス・・・多様性を認め合い、自分を否定されることが無い環境であることが必要です。

・セルフマネジメント・・・メンバーが個々に権限を持ち、意思決定できるような状態が必要です。

 

効果的に機能するためには、経営者とメンバーの信頼関係とフラットで活発なコミュニケーションがとれる環境を作る必要があります。

そして、納得できる目的を共有し続けて浸透させていくというフローをたどりそうです。