サンディの今日もワイン -35ページ目

サンディの今日もワイン

サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:3.5h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:ブレイディみかこ
原題:PUT YOURSELF IN SOMEONE'S SHOES
刊行:2024年5月
価格:750円+税
出版:文春文庫
#一万円選書

本本本本本本

 

コロナ禍にエンパシーについて考えた
 

1外して、広げる
2溶かして、変える
3経済にエンパシーを
4彼女にはエンパシーがなかった
5囚われず、手離さない
6それは深いのか、浅いのか
7煩わせ、繋がる
8速いシンパシー、遅いエンパシー
9人間を人間化せよ
10エンパシーを「闇落ち」させないために
11足元に緑色のブランケットを敷く

 

.........

 

エンパシーとは他者の考えや感情を想像する能力のことである。
能力なので後天的に習得することができる。
シンパシーと区別するために認知的共感と訳すことがあるが、共感と訳されることが多い。

サブタイトルのアナーキックはアナーキーのことである。
セックス・ピストルズのおかげで無政府状態や荒くれ者のイメージだが σ(゚∀゚ )オレ、全然ちがった

 

落としどころを見つけて問題を解決する、というのは当たり前のようで、そうでもない。
落としどころは常識の範囲に収まることがほとんどだ。

マダガスカルでマラリア撲滅活動の支援を止めたとき、多くの子どもの命が失われた。借金さえなければ支援は継続していたではずである。それに関連して、
デイヴィッド・グレーバーが”借金を帳消しにしろ運動”をしていると言うと、それを聞いたアクティビストの女性は
「借りたんだから返さなきゃ」と答えたという。
子どもを救うためでも、債務は返済するものという常識は覆らない。

違う考え方や信条をもつ人びとが、落としどころを見つけて問題を解決するのが民主主義であり、自治すなわちアナーキーなのだ。

常識に囚われず、他者の靴を履く(人の身になって考える)のが、エンパシーの第一歩である。
人の身になって考える、というのは日本での意味とは、全然ちがう。

トマス・ディロンが迷惑について記事を寄せている。
My Sense of Meiwaku(2007/2/17)

人に迷惑をかけてはいけないというのは、他者を慮っているようで、そうでもない。
日本は集団というわりに、個々で生きている。


人を煩わせたくないって事は、逆に人に煩わされたくないというわけですよね

日本人はシンパシーは得意でも、エンパシーは苦手と思う。
それを裏付ける非認知能力は最低レベルという記事も。
 

「自分のことを理解できないと、他者を理解できない」本当の理由

 

他者の靴を履くのに必要なことは、アイデンティティを取っ払うことである。
父、息子、会社員、クラブのメンバーなど、個人にも様々な顔がある。それは、犯罪者にも様々な別の顔があるということである。
アイデンティティを取っ払って他者の靴を履くことができたらどうなるか?

あとがきが面白い
エンパシーは共感を強制していない。他者の靴を履いた結果、嫌いになることもありうる

 

......

 

 

本書で引用されるブルシット・ジョブの著者デイヴィッド・グレーバーの”借金を帳消しにしろ運動”について考えた。

借金が帳消しになる世界は、
お金を貸してくれる人がいなくなりそう
帳消し目当てに借りまくる人もいそう。
そもそも帳消しは誰が決めるのか。

 

アナーキーを解っていなかった
世界に適用する必要はなく、自治の範囲で適用すればいい。
車のローンは帳消しでもいいと思う人はいなくても、奨学金は帳消しでもいいと思う人は多いだろう。

 

メモプリズン・サークル(2019)  監督: 坂上香

メモ金子文子と朴烈

 

読書時間:4.5h
一読:あり
再読:あり(一部)
R指定:なし
著者:安克昌
刊行:2001年12月
価格:720円+税
出版:角川ソフィア文庫
#一万円選書

本本本本本本

 

大規模災害における心のケアについて

 

震災直後の心のケア活動 1995年1月17日~3月

1私の被災体験
2精神科救護活動はじまる
3直後に発症した精神障害
4精神科ボランティアの活動

震災が残した心の傷跡 1995年4月17日~3月
1PTSDからの回復
2死別体験と家族
3その後の心のケア活動
4避難所と仮設住宅の現実
5変化してゆく意識

災害による<心の傷>と<ケア>を考える
1<心の傷>とは?
2<心のケア>とは?
3災害と地域社会

 

......

