9月の新学期は何かと支払いの多い季節。
毎年毎年頭が痛む季節だ。苦笑 しかし、子供が大きくなり教科書代が掛からなくなったのは救い。イタリアの公立の学校は、小学校までは教科書は無料であったが、中学以降は収入によって、負担する額が異なっていたが、それでも結構かかったし、その割に使わない教科書も多くて愕然。子供3人一時期は、本当によくお金がかかった。
学年度が終わると古本屋に出し、新しい学年の教科書も夏休み早々であれば古本屋でゲット可能であるが、本人がやってくれるのならと構わないが、あれはあってもこれはない...的な面倒な事も多かった。
他にも習い事の支払い。ものによっては新年度が始まる前に1年分支払わなければならない、と言うところもあった。スポーツ系は健康診断書提出が義務づけされ、それも有料だが、なかなかホームドクターの予約が取れなかったり、9月はあれもこれも、と用事やイベントが多く、自分の予定管理も忙しかった。
今や自分のことさえしていればいいのだが、恐れていた3年前の確定申告の納税追徴金支払いがあった。
ペナルティがついて、1008ユーロ。一度に払って終わらせたいものであったが、会計をお願いしているおばちゃん曰く、罰金は分割が原則。なぜならば途中で免除される可能性もあると言うのだ。実際友人にももっと金額は大きかったが、罰金を分割で支払い始め、2、3回目の支払いで免除されたと言う人もいた。イタリアは寛大だ!ただ忘れた頃に請求が来るから恐ろしい。
請求書は6月末の日付であったが、書留で受け取ったのが7月半ば。その間配達があったらしいが留守だったようで、そのお知らせ自体気づいていなかった。
請求書には一括用の支払い用紙しか入っていなかった。歳入庁のホームページから個人のページに入ってオンラインで支払うことも可能ではあったが、はっきり言って、何が書いてあるのかさっぱりわからない。確定申告も自分でできると思ったがとんでもなかった。(その罰金が今に至る!)やはりそれは「餅屋は餅屋」へ。しかも申請云々、また支払いの抜け道やらは専門家なしではさっぱり未知の世界。
しかし、おばちゃんも夏休みのため9月まで連絡が取れず。9月早々彼女の家に出かけて来た。
第一回目の支払いは請求書受領後60日以内。分割の場合は、2回目以降は3ヶ月おきに支払う。なので回数を増やせば、支払い終了ずっと先になるわけで、長い期間この憂鬱を抱えるのも気が重い。ちなみに最高回数は20回。じゃあ4回にして、と言うことで会見終了。支払い用紙を準備するから来週取りに来て、と言われた。
PDFで送って欲しいものであったが、お願いしている身、わがままは言えない。
車で行けば我が家から15-20分の距離だが、バスを使うと1時間以上かかってしまう。仕事が始まり、シッター先も三男の幼稚園の慣らし保育に振り回され、私の勤務時間も毎日バラバラ。ちょっと出かけて用紙をもらって行くわけにはいかない。結局仕事の後に彼女の家に行くことにした。ミラノの果てだあ。
約束より少し遅刻したが、なんとおばちゃん不在!どうする?携帯電話に電話を鳴らしても出ない。支払いは週明けだったが、週末をはさみ、万が一また問題があったら間に合わない!とにかく初めに言われた約束よりも一日早い日をお願いしたにも関わらず、そうそう物事スムーズにいくはずないか…夜の20時まで待って出直しなのか…と思っていたら、19時半に帰宅してきた。やはり他にも家の前で待っているイタリア人女性がいた。私の方が、案件が簡単だから、といって用紙をもらうだけで終了。ありがたいが4回分全部手書きだった。一応いつまでが期間がわかるように、親切に付箋を貼っておいてくれた。
郵便局か、銀行、またはタバッキで支払えた。私としてはなるべく郵便局には行きたくない。待たされるわ、感じの悪い局員も多いわ、たまに運よく、さっさととても親切な局員に当たることもあるが、それは珍しい。手数料がかかっても、タバッキだな、と心に決めた。
翌朝、行きなればバール兼タバッキへ出かけた。すぐに番は回ってきたが、身分証明書と納税番号の入ったカードを提出。ピッピッピッ…一発でうまく行くか?!と思ったが、受付のおばちゃん、機械の扱いに手こずっている様子。勘弁してよ…、上手くいって!と思ったら、支払い終了。これで数カ月安心できる。
ちなみに昨年度の確定申告は、結構還付金があるのだが、会社勤めではないので、年末あたりに歳入庁から書留で送られてくるはずだが、罰金を全額払えばトントン。それでも免除される可能性もあるから、先に帰国の飛行機のチケットを買ってしまおうか?笑
気が楽になって、そのままバールでカプチーノとブリオッシュを3つ頼んだ。「3つも食べるの?」と驚かれたが、2つは愚息らの朝食であった。笑
少し気分は楽になったが、もう支払いは勘弁して~。
今日の一句
納税地獄 それでも寛容 イタリア人
