8月9日(土)に、日本橋の+NARUで開かれた「10歳塾オープン」で講師を務めてきました。

 

主催は株式会社U2と株式会社ビーエスフジで、協賛は株式会社市進ホールディングスです。

 

https://www.ichishin.co.jp/kyoiku/shogakusei/10-juku/Default.html

 

このイベントの趣旨は、次のようになっています。

 

『思春期に入る少し前、10歳前後の子どもたちに「前を向く力」「考え抜く力」など、将来の基礎力を身につけてほしいという思いから誕生しました。
各ジャンルの専門家の協力を得て楽しく、活き活きとした「学び」の場を提供し、大きく変化する世の中を生き抜く力を育みます。』

 

私は「AIロボットの世界のとびらを開けよう」というテーマで1時間の時間を頂きました。

 

AIの進化のスピードはすさまじく、今の子どもたちの生活に、かなりの割合でかかわってくるはずです。

 

その世界で、AIに対して受け身であるか、使いこなす方の立場になるかによって、子供たちの未来は大きく変わるはずです。

 

今は、思ったことはいずれは実現する時代です。

 

そう感じてほしくて、とんでもない計算能力を持つスーパーコンピュータ「富岳」の話や、特定の処理については富岳が千年かかることを、数秒から数分でやってしまう「量子コンピュータ」の話をして、ChatGPTの体験や、ユニボ先生の体験などを盛り込みました。

 

すごい未来が待っていて、その主役は自分たちだと感じてくれたらうれしいです。

 

 

クラシック音楽をストリーミング配信で楽しもうと思ったとき、「Qobuz」はかなり良いです。

 

そもそも何と読むのかわからなかったので調べてみたら「コバズ」なんですね。

 

日本で導入されたのが2024年10月で、それほど年月が経っていないせいか、日本語による検索に難があるように思います。


それでも気になっていたCDが見つかれば、すぐに確かめられるのは助かります。


試しに「蘇州夜曲」で検索するとずらりとリストアップされ、私はその世代ではないのですが、「渡辺はま子」さんの歌唱力に驚かされたりして楽しめます。

 

また、CDより音質がいいハイレゾ音源が多くあるのは、オーディオファンとしてもありがたいことです。


AmazonやAppleの配信サービスを利用した事も有りましたが、オーディオ寄りを感じなくて直ぐに使わなくなってしまいました。


Cobuzは、この点の満足度は高いです。


導入してしばらくはヘッドホンで聴いていましたが、浦賀にあるメインのシステムで再生してみました。





DACは、マランツのCDプレーヤーSA-12OSEに内蔵されているものを使いました。


その高音質とゆったり感にびっくり!


CDの音質は悪くはないものの、どこか限界いっぱいで頑張っている感じがして、ゆったりとした気分になれない事が多くあります。


特にオーケストラものは駄目です。


Qobuzは、透明な空気感と静寂感を感じられ、これはシステムをある程度追い込んだオーディオショップで聴く感じに似ています。


PCとSA-12OSEを繋いだ状態でiPhoneから操作もできるのも便利です。


ここ数年、CDの置き場に困るようになっています。


どれだけの枚数が有るのかも分かりません。


5000枚は有るけれどたぶん1万枚は無いだろうくらいしか分かっていません。


Cobuzに置き換えてしまえればスッキリとして良いのでしょう。


ただし配信音源は膨大と言っても、そこに乗らない音源もあります。


そう言うCDだけを手元に残すのが現実的かもしれません。



ヴァイオリニストの花井悠希さんの『譚詩曲』は、取り出すことが多いお気に入りのアルバムです。

 

 

2010年頃に『1966カルテット』のメンバーだった、林そよかさん(ピアノ)、林はるかさん(チェロ)とのトリオによるアルバムです。

 

とにかく選曲が素晴らしい!

 

カリンニコフ、シュニトケ、ケイト・ブッシュというような、なかなか凝った作曲家の編曲者が入っていて、どうしたらこういう曲を選べるのかと不思議に思うくらいのセンスに感心します。

 

海外の有名な演奏家のソロアルバムでは、『譚詩曲』のようなユニークで発見のあるものは出てこないように思います。

 

カリンニコフはロシアの作曲家で、2曲しか残さなかった交響曲は隠れた名曲と言われています。

 

花井悠希さんは、交響曲第1番の2楽章を取り上げて『ディアローグ』と名付けて演奏しています。

 

曲の美しいところをさらに美しくまとめ上げた演奏にはうっとりとさせられます。

 

ケイト・ブッシュの『アーミー・ドリーマーズ』、シュニトケの『タンゴ』もそうなのですが、編曲も素晴らしい!


そして伴奏の良さ!

 

ヴァイオリンが主体となって伴奏が加わるアルバムには、伴奏に不満が残るものが多いように思います。

 

『譚詩曲』はそうではありません。

 

バランスが良いというのではなく、ヴァイオリンを盛り上げる技が絶妙で、伴奏に注目しても楽しめます。

 

同じ日に別のヴァイオリニストで、ピアノ伴奏の『剣の舞(ハチャトゥリャン)』を聴いたのですが、なぜそこでピアノが前に出ないのだと、ストレスを感じる演奏でした。

 

音楽の感動を一段シフトアップするのは、伴奏の大きな役割だと思うのです。

 

『譚詩曲』を購入したのはだいぶ前ですが、日本人の演奏するアルバムを積極的に購入するきっかけになった1枚です。