毎年空手の稽古は6月で終了。
師範がいらっしゃる頃は7月半ばまで稽古をしていたが、6月に入るとイタリア人の子供たちがパラパラ消えていき、7月に入るとゴソっとイタリア人がいなくなったものだ。
そして、9月に入り、パラパラ戻って来て、10月になって揃い始めるが、夏休みはほとんどの人が空手の「か」の字もやっていないのが一目瞭然。9月が体慣らし、新規トライアルもいたりして、足並み揃うのに非常に時間がかかる。しかも11月には大会も控えている...真剣にやっている者にとってはしっかりしてよ~!と思っていたが、教える立場になったら、更に勘弁してくれ~!とさえ思う。苦笑 まあ空手を習う理由も人それぞれだから何もいえないが...やると決めたのなら、もっと気合を入れて空手と向かいあって欲しいもの…。
と言うわけで、ここ数年ミラノに残っている有志のメンバーを集め、自主練を週1-2度のペースで続けている。夜の時もあれば、日中の時もある。
既に公式の稽古が終わってから4-5回やっただろうか?その時のメンバーで道場のレンタル料を割って支払っている。
ところで、平日の昼間だと皆仕事や家庭があるから無理だろうと思っていたが、8人集まった日もあった。朝7時からオフィスで仕事をし、一時外出として稽古をし、これから仕事に戻る、と言うメンバーもいたし、フリーランスなので、自分で調整できる人もいるし、私は今週はシッター先の三男が溶連菌のため自宅療養であったが、ママさんもオフィスへ行く時間は調整できるので、前もって用事があると言っておき、私の到着とともにオフィスへ出かけて行った。ちなみに空手とは言ってないが、大きなカバンと釵と棒を持っていれば、バレバレか!爆
そして今日の参加者は、私を含めて3名であった。まだヴァカンスに入っていないとはいえ、ストイックなメンバーばかり。まずは体幹強化。
バランスボールを太ももで挟み、足を床につけず長く耐えられる練習。骨盤と腸腰筋のバランスが重要だが、空手はまず身体操作が重要。
どの演武線に対しても骨盤は床に垂直でないといけないが、骨盤が前傾していれば、当たり前だが上半身は前のめりになり、逆に後傾していれば上半身は後ろに逸れ、無理に顔(首)だけ前に出そうとするから、猫背になるのだ。
もちろん体を支えるのは足なので、扁平足であったり、足首が硬ければその安定感もかけてしまう。アキレス腱が硬い人、前側の距骨が硬い人。様々だが、型が様にならない人は大抵そこに問題があるのだが、股関節、足首が硬い、扁平足だから...と言ってできないのではなく、であればどうやったらそれを修正して行けるか?どうやって体を調整していくか?先を考えようよ、と思うが、そこで努力する人、しない人とで、空手としての成長はだいたい見えてしまう。(普段の生き方にも通じている?!) 鏡を見てナルシストになるほど、自分の体を研究してみようよ!と思うが、それは言っても直らない人がほとんどで、もう本人次第。
かく言う私も人に注意するところは、ずっと自分が注意されて来ていたところが多く、直しているつもりでも、大会や練習風景の動画や静止画像を見てゾッとしてしまう。やはり空手は自分で自分自身に気づく事が大事。(武道としてその態度はどうよ、と言う人もいるが、どんなに注意しても本人が理解しない限り直らないし、傲慢な態度は結局ついて来てくれる人がいなくなるだけだ。気づかなければ裸の王様になるだけ!(毒舌〜!)
前回は空手で最も大事な「丹田」を理解するため、2人1組になって、一本の棒を使い、お互い臍下の丹田に当て、棒を落とさないよう前後、回りながら歩く練習をした。やたら落とす子がいて「ちょっっとー、そこ丹田なの?」と聞いた。大体臍の場所は道着の上から触れば確認出来るだろうが、彼は上着の内側を覗き込んで確認していた‼︎おーいっ!爆
基本練習。色帯型9型を1回ずつ。諸々の技の復習。その後黒帯の型と古武道はサイ。そして再び色帯の全型9型をもって終了。ただただストイックとしか言いようのない練習であった。笑
シャワーを浴びると既に22時近かった。ビールを飲んで帰りたいくらいであったが、それだと帰宅が遅くなる。水を飲んで仲間と別れた。涙
空手の極意は酒場にあり!と言いたいところだが、稽古後車で帰る仲間は、アルコールは飲まないし、集まるのは、酒場ではなく、ピッツェリア!笑 稽古後ピッツアは食べたくな~い!爆
冗談はさておき、
千日の稽古をもって鍛となし、 万日の稽古をもって錬となす
空手は数打ってなんぼ。
何事も続けることは大変である。そして、ただ続けるだけではなく、空手道訓同様、 「己をみつめ、 己を正し、己を磨くものである。」
帰宅後、稽古中あやふやだった技を確認し、夜中に仲間内でチャット。皆空手バカだわ~。爆
日々の稽古を怠ることのないように、自分への戒めを込めて…。



