次男、二十歳 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 
早いもので、次男が二十歳を迎えた。
 
毎年思うが、本当にあっという間だった。
 
3人の子育て。常に夫は出張で不在のためワンオペ。子育ては、両手でお手玉を投げているような感覚。リズムさえ良ければ、クルクル回せるが、何かあれば全て落としてしまう。
 

そして、長縄跳びの「大波小波」を、タイミングよく飛びながら、♬郵便屋さ〜ん落し物~って葉書を拾い、ヒーヒー息切れしつつ、それっ1ぬけた!・・・2ぬけた・・・そして、誰も居なくなってしまうんだろうか?爆 

 

12月の初めは、大抵夫が長い出張に出ており、ここ数年は私も物産展で不在.かわいそうだがお祝いというお祝いをしてあげられない。

 

誕生日プレゼントは、クリスマスが近いので、小さい頃はスーパー・エッセルンガのポイントで貰ったゲームや物作りが好きなので、創作セットなどにして、クリスマスは別物を...というようにしていたが、今や服か靴、と言うので一回にしてしまっている。

 

今日は17:30に物産展の仕事が上がれたので、帰りがけにスーパーで久々買い物が出来た。次男に電話をするとまだ大学に残って勉強をしており、21時には帰宅すると言うので、彼の好きなスペアリブを作った。


普段はコカコーラで煮込むが、今回はスプライトで挑戦。肉は柔らかくなったが、味的にはあっさりし、流石に色はつかず、見た目も異なるので、醤油を少々。ガッツリ系の彼には物足りなかったか?他にも簡単に出来るサラダやカニ玉などしか出来なかったが、取り敢えず食事をしながら久々の会話。

 

上の子たちが徐々に成長し、私も徐々に友人と夜、出かけ始めたが、家にいたくないと言って良くついて来ていた次男。持ち寄り女子会などでは、くっついて来て部屋の片隅でバクバク食べて、あとはゲームをしている事が多かったっけ。笑

 

今日は、大学のこと、これからの夢などを話してくれた。ポリミと呼ばれるミラノ工科大でデザインを勉強している次男。好きな事に出会い、バイトをしながら毎日充実しているようだ。

 

イタリアの大学生はかなり勉強も大変なので、なかなかバイトも出来ない事が多いが、その辺はかなり要領が良い彼、時に帰宅してすぐにベッドで爆睡してしまう事もあるが、食後もなぜか私がいるキッチンに残り勉強していた。

 

物産展が終了したら、彼と一緒に出掛けて済まさなくてはならない用事があるので、その時長男とも一緒に食事をしようと約束。

 

それにしても、あっという間の20年であった。長女が生まれてから、ほんと3つのお手玉を落とさないよう、必死だったなあと思い起こす。

 

上2人は感情的になって叱ることも多かったので、3番目は丁寧に育てたいと思いつつ、同じだったな。苦笑 しかし、それでも忍耐だけは人一倍か貰った気がする。大事件には至らずも、あれこれしでかしてくれ、ちょっとやそっとの事では驚かなくなった。まさに肝っ玉が座らざるを得ないイタリア子育て期間であった。

 

手のかかる事は終わり、あとは目をかけておくだけだが、彼の可能性がある未来を大いに応援したいと思う。

 

おめでとう!

 

そして、よく頑張った私!ってそこかい?!爆 子供の誕生日は母親の出産・子育て記念日でもあるのだ。笑

 

一歩ずつ前に進んでほしい。

 

今日の一句

子育ては 忍耐ありき 喜び倍増