泰山木 〜 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

この5月以降、外に出られず、地元のジャスミンや菩提樹の香りを感じずに夏を迎えてしまった。

 

ところで、先週から毎朝通っているリハビリセンターは、我が家の真ん前。

 

アパート前の道路を渡るだけで、敷地に入り、屋内の長い廊下を渡っていくと、その途中、建物の右側の中庭に大きなタイサンボクが立ちはばかり、スペースというスペースを埋め尽くしている。

 

先週の時点では、白い花が沢山ついており、きっとゴージャスな香りがしているはずだ…と思っていたが、今朝見ると、ほとんどの花が咲き終わっているようであった。あ~写真を撮るタイミングを逃してしまった!

 

 

 

しかも、残念ながら、一般人はこの中庭に出られず。

 

建物4階建てと同じくらいの高さだが、10メートルはあるだろうか?

 

タイサンボクは、モクレン科モクレン属に属する常緑高木の1種なので、イタリア語は、Magnolia sempreverde(そのまま!)または、Magnolia Grandifloraと呼ばれるが、これまた花が大きい分、そのままか。爆

 

背丈がかなり高くならないと 花が咲かないらしいが、花も大きく、香りもゴージャス。大きな木を見ると、樹齢を考えてしまう。この高さになるまで何年くらいかかったのだろう。

 

花は咲き終わってしまったが、葉はいっぱい。枝があり、幹があり、それが根を張って大木となって支えている。

 

この中庭には画像では見えないが、ブランコと滑り台があり、木陰で憩いの場の時代もあったのかもしれない。

 

花言葉は「前途洋々」「壮麗」「威厳」。これらの花言葉はタイサンボクの大きな立ち姿や、空に向かって咲く花の様子に由来するのだろう。スケールの大きさと生命力の強さを感じ、リハビリの行き来の度に立ち止まって見入ってしまう。