春の雨 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

ここ数日、雨の日が続いていた。降ったと思えば止み、雨の予報は出ていても、晴れ間が出ているとこのまま雨は降らないのでは?と期待しつつも、やはり雨...。

 

春の雨といえば、柔らかく、しとしとと細やかに降る記憶があったが、ミラノの雨はいきなりドバっと来る。いわゆる春時雨だろうか?

 

日本もイタリアも四季はあるが、情緒さが違う。日本の春の雨は、情緒が溢れている。

 

春雨、春時雨、小糠雨、ひそか雨、桜雨、花時雨、春霖、発火雨、佳雨、雪解雨、催花雨...季節が変われば呼び名も変わり、一説によれば、雨の呼び方だけでも400語以上あるという話。

 

それにしても、暖房が切れた途端にいきなり寒くなった。毛糸の帽子は一つだけ残して全て洗ってしまったが、その一つが重宝している。シッター先の家も寒くてたまらず今日は、全部屋にエアコン(暖房)を入れたくらいだった。

 

夕方、晴れ間が出てきて、朝さした傘をたたんで了った。その後友人から虹のおすそ分け、といって画像が送られて来た。

 

 

雨の後の清々しい明るさの中に現れる虹はあっという間に消えてしまいそうな淡さを感じる。

 

no rain, no rainbow

雨が降るから虹が出る

 

潤された木々や草の緑は命にあふれているように思われる。

人生もそうあると信じたい。