真夜中の 〜 その12 イチジクジャムとパリパリクッキー作り | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 
 
月曜メルカートでイチジクが安く出ていた。2キロで4ユーロ。さすがに多い。1キロでいいと言ったのに、1.5キロも入っていた。しかも、3ユーロ払ったんだから、定価通りだったってことか!ちっ。サービスしてよ!
 
小粒なせいか、食べても食べても減らない。夫は甘すぎるから体に良くないから食べないと…。
 

でも、イチジクは「不老長寿の果物」と呼ばれるほど豊富な栄養素を含むフルーツ。食物繊維やミネラルが豊富に含まれ、たんぱく質を分解する酵素が含まれており、食後のデザートにぴったりなのに。しかも、糖尿病・高血圧など生活習慣病の予防・改善効果も期待できるのになあ…。

 

余談だが、イチジクの中にある、白く柔らかいプツプツとした部分は、果実ではなく、なんと花!実に見える部分の中に花を咲かせる。漢字で「無花果」と書くのは、外からは花をつけないように見える故なんだなあ。

 

そして、イチジクには、水溶性食物繊維のペクチンや、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルが豊富に含まれている。また、女性ホルモンに似た働きをする植物性エストロゲン、たんぱく質を分解する酵素フィシン、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれている。

 

善玉菌のエサになり、便通を整えて便秘を予防する働きが期待できる。また、脂質・糖・ナトリウムなどを吸着して体外に排出する作用があるため、コレステロール値や血糖値の上昇を抑える。すばらしいではないか!

 

便秘に悩まされることはないが、数個立て続けに食べた日は、もうお腹は大掃除状態。

 

栄養成分 いちじく 生(可食部100g当たり/約1個あたり)
カロリー 57kcal
水分 84.6g
たんぱく質 0.6g
脂質 0.1g
炭水化物 14.3g
灰分 0.4g
カリウム 170mg
カルシウム 26mg
マグネシウム 14mg
リン 16mg
0.3mg
ビタミンB1 0.03mg
ビタミンB2 0.03mg
ナイアシン 0.2mg
葉酸 22μg
水溶性食物繊維 0.7g
不溶性食物繊維 1.2g
食物繊維総量 1.9g

出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

  

仕方ない。日持ちしないので、ジャムにした。ヨーグルトに入れて食べれば良い。ヨーグルトの乳酸菌とイチジクの食物繊維の相乗効果で腸内環境をより良くしてくれる。 また、タンパク質と一緒に食べることで鉄の吸収をよくしてくれるという。
 

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イチジクジャムのロシアン・ティも大好き。クリームチーズとイチジクジャムのサンドイッチも美味。ここにクルミを入れても良さそう。(ただ家族には受けない。)

 

ところで、先月フランス人の友人・ジョスリンに習ったナッツの入ったパリパリクッキー。分量通り作れば失敗はしないが、重要なのは、冷蔵庫から出してどのタイミングで切るか?薄さは?そしてオーブンの温度と時間…。一度にレシピ通り作ってしまうと大量にできてしまう。私は3回に分けて焼いた。その度に厚すぎたり、故に今一つ焼き加減が悪かったり、いろいろだった。

 

3度目にして、こんな感じかな?と思いつつ、4度目(新たに作り)やっと感覚がわかって来た。とはいえ、2度目の生地作りは半分の量で、そして前回は白い砂糖を入れてしまったが、今回はブラウンシュガーで。そしてナッツは、エッセルンガで売っている、クランベリーとミックスナッツを使用。

 

ナッツは、ピスタチオは含まれていなかったが、アーモンド、ヘーゼルナッツや、ひまわりの種となんとかぼちゃの種まで入っていた。ジョスリン曰く、クルミは切る際、崩れやすいのでお勧めできないということだったが、このミックスナッツは結構どれも良かったように思える。甘さは控えめにし、逆に約直前に生地の表面に粗塩を乗せて焼いてみた。これが逆に甘さを引き出してくれて面白いバランスであった。

 

 

 

月に一度行われる日本人ミサの茶話会にクッキーを持っていくと、数人の方々がクッキーを作って持ってきており、思わず「和菓子はないのですか?」とイタリア人の神父様に言われてしまった。笑 
 
話し合い中、ある神父様は、このパリパリクッキーを気に入って下さったようで、それほど枚数はなかったのだが、何枚も召し上がっており、最後には箱に残っていた砕けて粉々になっていたものまで、綺麗に掌に叩いて落として召し上がっていた!作った甲斐があり、嬉しい限り‼︎
 
次は、クリスマスバザーに作っていこう。
 
今日の一句
疲れても お菓子作りで 心綻ぶ