タータ日記 ~ その80 ビデオ電話 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

仕事を休み、早1カ月半以上が経ってしまった。

 

友人がシッターのピンチヒッターとして通ってくれているが、私が病欠し始めた直後から、子供たちは、発熱、嘔吐、下痢、中耳炎…、とにかく次から次へと新たなウイルスをもらってきては、家庭内でぐるぐると回っているようで、友人もいくつかもらってしまい、かなり長い間咳が止まらなかったという。しかも、現在は3人とも手足口病で自宅療養中。

 

その間、私はシッター先のパパさんとは、病欠証明の延長や社会保障の手続き云々で、たまにやり取りをしているが、ママさんとは、何かと仕事と子育ての両立でパニックになっている姿が目に浮かぶだけあって、声をかけにくかったが、ツインズの保育園の卒園イベントや、クッキーのレシピに関して数回メッセージが来ただろうか。

 

とはいえ、友人からちょこちょこ子供たちの様子を教えてもらうのを、小さな喜びとしている。

 

今まで仕事へ行く度、そりゃないじゃん!と思うことも多々あったが、親バカならぬ、「シッターバカ」か?!自分の子供や孫でもないのに、子供達が可愛くてたまらない。時に小悪魔か?!と感じることも無きにしもあらずだが、でも基本まだまだ天使。可愛いでしょう?!と友人に言うと、やはり可愛いと言う。

 

ちなみに私と友人は非常に名前が似ているので、イタリア人であろうと、日本人、そして老若男女でも私たちがごっちゃごちゃになってしまう人が多いようだが、案の定、子供達、特におしゃべりの次男が頭の中、ぐちゃぐちゃのようだ。爆

 

昨日、友人がビデオ電話をしてきてくれて、次男と話したが、長男、三男はお昼寝中のようであった。そして、今日買い物の帰り、外を歩いている間に再びビデオ電話をもらった。

 

電話からビデオにつないでいる間に、次男が一人でペラペラ話しているのが分かった。画面が繋がった途端、うわ~っとしゃべりまくりで画面も次男がのぞく形で、スクリーンが揺れまくり。あっ長男だ!と思っても、僕が僕が…イオ、イオ、イオ…と次男がしゃべりまくる。

 

ちょうどお昼時であったので、「もうご飯食べた?」と聞くと「ピッツアを作ってるんだ」というので、パパさんがピッツアを作っているのか?と思ったが、ポンゴ(粘土遊び)をしているようであった。


長男にも、一緒に遊んでいるの?というようなことを聞いたように思う?あまりにも慌ただしい画面で、自分でも声が大きすぎるのではないか?と思うくらい、歩道で、立ち止まり、松葉杖を脇に抱え、携帯電話の画面を見ながら、大声で怒鳴って話している状態。笑 考えてみれば、そこで長男が「Si!」と言った言葉しか聞けなかった気がする。

 

一瞬、三男も見えた。今では一人で歩き、何かと自己主張するようになってきたと言う。p!p!三男の名前を呼んだが、もう画面は長男と次男が代わる代わるアップになり、画面の余白にたまーに三男の頭が見えたぞ!体が見えたぞ!くらいで結局見えず。

 

「T子、いつ来るの?」「もうすぐ戻るよ!」と話していたら、「じゃあ、そろそろチャオチャオ~」と友人。笑

 

友人曰く、ツインズは私の声が聞こえるとそれぞれが話すから、友人には私の声は全く聞こえなかったのだという。それでも話せたことで満足していたという。友人の心遣いに感謝!子供たちにも忘れられてなくて良かったわ。

 

骨をしっかりくっつけて、筋肉、体力、精神力アップで彼らに再会することを今から楽しみにしている。