イタリア人とお仕事 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

坊主も走る師走。

 

しかし、どこへ行っても人人人‼︎

 

それにしてもイタリア人はなぜ何重にも横になって歩き、歩きながら立ち止まって道を塞いだままおしゃべりを続けるのだろうか?

 

そこのけそこのけ私が通る?! 爆

 

あーやたら、タラタラされると、急いでいようがいまいが、イライラしてくる。

 

エスカレーターやムービングウオークも塞がないでくれー!と思ったが、実際あれは、立ち止まって乗るものらしい。なので急いでいたり、邪魔だと思えば階段や歩道を利用すべきなのだろうか。

 

まあ、こちらは隙間をクネクネ通り抜けていくしかない。

 

またいろんな仕事を掛け持ちしていると、時間の合間に様々な用事を済ます。ある意味、時間もクネクネ...。


余談だが、先日、年に一度のマンモに出かけて来た。朝8時の予約。その時間帯は、そちらのセンターでは割にコネ関係での予約時間らしい。かく言う私も、空手仲間がそちらのマネージャーで数ヶ月前に予約を入れてもらっていた。


当日チェックインをし、支払いも終わったところで、カルテを作ろうとしたら、予約は翌日でした、というではないか?しかし友人の予約コンファームのメールを見せたら、確かに日時は合っている。内部の事務処理が間違っていたのだ。


誰に予約してもらったか?と聞かれ、友人の名前を言うと、あっ?!と言ってすぐになかったように処理された。イタリアあるあるだ。思わずあちらのミスで、翌日に回されるところだった。

 

それにしても、忙しい時の方が、私はハイテンションなので、さっさと物事を済ませるが、逆に時間に余裕が出来てしまう方が、ダラーッとしてしまい、余計な事をしてしまう。苦笑

 

だからと言って、何事も要領が良ければそれで良いか?生産性や効率だけを重視する社会で良いのか?とは思う。

 

ただここのところ、時間と勝負、売ってナンボ。捌けてナンボ、というような仕事に関わっていると、仕事の優先順位がパッとつけられ、説明はなるべく短く簡潔に、そしてスムーズに動けるかどうか?そう言った環境に置かれていると、周りとの関係が、ツーと言えば、カー、以心伝心、阿吽の呼吸...それが出来るのは日本人間だけ。接客中にさっと何も言わずにサポート...これをイタリア人に求めることは無理だし、見て覚えろ、見て盗めと言っても暖簾に腕押し...。

 

これは、日伊間の国民性の差なのか?生活習慣の違いなのか?そこにいる人たちの年齢の差による社会経験も違うわけだが、日本人に求める(求められる)物事はイタリア人には通じない。


これは、道場内でも感じていた事だ。武道の精神以前に、日本人が持ち備えているもの(現在の何世代だか知らないが、彼らに共通しているかはわからない)を同じようにイタリア人に求めること自体違うのだろうなあ。

 

とはいえ、公私混合。よって気分をよくも悪くも引きずりやすい。そして、時間の概念の違い。ずばりルーズな人が多い。しかし他人の多少のルーズさにも寛容であったりする。自分の都合の良いように物事をフレキシブルに考えるところがある。笑

 

道場での人間模様云々、今まで感じてきた違和感の点と点がつながった気がした。個人の性格や問題なのではなく、イタリア人気質を理解しなければならない。それも含め、一々腹を立てること自体が間違っているし、時間の無駄なのでは?と確認。笑

 

何事も、話をすれば通じると信じたいが、根本的に文化の違いによる教育、各家庭での躾?の違いも大きい気がする。ここでも忍耐。

 

本来はお互い様なんだろうが、忍耐のない相手からは直接文句を言われたり、ブチ切られたりする。人の振り見て我が振り直すことはない。なぜならばフレキシブルだからだ。爆

 

逆にストレスを溜めないためにも、笑い飛ばすことが1番。だからネタが尽きることはないんだな。爆

 

今日の一句

イライラも 笑って脱力 ストレスレス