送電線鉄塔や鉄塔建設用クレーンには、必ずと言っていいほどムクドリの群れが止まっている。
ローマに住んでいた頃、来た当時はまだ語学学校に通っており、テルミ二駅までバスに乗り、そこから徒歩だったが、駅前の広場の木には、ムクドリが集い、叫び声も恐ろしく、石畳は糞だらけで滑り、ヒッチコックの「鳥」を思い出してしまったくらい。
ムクドリは本来は、東アジアに分布する鳥。ホシムクドリというのが、ヨーロッパ東部、スカンジナビア半島、ロシア西部からバイカル湖周辺までの広い地域で繁殖し、冬季は中央アジアやイラン、アラビア半島、アフリカの地中海沿岸の地域に渡り越冬するようだ。
日本国内ではほぼ全域に分布する留鳥で、北部のものは冬には南部に移動するようである。低地の平野や低山地にかけて広く生息し、都市部などの人家付近や田畑などでもよく見られる。
こちらは新聞で見つけた記事 ː
DETERMINAZIONI IN ORDINE AL CONTROLLO DELLA SPECIE PICCIONE DOMESTICO PER PREVENIRE DANNI ALL’AGRICOLTURA MEDIANTE PRELIEVO VENATORIO NEL PERIODO 15 SETTEMBRE 2024-30 GENNAIO 2025, AI SENSI DELL’ART. 9, COMMA 1, LETT. A) DELLA DIR. 2009/147/CE E DEGLI ARTT. 19 E 19 BIS DELLA L. 157/92 - D.G.R. 24 GIUGNO 2024 - N. XII/2625
2024年9月15日から2025年1月30日までの狩猟による農業被害を防止するための、2009/147/EC第9条1項a)および157/92法第19条および第19条の2に基づく家鳩の防除に関する決定 - 2024年6月24日付D.G.R. - N. XII/2625
糞はもちろんだが、農作業の被害は困りもの。
ところで、『類は友を呼ぶ』ということわざは、イタリア語にももちろんあった。
"Gli uccelli dell stesso piumaggio si radunano insieme"
(Birds of one feather will flocke together)
確かに、鳥は群れているものが多い。空を見上げると、様々な形の群れをつくって飛び回っている。
秋は夕暮れ。夕日のさして山の端 いと近うなりたるに、からすの寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし…。
鳥は群れで飛ぶとき、どうして一斉に飛ぶ方向を変えることができるのだろうか?ぼーっとしている鳥はいないのか?爆 一糸乱れる旋回や急降下、生まれて初飛びでもいきなりできるものなの?リーダー格というかボス鳥はいるのだろうか?不思議に思ってしまう。
優雅に見えつつ、目の前の木にいたら阿鼻叫喚だろう…。
今日の一句
鳥の群れ synchronized 秋の夕暮れ


