ヴァイオリニストの花井悠希さんの『譚詩曲』は、取り出すことが多いお気に入りのアルバムです。

 

 

2010年頃に『1966カルテット』のメンバーだった、林そよかさん(ピアノ)、林はるかさん(チェロ)とのトリオによるアルバムです。

 

とにかく選曲が素晴らしい!

 

カリンニコフ、シュニトケ、ケイト・ブッシュというような、なかなか凝った作曲家の編曲者が入っていて、どうしたらこういう曲を選べるのかと不思議に思うくらいのセンスに感心します。

 

海外の有名な演奏家のソロアルバムでは、『譚詩曲』のようなユニークで発見のあるものは出てこないように思います。

 

カリンニコフはロシアの作曲家で、2曲しか残さなかった交響曲は隠れた名曲と言われています。

 

花井悠希さんは、交響曲第1番の2楽章を取り上げて『ディアローグ』と名付けて演奏しています。

 

曲の美しいところをさらに美しくまとめ上げた演奏にはうっとりとさせられます。

 

ケイト・ブッシュの『アーミー・ドリーマーズ』、シュニトケの『タンゴ』もそうなのですが、編曲も素晴らしい!


そして伴奏の良さ!

 

ヴァイオリンが主体となって伴奏が加わるアルバムには、伴奏に不満が残るものが多いように思います。

 

『譚詩曲』はそうではありません。

 

バランスが良いというのではなく、ヴァイオリンを盛り上げる技が絶妙で、伴奏に注目しても楽しめます。

 

同じ日に別のヴァイオリニストで、ピアノ伴奏の『剣の舞(ハチャトゥリャン)』を聴いたのですが、なぜそこでピアノが前に出ないのだと、ストレスを感じる演奏でした。

 

音楽の感動を一段シフトアップするのは、伴奏の大きな役割だと思うのです。

 

『譚詩曲』を購入したのはだいぶ前ですが、日本人の演奏するアルバムを積極的に購入するきっかけになった1枚です。


 

 

 

 

 

 

 

日本橋での打合せの後、八重洲の地下街にあるリカーショップに立ち寄り、「オクトモア15.1」を買おうかどうか迷っていると、すぐ下の棚にあったウィスキーに目がとまりました。

 

ラグ蒸留所の『キルモリーエディション』です。

 

ラグ蒸留所はスコットランドのアラン島にある若い蒸留所です。

 

アラン島には、アランモルトで知られるロックランザ蒸留所があり、姉妹関係にあるようです。

 

「オクトモア15.1」を悩んでいるくらいなので、ピート感が強い1本を欲していたわけですが、『キルモリーエディション』のフェノール値は50ppmあり、これはなかなかのスモーキーさを期待できます。

 

興味が湧いてきたので、オクトモアはあきらめて、こちらを購入することにしました。

 

ボトルは、爽やかなグリーンで、木製のボトルキャップがおしゃれです。






 

蒸し料理を食べながら頂くので、一杯目はハイボールにしました。

 

ガツンとくるピート感ではありませんが、ピート感が苦手な人だと敬遠するくらいの強さがあります。

 

私はスモーキーなウィスキーが大好きなので、少し濃いめのハイボールにしました。


アードベックと比べると、ピート感の中にも爽やかさがあるようです。

 

翌日は、同じく蒸し料理を食べながら、写真のようなチョイスで楽しみました。




 

まずは『アバフェルディ』のハイボール。

 

『アバフェルディ』は最近見つけた1本で、あまさがあり、とても美味しいのですが、はっきりとした個性があるわけではないので、2杯目は『ディーコン』に切り替えました。


しっかりしたピート感があり、値段(私が買うところでは三千円ちょっと)に対しての満足感が大きい一本です。


色々試したい方なので、同じウィスキーをリピートする事は少ないのですが『ディーコン』は3本目となっています。


そして最後は、ラグのロック。


ストレートやロックは苦手ですが、かなり美味しく味わえました。


ロックは、時間とともに、味わいが変化するのが面白いところです。


ラグ蒸溜所には、全部で3種類があるようです。


他の2種類も試したくなるウィスキーでした。

 

 

 

会津若松は、それより北の旅行に行くと、帰りに寄りやすい位置にあるため、何度か行っています。


こう書くと「ついで」のように見えますが、何か目的を持って行っても楽しめる土地です。


例えば、日本酒目当てに行けば、末廣酒造や鶴乃江酒造があります。


必ず立ち寄るのは漆塗りの漆器のお店『福西惣兵衛商店』です。


家にもここで購入した器がだいぶたまってきました。


今回購入したのは、少し変わったワイングラスです。




内側に漆を塗ってあります。


今回は、仙台から山形を通って南下したので、途中にあった高畠ワイナリーで購入した白ワインでいただきました。


高畠ワイナリーは2度目で、ショップのスタッフの対応が気持ち良くて感心させられます。



購入したグラスは、別の日に日本酒でも使ってみましたが、なかなか相性が良い飲み口でした。




この時は、会津から福島県のいわき市に移動して立ち寄った『大川魚店』で購入した七浜漬けを肴にしました。




魚介類を酒粕で漬けたもので、日本酒との相性は抜群です。


大川魚店では、二本松にある大七酒造の日本酒と組み合わせたセットもあるので、その組み合わせで飲んでみたいものです。