仕事帰りのバスの中、ずっと外を指差し話している男性2人組がいた。何があるの?振り向いてみたが、何か特別なものは見えなかった。
バスが信号待ちしていると、バスを降りたその2人組が空の映像を撮っている光景が見え、ふと振り返って空を見ると、それはそれは美しい夕日であった。
「空を見ていたのか!」
19:48 であった。きっと19時台ずっと綺麗だったと思われる。私も降りたら画像を撮りたい!と思ったが、なぜかすごい渋滞。地元に戻ると、空の美しさもほぼ幕を閉じる瞬間。チーっ!タイミング逃した!
「ビーナスベルト」について書いたことがあるが、本来ビーナスベルトは単なる夕日と違って、日が沈む方向とは反対側の空に現れるピンク色の光の帯のこと言う。これ(上記)だと完全に西側か。
夕焼けの赤い光が反対側の空まで届き、高い空の青色と混ざることで、地球の影(地球影)の上の空に現れる。この現象は日の出前にも見られ、淡いピンク色と地球影の濃い青色が織りなす幻想的なグラデーションが特徴だ。
ちなみに赤い光は、大気中のチリや水蒸気、長い光の通り道によって赤い光が散乱しやすくなるのだそうだ。そして、夕焼けの赤い光と、高い空の青い光が混ざり合うことで、淡いピンク色に見えるようになる。
最近では、ミラノも高いビルが増えて来て、また意外に木も多いので、遮り物が少なく見通しの良い場所を探していると、タイミングを逃してしまう。苦笑
忙しい時ほど夕暮れの空を見上げてみよう。(自分への戒め) 美しいグラデーションを楽しもう。
今日の一句
秋の夕暮れ 夕焼け小焼けで 故郷思う



