涙、涙の730 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで31年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

730と書いて”sette trenta” いわゆるイタリアの確定申告のことを言う。

 

730、日本の確定申告同様、1年間の収入と支出に基づいて所得税の額を計算し、翌年に申告・納税するための手続きのことを言う。

 

長女はいつも彼に手伝ってもらいながら自分でやっていると言うので、簡単なのか?と思い、昨年私も長女の彼氏に手伝って貰って申請した。

 

確定申告は、納め過ぎた税金、特に医療費などから還付されるのかと期待していたが、私のシッターやバダンテと呼ばれる医療ヘルパーなどのカテゴリーは、年間収入から税金が割り出されるため、後から納税しなくてはいけない。この手続きを怠れば後からとんでもない罰金が徴収される羽目にあう。

 

昨年、この手続きに至るまで、何かと苦労したので、友人に彼女自身も数年来付き合いがあるという会計のおばちゃんを紹介され、確定申告が始まる、この5月に郊外に住むおばちゃんの元へ出かけて来た。

 

友人曰く夏のヴァカンス前には手続きも終了し、還付金が戻ってくるのだという事だった。まあ私の場合、還付はされないとわかりつつも、どうにか納める金額が小さくなるように、と願うばかりであった。

 

ところで、昨年の秋からシッター先のツインズは幼稚園、三男も保育園に通い始めたので、労働時間も半分になった。(とはいえ労働力は変わらず...)よって収入も半分。税金も半分。

 

まあ、色々差し引きが出てくるから、問題はない、という事だったが、昨年の申告と納税をチェックしてもらったら、なんと前期の税金が未納であった事が発覚‼︎ はっきり言って、税務関係の申請なんぞ1人でできるわけがなく、イタリア人でも理解出来なかったのだから、外国人の私なんぞが出来るわけはないのだ。(と開き直り!)

 

確かに納税欄に金額は出ていたが、意味がわからず後期のみを支払ったのであった。長女の彼を恨むことはないが、一緒に見ていてなぜ気づけなかったのか...。まさかのまさかの税金額に脱力。

 

会計のおばちゃんは、今払っても良いが、来年の春に、罰金が上乗せされ、督促が届くが、そこで敢えて分割にするように薦められた。しかも回数を多くした方が良いという。運良ければ途中で、恩赦措置になる可能性もなきにしもあらずだし、請求金額が減る可能性もある。いずれにしても急ぐ必要はない、と言うのだ。しかし、そうこう言っているうちに、次の確定申告が来てしまうではないか?

 

全く理解出来なかったが、イタリアあるある?専門家が言うのなら、従っておこうと思った。

 

5月に申請した分の納税を夏前に終わらせ、スッキリ夏休みに入りたかったが、タイミングがずれ、夏休み中もおばちゃんに「どうなってるの?」何度か問い合わせたが、これまたすれ違い。夏休みが明け、どうよ!と思ったが、1週間待たされ、先週のおばちゃんのところに行って支払い手続きをしたかったが、おばちゃんの都合でまた延期。

 

あー、支払いは嫌だが、早く終わらせたい!

 

お互い時間が作れるのは、週末のみ。しかし、おばちゃんは郊外に住んでおり、一般の公共機関で行くにはややこしい。その度に紹介してくれた友人が来てくれた。(ビール一杯奢ってよ!と言われたが、もう感謝しきれないくらいだ。一杯どころか沢山の一杯でも申し訳ないくらい)

 

おばちゃんには、次男の児童手当の手続きも依頼していた。自分でもインプス(社会保険事務所)のホームページで出来るよ、と友人に言われたが、絶対避けたいと思った。所得証明やら必要な書類は全て手元にありつつも、たまに通らないこともあるとは聞いていたが、案の定1回目は却下。今回2回目にしてやっと授与され、多分来月から支給されるようだ。

 

話は前後したが、今年度の納税額は、500ユーロ以上あったが、支払い過ぎた?クレジットが差し引きされ150ユーロ弱の金額に。色々説明されてもやはり、そのからくりが飲み込めず、キツネにつままれたような感覚だ。やはり納税関係は1人でできるものではない

 

それにしても、納税額がわかり、スマホで社会保険庁のホームページから支払い手続きをしようとしたが、これまたややこしかった。(もう絶対一人では無理!)

 

あーでもない、こーでもない。やっとのことで、手続きが終了したときは、オー!叫んでしまったくらいだった。

 

それにしても、納税…痛すぎる…。

 

今日の一句

働けど 納税キツイ 憂さ晴らし