生物進化を考える | サンディの今日もワイン

サンディの今日もワイン

サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:5h
一読:あり
再読:あり
R指定:なし
著者:木村資夫
刊行:1988年4月
価格:530円
出版:岩波書店
本本本本本本本本本

中立論を軸にした、進化論の歴史と進化の考え方
 

1生物の多様性と進化の考え
2遺伝学に基づく進化機構論の発達史
3進化の道すじをたどる
4進化要因としての突然変異
5自然淘汰と適応の考え
6集団遺伝学入門
7分子進化学序説
8中立説と分子進化
9進化遺伝学的世界観

 

..........................................

 

遺伝子の進化は完全にランダムである。これを中立説という。

木村資夫が提唱し、進化生物学会では定説となっているが、ダーウィンの進化論が間違っているわけではい。
進化論は表現型では正しく、中立説はDNAサイズで正しい。

進化は見た目(表現型)で捉えてしまいがちだがσ(・・;)オレ
見た目とDNAとは分けて考えないといけない。
 

 

DNA修復があるので簡単には変わらないが、重要でないところは、わりと変異しているらしい。
しかし、ある変異が集団内に定着する確率は、2%!
進化できないように思えるが、集団内置換率を式で表すと
 

 集団内置換率=配偶子あたりの突然変異率

 (集団の大きさとは無関係)

変異が発生するのは1個体ではないので、いずれかの変異が生き残ると理解しました。たぶん
哺乳動物のゲノム当たりの変化率は、平均して2年に1個の確率らしいです。
 

ヘモグロビンのα鎖を調べるとコイとヒトは4億年前に分岐したとわかる。

コイは、なぜコイのままなのか?
コイもヒトと同じくらい変異を溜め込んでいるので、4億年前のコイと現在のコイはDNA的には差異があると理解しました。たぶん

 

......

 

 

20種類のアミノ酸と数多くのたんぱく質を数学で解くアプローチは、木村資生の中立説を元にしていました。
元になった説なら、一読しておいたほうが良さそうと読み始めたら、、、
中立説を知らずして進化を語ってはいけない、と言える内容でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

まだまだあるけど、

これまでの記事を振り返ると懐かしい小っ恥ずかしい、、、
地球外知的生命体はいないという見解が一致していたのは、せめてもの救い。
 

調べれば調べるほど有名な中立説なのに、これまで目にすることがなかったのは、なぜか
これも木村資生のいう「サバイバル・オブ・ザ・ラッキエスト」と思うことにした(^^;
つまり、真のラッキー