浦賀のマンションではお酒を飲みながら好きな音楽に浸りたいので、オーディオ装置には力を入れています。



メインのスピーカーであるFOCALのUtopia Scaraの実力はかなりあるはずですが、その実力を出しきれていない事を感じています。


機器を入れ替えるとその時は良くなったと感じますが、すぐに不満が出ます。


理由はハッキリとしています。


リスニング環境です。


右は壁で、左は5m程のガラス窓になっていて左右が全く違うのです。


聴感的にも左に音像が寄っているのがわかるほか、音の鮮明さも十分ではなく、トランペットの位置もビシッと決まりません。


オーディオ装置にいくらお金をかけてもリスニング環境が悪ければだめなのだ、という気持ちがいつもありました。


いつかオーディオルームを整えたいという夢はあるものの、残りの人生を考えると少し焦ります。


そこで前から気になっていたアキュフェーズのヴォイシング・イコライザーを導入する事にしました。


最新のものは約100万円するので手が出るはずもなく、前の機種を中古で探す事になります。


町田のオーディオユニオンにDG-58があることが分かったので、早速電話して商談中にして頂きました。


そして本日届きました!




イコライザーというのは、簡単に言えばトーンコントロールです。


プリメインアンプに低音と高音を調整するトーンコントロールのツマミが付いていることがありますが、それと同じようなものです。


ただし圧倒的に違うことがあり、それはバンドの数です。


バンドとは調整できる周波数帯の事で、DG-58にはそれが80バンドもあるのです。


トーンコントロールのツマミが左右別々に80個ずつあるイメージです。


そこまで行かなくてもバンド数の多いイコライザーは昔からありました。


この使いこなしはかなり難しくて、自分の耳が頼りです。


例えばこれはラックスマンのイコライザーです。




左右に分かれていない5バンドのイコライザーですが、この程度でもいじっているうちに何が正解か分からなくなります。


これが左右別々に80バンドもあると調整は至難の技です。


そこでヴォイシングです。


これは視聴位置にマイクをセットすると、超低域から超高域までの信号音を出してマイクにどう届くかを測定し、出過ぎている周波数や視聴位置に届いていない周波数をイコライザーで補正してフラットにしてくれる機能です。





部屋の環境による音の凸凹を自動で補正してくれるので、理想的とは言えないまでも、現状で最適な音を作ってくれます。


これは補正前の左チャンネルの測定結果です。左側が低域で右側が高音域域です。 



凸凹がかなりあります。


これは右チャンネルです。



左右の差分を見るとずいぶんとバランスが悪いですね。



これは補正後の左チャンネルです。



これは補正後の右チャンネルです。見事にフラットになっています。




左右の差もだいぶ解消されました。これで変化がないわけはありません。(たぶん)



期待しながらも恐るおそる再生してみました。


凄い!


左右のばらつきが解消されたので、楽器が気持ちよく定位します。


コンサートホールでステージを見ているイメージです。


定在波による低域のモヤモヤもなくなり、そのせいか空気感が増しました。


録音の良いCDを次々とかけたくなります。


お店の方の話では、中古が出るのはほとんどが使っていた人の買い替えだそうです。


効果が大きいので、新製品が出ると気になって買い換えるという事でしょう。


DG-58を使って見ると、ケーブルなどのアクセサリーにお金をかけるのがどうなのかと思ってしまいます。


強いて考えるとすればノイズの悪影響で、あとはクリーン電源を導入すれば打ち止めかもしれません。



酒器探しと観光を兼ねて、唐津、伊万里、有田を周ってきました。


東京から佐賀県は遠くて気軽に行ける場所ではありません。


せっかくなのでレンタカーを借りてフットワークを確保しました。


有田焼で手元にあるのは、今右衛門の酒器だけです。


今右衛門は、有田の鍋島藩に献上する陶器を作っていた窯で、色鍋島で知られています。


佐賀空港に移動する途中で、鍋島焼の窯が集まっている大川内山宿に立ち寄りました。




町並みの入り口に当たる場所には関所跡がありました。


坂道の両側に窯元何並ぶ街並みは風情があります。





朝10時頃に行ったのでまだ開いていない窯も多かったのですが、青山窯のショップが開いていたので入ってみました。





気になる酒器があったのですが、探していたものではなかったので、かなり悩んだ末にここはパスしました。


探していた酒器は、たまたま何かの雑誌かパンフレットで写真を見ただけのものです。


窯元はわからず、手がかりは伊万里か有田の何処かだと言う事だけでした。


脚を使い、出来るだけ沢山の窯元やショップを周って偶然見つけるしかありません。


大川内山宿が最後のチャンスでした。


一通り周っても見つからず、諦めて最後に入ったのが伊万里鍋島焼会館でした。


鍋島焼のできるまでの流れがよくわかる展示や、窯元の作品をテーブルウェアとして展示してあり楽しめます。


その中で気になる陶器がありました。


深い緑と淡いグラデーションが見事な皿で、巒山窯(らんざんがま)という窯元の作品です。


タイミングが悪かったのか中が暗くて入らなかった窯元でした。




車に乗る前にダメ元で行って見ると店は開いていました。


店に入ると何と探していたものがあったのです!




線描きと言う手法で、たぶんこれに着色すると色鍋島になるのだろうと思います。


運良くご主人の山本拓男さんと奥様とお話しすることができました。


ぐい呑みと徳利の仕事の細やかさはとても魅力的だったのですが、両方買おうとすると約8万円!


山本さんと奥様のお話を聴くとその作業の大変さがよくわかり、決して高い金額ではありません。


かなり悩んだのですが、来年1月に東京ドームで開催されるイベントに出展予定だと聞き、それまでに貯金しておこうと購入を我慢しました。


これまで益子、笠間、織部、瀬戸、唐津、伊万里、有田など周ってきましたが、美味しいお酒を呑むための酒器という点から見ると、なかなか好みの酒器がありませんでした。


巒山窯は、手に入れたい酒器が数点ある気になる窯です。





有田焼に「2016/」と言う新しいブランドがあります。


有田焼のショップがずらりと並んだ「アリタセラ」に「2016/」のショップがありました。


https://www.2016arita.jp/




「2016/」では16人の海外のデザイナーと有田焼が組んでオシャレな陶器を生み出しています。


酒器として使えそうなものがあったのでこれを買ってきました。





クリスチャン・ハースと言うドイツのデザイナーの作品です。


裏返すと底が三角形の独特な形状をしています。





側面が円から三角に変化しているのです。


内側はツルツルしていますが、外側はザラザラとした質感をしています。


実はこれはエスプレッソ用のカップですが、ぐい呑みとして使えそうだったので、底の三角形がぴったりと収まる小皿とセットにして購入しました。




デビューは千葉の日本酒「寿萬亀」の純米吟醸です。




小皿を升に見立て、お酒を溢れさせていただきました。


お気に入りの酒器を眺めながらお酒を楽しむのは良い時間です。