今日の恵み 〜 レッコ訪問 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ヴァレンナから電車でレッコに移動し、施設訪問まで多少時間があったので、レッコ湖畔でコーヒー休憩。

 

何度来ても、美しい。観光客も少なく穴場である。

 

 

サン・ニコロ教会の裏には岩山が聳える。施設からの帰りは、どこを歩こうが、サン・ニコロの鐘楼を目指していけば決して迷わない。

 

 

 

問題は行きだ。じわじわと坂道が続き、後もう少し、と言うところで急にキツくなる。しかも日陰がない!友人と日本の日傘をさして歩いていると、通りがかった車の中から「雨は降ってないぞ~!」という声が聞えた。苦笑 ミラノでも日傘をさして歩いていると、異様な目で見られる。

 

 

 

ところで、この夏の間にマリオ神父様が90歳を迎えられた。

 

昨年の夏の訪問では、マリオ神父様が89歳になられ、9月生まれのロレンツォ神父様は90になられる。今だったら2人とも同い年。どっちが先死んでも89歳!だなんて縁起の悪いことを言っていたのだが、ロレンツォ神父様は90歳迄、日本で頑張るつもりでいらしたようだが、少し具合が悪い時期が続き、安定した時点でイタリアに連れ戻されてしまわれた。ご本人としては、名残り惜しかっただろうが、宣教会としては、日本の教区との兼ね合いもあったのだろう。

 

初めて施設でお会いしたのは2024年の8月。足腰は弱いが、頭とお口の方はしっかりしておられた。特に政治の話題が多く、いきなり「トランプ大統領をどう思われますか?」と話題を振られたり、帰り際には、「世界平和を祈りましょう。」と祈りを求められた。

 

昨年の春には叙階62周年の記念ミサをご自分で挙げられ、またカトリック教会にとって、ローマの指定された大聖堂の「聖なる扉」を開き、巡礼者に特別の免償を与える特別な年である『聖年』であったため、教区の巡礼指定教会へ出かけられた(つまり施設の外!)画像を送って来てくださっていたが、90歳を迎えられた途端、急に目標年齢にたどり着いた反動っだったのだろうか?急に言葉を発しなくなったと耳にした。

 

昨年11月には、帰天されたアルベルト神父様の葬儀で、レッコに伺い、お見掛けしたので、ご挨拶をしたが、うなだれるように小さくなって下を向き、「(私の事を)はい、わかります。」と仰ったが、会話にならなかった。

 

その後、マリオ神父様を訪問するたび、気になって、受付でロレンツォ神父様の様子をうかがっても、「お元気ですよ」とは言われるものの面会は許されなかった。

 

しかし、今回はいきなりいらっしゃったから驚いた。少し小さくなられたが、饒舌なロレンツォ神父様ではないか!ただ、指をさすり、あまり動かなくなったので、携帯の利用は現在は辞めました、と仰っていた。WhatasAppも現在利用停止、となっていた。

 

ロレンツォ神父様は相変わらずよくお話された。新聞もよく読んでいるという事であったが、マリオ神父様は耳が遠いので、私たちの会話が良く聞こえず、なかなか話がスムーズに進まず、目が合うと耳を指差し、ついていけない、というジェスチャーをされた。ゆっくりではあるが、お話をされるし、メッセージを送るとすぐに返事を下さる。電話は出来ないし、手紙は書けないが、手紙やメッセージは読める、とのことであった。

 

 

普段、イタリア語でさえ、施設では話すことが減ってきているようだ。ロザリオの祈りも、皆耳が遠いので、なくなってしまったと言う。せめて、会いに行った時だけでも日本語に触れて欲しいと思う。
 
前回マリオ神父様は、自分だけのためにわざわざ遠くまで来ていただくのは申し訳ないとおっしゃった。けれど、ロレンツォ神父様が復帰されたし、何よりも神父様方のご様子を待っているいる信者さんたちが日本には沢山いらっしゃるのですよ!と伝えた。毎回写真を撮る度、ぶつぶつ言われるが、「神父様~、これも報告の一部なんですよ!」と伝える。笑
 
毎回レッコからの帰路は何気に寂しくなるが、今回は哀愁漂う秋や冬の湖とは違って、光り輝く、それでいて静かな風景で心が洗われた。また秋に行きますね。
 

神よ、変えられないものを受け容れる心の静けさと
変えられるものを変える勇気と
その両者を見分ける英知をお与えてください。

一日一日を生き、この時を常に喜びをもって受け容れ
困難は平穏への道として受け容れさせてください。

これまでの私の考え方を捨て、イエスがされたように、
この罪深い世界をそのままに受け容れさせてください。

あなたのご計画にこの身を委ねれば、あなたが全てを正しくされると信じています。
そして、この人生がささやかな幸福なものとなり、あなたのもとで永遠の幸福を得ることでしょう。

 

アーメン (byラインホールド・ニーバー)