春の雨 ~ その2「雨模様」と「穀雨」 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

今週末はいやーな空模様が続いた。

降るの?降らないの?どっちなの??? 一番嫌いな瞬間だ。

 

ところで、「雨模様」という言葉がある。

 

それこそ、雨が降ってるの?降ってないの?どっちなの???と思っていたが、逆にそれは、今にも雨が降り出しそうな様子を言うのだと改めて知った。ちなみに、語源は「雨を催す」という意味の「雨催」あまもよい。

 

余談だが、「荒れ模様」も雨模様と同様「これから荒れる」という意味なのだそうだ。完全に勘違いしていたなあ。苦笑

 

話は変わるが、土曜日の朝目覚めると雨が降っていた。勘弁してよ…。空手の稽古があるのに、雨が降るとバスで行くしかない。大きなバッグに棒術の棒を担いていかないといけない。

 

家を出ると、ほぼ雨は止んだ様子だった。どうするか…自転車にしようか?と思いつつも、帰りに降られたら自転車を置いてくるしかないし、辞めておこうと思い、バスで出かけた。実際、稽古の帰り、雨に遭い、自転車を道場のある日本人学校前に置いてきてバスで帰り、翌日に取りに行ったことがある。

 

結局、雨は降らず。なーんだ、自転車でくれば良かったな。後悔した。

 

一度帰宅し、夕方から女友達とアぺ。自転車で出かけた。そのまま別の友人たちに合流し食事会。帰宅する直前になって雨が降り出してきた。ギリギリセーフ!

 

翌日、日曜日。夕飯は餃子にしようと思い、ネタをこね始めたら、餃子の皮がなかったことに気づき、自転車で中華食材店へ向かった。空を見ると、いや~な雲行き。しかし、目的地の方は晴れている様子。行ってしまえば大丈夫だろう…走り出したが、案の定途中でポツポツ…。あちゃ~。帰るに帰れず。そのまま買い物へ。お店に着くころには止んでいたので、ラッキー!と思い外に出た途端、再び雨。勘弁してよ~。結局15分くらいお店の前で雨宿り。洗濯物バルコニーに出しっぱなしだ~!!雨が止んだ途端大急ぎで帰宅した。

 

そして、今日もいや~な空。昼食後友人とお茶の約束が入っていたが、自転車でいくか、バスで行くか…。この2,3日、雨が降ったところで小雨だったし、ウインドウブレーカーを着ていればいいか?と思い、自転車で出かけた。

 

友人と会った後に、入院中の友人の面会に出かけた。病院へ着くころにまたまたポツポツ…今度こそ帰りは自転車を置いていくしかないか?と思ったが、ギリギリセーフ。帰りがけに降り出してきたので、ウインドブレーカーのフードを帽子の上にかぶった。海坊主みたいだわ。爆 土砂降りになる前に帰宅。

 

先日、ワイナリーに行った時、今年の葡萄は今の時点いい感じ。後は雨が降ってくれればな…とオーナーが言っていたことを思い出した。また、米作りをしている兼業農家の友人は雨が降り出し、恵みの雨だとメッセージが来ていた。

 

夜はさすがに大降りになってきた。恵みの雨か。

 

二十四節期では、4月22日あたりから「立夏」の5月5日あたりまでを「穀雨」と呼ぶ。「五穀豊穣をもたらす春の雨が降る頃」という意味があるのだそうだ。そして、「春の雨」を「万物生」と言うのだそうだ。

 

以前も書いたが、「春の雨」は色々な名前が付けられている。

 

生きているものすべてに新たな生命力を与える恵みの雨。

 

もちろん、強すぎる・降りすぎる雨は『恵み』とはならず、『害』になることもある。浸水被害や、崖崩れ、土石流、地滑りなどの土砂災害の原因ともなる。

 

暗い空や雨は嫌いだが、明るい空から降るお天気雨は嫌いではないかもしれない。

 

恵みの雨で大地が潤い、草木も芽吹く。

 

人間も心の潤いが心の豊かさにつながる。ああ、肌の潤いも大切!笑