守護天使の祝日 〜 その3 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 
10月2日は、「守護天使の祝日」。
 
考えてみれば、3日前は、聖ミカエル 聖ガブリエル 聖ラファエル大天使の祝日があった。

 

天使の概念はユダヤ教が起源であり、神の使いとしてメッセージを人間に伝えたり、人を導いたりする役割を持つとされている。ユダヤ教の聖典や伝承に登場する天使は、キリスト教やイスラム教にも受け継がれ、神の意思を人間の世界に反映させる重要な存在とされている。


また、それぞれの人に守護の天使がいるということは、イエスの教えの中にも見られる。「これらの小さな者を一人でも軽んじないように気をつけなさい。言っておくが、彼らの天使たちは天でいつもわたしの天の父の御顔を仰いでいるのである」(マタイ 18.10)。また、天使はイエスがゲッセマネの園で苦しまれたときに、イエスを力づけた(ルカ22.43)。


天使を人間の保護者にしたことは、「神の愛」のしるしといえるであろう。
 

様々な経緯を経て、1670年に教皇クレメンス10世は「守護天使の祝日」をラテン教会全体に義務付け、毎年10月2日をその日と定められた。

 

ところで、今年の初め帰天した代母であり、霊的な母でもあったシスター・マリアの聖書のクラスでは、いつも守護の天使の話になると、「イタリア人の子供たちは皆天使に守られていると信じていて、自分の座る椅子にも、天使のスペースもちょっと残しておかないと!という子供もいたんですよ。」と聞かせてくださった事を思い出す。椅子の端に座る子供を想像し、微笑ましいと思ったものだ。

 

こちらは、19世紀のイタリアの詩人・作家であるRenzo Pezzanoによる「守護の天使」。

 

 
 
Angelo

 

 

主は、天使に言った。

 

「あの子供のところへ走って行き、そばにいてあげなさい。決して見捨ててはいけない。」

 

「主よ、もしあの子供が私が誰であるかと尋ねてきたら、なんと答えればよいでしょうか?」

「では、こう言いなさい。私は神からの贈り物で友達です。」

 

「あの子が泣いたらどうしたら良いでしょうか?」

「羊飼いのようになりなさい。あの子は子羊です。彼を腕に抱いてあげなさい。」

 

「もし、彼が遊んだらどうしたらよいでしょうか?」

「あなたも一緒に遊びなさい。子供は無邪気であり、いくつかの光る小石があれば幸せです。」

 

「もし、彼が眠たがったらどうしたらよいでしょうか?私は不器用ですから!」

「彼をバスケットに入れ、揺らしてあげなさい。」

 

天使は空の彼方へ飛び去った。

そして、振り向き、ゆっくり訊ねた。

 

「もし、もし彼が病気になってしまったら?もし、彼が亡くなってしまったら?」

「主の元へお連れしなさい。」

 
R.Pezzano
 
決して彼を見放してはいけません。
 

 

♪天のみつかいの 歌声ひびく
星影さやかな 牧場の空に 
Gloria in excelsis Deo