立冬2024 〜 季節を愛でる 山茶始開(つばきはじめてひらく) | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

ついに暦の上では、「立冬」に入った。

 

朝方は霧に包まれているが、昼前あたりから晴れ間が出、夕方18時は既に暗く、郊外だと再び霧が出出しているミラノ。

 

ところで、立冬の初候の72節気では「山茶始開(つばきはじめてひらく)」となったのだが、読み方は「つばき」だが、実際には「山茶花(さざんか)の花が咲くころ」のことを言う。

 

イタリアでも椿は見かけるが、なんと山茶花にことを、“Camellia sasanqua”(カメリア・サザンカ)と呼ぶ。

 

実はカメリアは「椿」の英名。マニラで東アジアの植物を紹介していた宣教師「ヨゼフ・カメル」が名前の由来とされている。

 

椿も山茶花もツバキ科ツバキ属。何が違うかといえば、開花時期は個々で異なるが、椿は一般的には1~5月と言われている。 秋から冬にかけて咲くのが山茶花。 また、花びらが一枚一枚ずつ散るのが山茶花。逆に、椿は花ごとボトッっと落ちる。またのオシベが広がっているのが山茶花、まとまっているのが椿なのだそうだ。

 

子供の頃からずっと地元の山道で咲いている花は椿だと思っていたが、確かに花びらが落ちていたので、山茶花だったわけだ。

 

♬山茶花 山茶花咲いた道~

焚き火だ 焚き火だ落ち葉焚き~

 

焚き火で焼き芋を食べてみたいものだが、今や野外焼却は禁止されているし、山道じゃ山火事になっちゃう!

 

シッター先の向かいのアパートのバルコニーにはこれからカメリア・サザンカが咲き始める。

 

ちなみツバキの花言葉は「控えめな優しさ」「控えめなすばらしさ」「誇り」。

サザンカの花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむきな愛」「理想の恋」

 

今日の一句

見上げよう 冬の夜空に 光る星🌟