会津の銘酒『中将』が少しだけ残っていたので、イカの麹漬けを肴に飲み切ってしまう事にしました。


さて、酒器はどれにするか?


一杯やる前の楽しい時間です。


お酒の残りが少なかったので、今右衛門を選びました。




今右衛門の初代は、17世紀に佐賀の鍋島藩の窯の御用絵師として指名されました。


技法は中国から伝わってきた赤絵で、写真の酒器は色鍋島と呼ばれています。


現在は14代が人間国宝として活躍されています。


手元の酒器は何代目だろうと思い、銘を見ると第十二代らしい事がわかりました。




もともと持っていた方の事から推測しても、時代的には合っていそうです。


このぐい呑で3杯程度のお酒でしたが、こんな事を調べながら呑むのは楽しいものです。

『能作』は富山県高岡市にある会社で、錫を使った食器で有名です。


錫は熱伝導率が高く、徳利などの燗をするための酒器としても良く使われる材料です。


今日のお酒は、会津の銘酒『会津中将』の原酒です。


酒器は『能作』のぐい呑み。


程よい重さが魅力です。





よく冷やしておいた日本酒を、錫のぐい呑みに注ぐと、指を伝わって冷たさを感じ、口元に来るまでの僅かな時間をしっかりと演出してくれます。


1人でお酒を楽しむ時は、こういう事がお酒の美味しさを引き立ててくれます。

仕事が終わって浦賀のマンションに移動して、今は0時半過ぎ。


カクテルに合う「陸」を取り出して、モヒートミントのシロップとアンゴスチュラのリキュールを使ってカクテルを作り、一杯。





1週間で一番好きな時間です。


音楽は、メロディ・ガルドーのアルバムです。





独特の声が「静寂」の中で響いて心地よい空間です。


深夜なので、静寂の中から音が立ち上がる感じが重要です♪


この静寂に寄与しているのは、おそらくPERFECTIONのコンセントフィルターです。


電源ラインに乗るノイズをLEDの光に変えるというもので、ノイズがあると本体のLEDが点滅します。


エアコンと電子レンジを使っているせいか、点滅状態が続きます。



ノイズフィルター自体にノイズ量を表示する機能は、実際の効果とともに、プラシーボ効果を増大させることも出来ていそうです。