7時40分にアレルギー科は開いたが、受付は8時開始。イタリアの病院はホームドクターの指示書がないと検査や診断は受けられない。看護師に、「ドクターに直接ここにきて処方箋をもらうように言われました」と伝えると、8時になったら29番口で尋ねてみて、と言われそこでまた待たされる。1分前にフライング。バスで会った、私が付いて来た女性よりも早く、29番のドアをたたいてしまった。ズル?しかも彼女は処方箋を持っていたのに…
結局看護師はコンピューターで確認を取り私の名前があったので、そこで初めて処方箋を書いてくれ、受付で支払うよう言われた。今日は、 湿疹や皮膚炎の原因として皮膚に接触する化学物質、日用品、化粧品、薬剤、歯科金属などが関係していないかどうかを調べるパッチテストで、36ユーロかかった。日本だと5000円前後だというから妥当な金額か?
その後はすぐに呼ばれて、背中に一度に39項目のアレルゲン(ハウスダストや花粉、食品表示義務7品目(卵・乳・小麦・そば・ピーナッツ・エビ・カニ)を含むアレルギー性疾患)の主要な原因となるアレルゲンがテープを貼られた。その途中、処置室のドアは何度も開き、ドクターたちが出入りをする。それってあり?こっちは真っ裸なのに…
はい、2日後に!
テープは48時間つけたまま、シャワーもだめ、肩を回すジェスチャーをし、こういうこともしないでね!と言われた。次はプリックテスト。
病棟を出ると、すぐに巡回バスがきており、それに飛び乗った。それにしても、すごいところ…。大抵の患者は病院の駐車場に車を止め、そこから巡回バスを利用したり、徒歩。敷地内には、働く人たちの保育園や幼稚園も設営されており、学生も多く出入りしていた。つまり医学部も内部にあるようだった。
余談だが、この病院、オスペダーレ・サッコは1927年開業。イタリアで天然痘の研究と予防接種を開拓したイタリアの医師、ルイジ・サッコにちなんで名付けられた。増改築を続けて来ただろうが、ハロウインが似合いそうな雰囲気。苦笑
朝は暗すぎて周りの様子がわからなかったが、病院の外は、ここはどこ?と言うくらい、バス停前には外国人しかおらず、本来は町中から走っているトラムであったが、これまた工事中のようで、バスが代理運行しているようだった。もうタクシーに乗ってしまおうか?とも思ったが、今週はあと2回通うわないといけない。どこでどう乗り換えるか知る必要もある、と思いバスを待った。
バスから見える景色は、ミラノとは思えない荒廃した景色が続いた。しかも、遠い。病人や高齢者が一人で病院通いをするなど考えられない。病気にはなりたくないものだ。
続く。
今日の一句
病院に 通うだけでも 超ストレス