 

日常から非日常へ。

近親者がなくなる、終わりの見えない避難所ぐらし、生活の変化などで人はストレスを受ける。
被災した者同士の連帯感があるハネムーン期には元気でも、後から治療が必要になることもある。
同じ体験をしても心の傷の度合いは異なり、不調を訴える一方で、まだそんなことを、と言われることもある。
被災地外の人が取材した記事は、家族の絆が強まったなど美談が語られがちだが、亀裂を生じた家族も少なくなかった。

人間関係の相談でトップである震災同居だ。
避難所とは違い不便ではないが、気を使う。突然なので、受け入れる方も心の準備ができていない。
生活は安心でも、被災地から離れるとギャップを感じながら生活することになる。
神戸で被災した人が大阪で過ごしていたとき、見ず知らずの人にバチが当たったと言われたという。

東日本大震災でも、阪神・淡路大震災から何も学んでない発言が...
「大震災は天罰」
 

災害精神医学者のビヴァリー・ラファエルによれば、ストレスは、被災地に残った人が最低、離れた人が最高という。
被災地から離れて暮らすのは、精神的に良いことばかりではない。


心のケアの手法にアクティブリスニング(積極的に傾聴すること)がある。
大人は言葉で表現できるが、子どもは表現できないため、行動に現れることがある。
当時、地震ごっこが流行ったのはこのためである。

心の傷とは、心的外傷を受けていながら、その体験を受け入れることができないでいる状態をいう。
子どもが◯◯ごっこをするのは、つらい体験を受け入れる行動と思って見守りたい。


阪神・淡路大震災から3ヶ月、支援は被災者の自立を阻むという意見が見かけられるようになった。
被災地外からであある。

被災者は援助で得したとは思っていない。
支援は必要なくなったのではなく、質が変わったのである。
支援はいつまでつづければいいのかは、非常に難しい。

......

 

アクティブリスニングのような心のケアにはヨコの関係が大事であるが、大都市はヨコの関係に弱い。
本書のおかげで心のケアのイメージはついたが、すぐにヨコの関係は築けない。
支援されることがあっても、支援してやるみたいな態度は止めてくれ、とは言えない。
支援することがあれば、ヨコの関係を意識するようにしたい。


建て直すのが復興と思っていたので、精神科医が何を語る?、と思っていました。
大きな誤りでした

タリスマン フルミントNV

\798@リカーランドトップ

ビルトーレイ

クローバーハンガリー 

ぶどうフルミント

ワイン12.5%

キノコドライな成分

 

 

Name: Hare(Leps)・・・うさぎ
Class: Mammalia・・・哺乳類
Charm: Symbol of Good Luck and Longevitiy・・・幸運と長寿の象徴

 

 

1日目 2024/10/19

お供は、キャベツメンチ、ブロッコリーのペペロンチーノサラダ、山芋のサラダ、枝豆、蟹汁

 

ミントは苦手です。

ミント味ぽい響きのフルミントは、ミントとは、

関係なしでした。

 

ビンテージはありませんが、ぶどうは1種類です。

DRYと書いてあるせいか、ドライな感じがします

変なクセがなくて、チリワインより良いかも

 

 

 

2日目 2024/10/20

お供は、鶏のトマト煮、砂肝のコンフィ、かぼちゃのポテサラ、味玉、山芋焼き、紫キャベツのマリネ、オリーブサラダ、おつまみソースカツ

 

開ける前は、いつどこで、いくらで買ったか覚えてません。

安いと分かったら、気軽に飲めるったらありゃしない

合うとか合わないとか気にしなくていい。

 

ソーヴィニョンブランのような、これ水じゃん!

みたいなことはないので、落ち着いて飲めます

 

 

 

3日目 2024/10/26

お供は、とんかつ、なすの揚げ浸し、鶏チャーシュー

 

とんかつが美味しい

 

ドライで甘くないのかわかりませんが、白にしては甘みがないので、合わせやすいです。

豚の脂身とか、揚げ浸しの汁とか甘みのあるものが

合っていました。

 

 

 

4日目 2024/11/2

お供は、キャベツと豚バラの煮込み、キノコと蒸し鶏サラダ(FLO)、割牡蠣エビアヒージョ(FLO)

 

豚バラいいですね。

脂っこいものが合います。

 

意外だったのが牡蠣

白なら合うとは限らないようです。

 

4日目 2024/11/2

お供は、鶏もも唐揚げ、牛肉ワイン煮、柿と人参のラペ、アペタイザー

 

ラペとよく合いました。

ドライなワインは甘いものと合わせればいいのか!

と最後の一杯で気づきました

 

おしまい