日本橋での打合せの後、八重洲の地下街にあるリカーショップに立ち寄り、「オクトモア15.1」を買おうかどうか迷っていると、すぐ下の棚にあったウィスキーに目がとまりました。

 

ラグ蒸留所の『キルモリーエディション』です。

 

ラグ蒸留所はスコットランドのアラン島にある若い蒸留所です。

 

アラン島には、アランモルトで知られるロックランザ蒸留所があり、姉妹関係にあるようです。

 

「オクトモア15.1」を悩んでいるくらいなので、ピート感が強い1本を欲していたわけですが、『キルモリーエディション』のフェノール値は50ppmあり、これはなかなかのスモーキーさを期待できます。

 

興味が湧いてきたので、オクトモアはあきらめて、こちらを購入することにしました。

 

ボトルは、爽やかなグリーンで、木製のボトルキャップがおしゃれです。






 

蒸し料理を食べながら頂くので、一杯目はハイボールにしました。

 

ガツンとくるピート感ではありませんが、ピート感が苦手な人だと敬遠するくらいの強さがあります。

 

私はスモーキーなウィスキーが大好きなので、少し濃いめのハイボールにしました。


アードベックと比べると、ピート感の中にも爽やかさがあるようです。

 

翌日は、同じく蒸し料理を食べながら、写真のようなチョイスで楽しみました。




 

まずは『アバフェルディ』のハイボール。

 

『アバフェルディ』は最近見つけた1本で、あまさがあり、とても美味しいのですが、はっきりとした個性があるわけではないので、2杯目は『ディーコン』に切り替えました。


しっかりしたピート感があり、値段(私が買うところでは三千円ちょっと)に対しての満足感が大きい一本です。


色々試したい方なので、同じウィスキーをリピートする事は少ないのですが『ディーコン』は3本目となっています。


そして最後は、ラグのロック。


ストレートやロックは苦手ですが、かなり美味しく味わえました。


ロックは、時間とともに、味わいが変化するのが面白いところです。


ラグ蒸溜所には、全部で3種類があるようです。


他の2種類も試したくなるウィスキーでした。

 

 

 

会津若松は、それより北の旅行に行くと、帰りに寄りやすい位置にあるため、何度か行っています。


こう書くと「ついで」のように見えますが、何か目的を持って行っても楽しめる土地です。


例えば、日本酒目当てに行けば、末廣酒造や鶴乃江酒造があります。


必ず立ち寄るのは漆塗りの漆器のお店『福西惣兵衛商店』です。


家にもここで購入した器がだいぶたまってきました。


今回購入したのは、少し変わったワイングラスです。




内側に漆を塗ってあります。


今回は、仙台から山形を通って南下したので、途中にあった高畠ワイナリーで購入した白ワインでいただきました。


高畠ワイナリーは2度目で、ショップのスタッフの対応が気持ち良くて感心させられます。



購入したグラスは、別の日に日本酒でも使ってみましたが、なかなか相性が良い飲み口でした。




この時は、会津から福島県のいわき市に移動して立ち寄った『大川魚店』で購入した七浜漬けを肴にしました。




魚介類を酒粕で漬けたもので、日本酒との相性は抜群です。


大川魚店では、二本松にある大七酒造の日本酒と組み合わせたセットもあるので、その組み合わせで飲んでみたいものです。





会津の銘酒『中将』が少しだけ残っていたので、イカの麹漬けを肴に飲み切ってしまう事にしました。


さて、酒器はどれにするか?


一杯やる前の楽しい時間です。


お酒の残りが少なかったので、今右衛門を選びました。




今右衛門の初代は、17世紀に佐賀の鍋島藩の窯の御用絵師として指名されました。


技法は中国から伝わってきた赤絵で、写真の酒器は色鍋島と呼ばれています。


現在は14代が人間国宝として活躍されています。


手元の酒器は何代目だろうと思い、銘を見ると第十二代らしい事がわかりました。




もともと持っていた方の事から推測しても、時代的には合っていそうです。


このぐい呑で3杯程度のお酒でしたが、こんな事を調べながら呑むのは楽しいものです。